近藤芳正 コンドウヨシマサ

  • 出身地:愛知県名古屋市
  • 生年月日:1961/08/13

略歴 / Brief history

愛知県名古屋市の生まれ。中学時代に、NHK名古屋制作の長寿番組『中学生日記』にエキストラ出演し、その後、同番組の1エピソード『闘争宣言』76でちょうちん屋の息子“近藤芳正”役で主演する。これを機に本格的に俳優の道を志すようになり中学卒業後に上京、同番組の風間先生役だった湯浅実に師事する。1981年、青年座研究所に入所し、84年には劇団七曜日の旗揚げに参加。以後、数々の舞台を踏みながら着実にキャリアを積み重ねていく。90年代に入ると三谷幸喜主宰の劇団“東京サンシャインボーイズ”の舞台に客演を続け、三谷の戯曲を映画化した中原俊監督「12人の優しい日本人」91に出演したあたりから、映像ジャンルの出演が増えていく。その後も三谷の監督作「ラヂオの時間」97、「みんなのいえ」01、「THE有頂天ホテル」06、「ザ・マジックアワー」08など、映画・ドラマ・舞台を問わず三谷作品の大多数に参加している。2001年、酒井敏也、山西惇らと劇団“ダンダンブエノ”を起ち上げ、舞台での活躍が続く一方、映画では矢口史靖監督「ウォーターボーイズ」01、行定勲監督「世界の中心で、愛をさけぶ」04などのヒット作から新鋭監督の小品まで、多彩な役柄で名バイプレイヤーの地位を確立。善人から悪人までを触れ幅広く演じ分ける貴重な個性を発揮する。テレビドラマの出演作に、フジテレビ『GTO』98、『顔』03、TBS『First Love』02、『逃亡者/RUNAWAY』04、NHK『てるてる家族』03、『風林火山』07、『おひさま』11、テレビ朝日『4姉妹探偵団』08、『遺留捜査』11、日本テレビ『ギネ・産婦人科の女たち』09など多数。07年には『闘争宣言』の30年後を描いた『中学生日記/僕はここにいる・父と子の闘争日記』に企画も兼ねて父親役で出演し、30年前の出演場面も回想シーンで用いられた。

近藤芳正の関連作品 / Related Work

作品情報を見る

  • 劇場版 それでも俺は、妻としたい

    制作年: 2025
    足立紳原作の同名小説を自らが監督し、風間俊介とMEGUMIがW主演を務めて話題を呼んだ深夜ドラマ『それでも俺は、妻としたい』。その未公開シーンを追加・編集したディレクターズ・カット版を劇場公開。
  • この夏の星を見る

    制作年: 2025
    直木賞作家・辻村深月が中高生たちのコロナ禍における青春を描いた同名小説を映画化。2020年春、新型コロナウィルスの蔓延によって活動が制限されるなか、茨城、東京、長崎五島の中高生が、リモート会議を駆使して同時に天体観測をする競技「スターキャッチコンテスト」を始める。「ゴロン、バタン、キュー」でPFFアワード2015(第37回)審査員特別賞などを受賞、『痛ぶる恋の、ようなもの』などを手がけた山元環監督初の長編商業映画。脚本は『ケの日のケケケ』で2022年第47回創作テレビドラマ大賞を獲得、『VRおじさんの初恋』などの森野マッシュ。主人公の天文部に所属する高校生・溪本亜紗を「大きな玉ねぎの下で」の桜田ひよりが演じる。また、水沢林太郎、黒川想矢、中野有紗、早瀬憩、星乃あんな、河村花、和田庵、蒼井旬など、多くの若手俳優が出演。
  • BISHU ~世界でいちばん優しい服~

    制作年: 2024
    「ミッドナイトスワン」で注目を集めた服部樹咲の長編映画初主演作。愛知県の尾州地域は、世界三大毛織物産地の一つ。この地で暮らす神谷史織は、親友・鴨下真理子の提案で、一宮市のファッションショーに自分がデザインした服を出品することになるが……。共演は「緑のざわめき」の岡崎紗絵、「愛のゆくえ」の長澤樹、「怪物」の黒川想矢。
    98
  • 湖の女たち

    制作年: 2024
    吉田修一による同名小説を「日日是好日」の大森立嗣監督・脚本で映画化。湖畔の介護施設で百歳の老人が殺された。事件を追う若手刑事・圭介とベテランの伊佐美。週刊誌記者・池田が過去の事件を探るなか、圭介は取り調べで出会った介護士・佳代と密会を重ねてゆく。出演は「旅猫リポート」の福士蒼汰、「夜、鳥たちが啼く」の松本まりか、「あの娘は知らない」の福地桃子。
  • 事実無根

    制作年: 2023
    京都の下町に実在する喫茶店を舞台に事実無根の「嘘」で傷ついた人たちの人生のやり直しを温かく描き出したヒューマンドラマ。映画、ドラマ、舞台で活躍する近藤芳正が喫茶店のマスター役で主演、名バイプレイヤーの村田雄浩がホームレスとなった元大学教授を、その義理の娘を「1秒先の彼女」の東茉凜が演じた。「あした、授業参観いくから。」「ファンタスマゴリー ザ・ゴーストショー」などで助監督を務めた柳裕章の初監督作品。事実無根の嘘に振り回された家族が、その呪縛から解放されるとき、「事実」よりも大切なものに気づいていく物語は、フランスのアヴィニョン・国際映画祭にて最優秀長編映画俳優賞、最優秀ドラマ映画賞を受賞するなど、数々のインディーズ映画祭で注目されている。
  • フィリピンパブ嬢の社会学

    制作年: 2023
    中島弘象による実体験を綴った同名ノンフィクションを原作に「ママ、ごはんまだ?」の白羽弥仁監督が映画化。パブで偶然出会ったフィリピン人・ミカに詰め寄られ、付き合うことになった大学院生・中島翔太。そんなある日、ミカが偽装結婚をしていることが判明し……。出演は「奇跡(2011)」以来の主演作品となる前田航基、本作でデビューを飾った一宮レイゼル、「PLAN75」のステファニー・アリアン。2023年11月10日より愛知県先行上映。