坂井真紀 サカイマキ

  • 出身地:東京
  • 生年月日:1970/05/17

略歴 / Brief history

東京都の生まれ。1990年、CM『三井のリハウス』で4代目“リハウスガール”に起用され、注目を集める。92年には竹内まりやの歌をバックに“絶対キレイになってやる”と決意を固めるTBCのCMに出演。清潔感あふれるキュートな魅力が人気を呼び、女性だけでなく男性までも取り込む幅広い支持を獲得した。これを契機に、3カ月間に及ぶロンドンロケを敢行したフジテレビの深夜ドラマ『90日間トテナムパブ』92に主演して女優デビュー。続いて“冬彦さん現象”で大ブームを巻き起こしたTBS『ずっとあなたが好きだった』92や、同局『ダブル・キッチン』93、『長男の嫁』94、日本テレビ『ポケベルが鳴らなくて』93などのドラマに出演。94年には末期癌に侵された女性の姿を通じて医療問題を描いたTBS『私の運命』に主演し、注目を集めた。映画初出演は96年の「ユーリ」。人気脚本家・坂元裕二の監督デビュー作で、死体を抱えて旅する女性、七美を演じる。その後も「タイム・リープ」「OL忠臣蔵」97などの映画や、TBS『ひと夏のプロポーズ』96、『ビッグウィング』01、日本テレビ『世紀末の詩』98、テレビ朝日『てっぺん』99、『恋は戦い!』03などのドラマに出演を続けた。一時期はスクリーンから遠ざかっていたが、“アラフォー世代”に突入した近年は映画出演が増加。再び注目を集めたのは、2008年の若松孝二監督「実録・連合赤軍/あさま山荘への道程(みち)」。60年代後半の学生運動が“あさま山荘事件”に至った経緯を描いたこの作品で、リンチで死亡する学生兵士のひとり、遠山美枝子役を演じ、むごたらしいリンチで悲惨な最期を遂げる熱演により、日本映画批評家大賞助演女優賞を受賞した。また、熊切和嘉監督とは「青春☆金属バット」06、「フリージア」07、「ノン子36歳(家事手伝い)」08の3本で連続して組み、熊切ワールドを支える女優となっている。2009年に写真家の鈴木心と結婚。“生の女性”を感じさせる飾り気のなさの魅力は、年齢を経て磨きがかかっている。

坂井真紀の関連作品 / Related Work

作品情報を見る

  • 海辺へ行く道

    制作年: 2025
    アーティスト移住支援をうたうある海辺の街を舞台に描く、横浜聡子監督の最新作。原作は三好銀の連作集。
  • あの人が消えた

    制作年: 2024
    2023年のテレビドラマ『ブラッシュアップライフ』で注目を集めた水野格が、完全オリジナル脚本で挑んだミステリー。“次々と人が消える”と噂されるマンションの秘密を知った配達員の青年・丸子は、先輩の荒川とともに、住人の正体を探ろうとするが……。出演は「映画『からかい上手の高木さん』」の高橋文哉、「春画先生」の北香那、「劇場版 おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~」の田中圭。
  • マンガ家、堀マモル

    制作年: 2024
    描けなくなった新人漫画家の前に、3人の幽霊が現れたことから巻き起こる出来事を綴ったファンタジー。新人賞を獲って以来、描きたいものがなくなり苦悩するマモル。そこに幽霊の海・樹・愛が現れ、彼らの話をもとにマモルは三篇の漫画を描き上げるのだが……。映画と漫画の連動企画、“CineComi”プロジェクト第1弾。映画と同名漫画の原作、そして映画主題歌「さよなら僕ら」を担当したのは、音楽活動を中心に、イラスト、エッセイを手掛けるseta。主演は「TOKYO,I LOVE YOU」の山下幸輝、監督は「栞」の榊原有佑、本作が初監督となる武桜子、「光はどこにある」の野田麗未の3人が務めた。
  • 熱のあとに

    制作年: 2024
    「ここは退屈迎えに来て」の橋本愛主演、2019年に起きた新宿ホスト殺人未遂事件から着想を得た人間ドラマ。愛したホスト・隼人を刺し殺そうとした沙苗は、服役後にお見合いで出会った健太と結婚。しかし隣人・足立が現れたことから、運命の歯車が狂い始める。監督は、短編「回転(サイクリング)」がPFFアワード2016に入選、東京藝術大学大学院修了制作「小さな声で囁いて」がPFFアワード2018に選出された山本英。自分の愛を貫くためにホストを殺そうとした沙苗を橋本愛が、沙苗の過去を知った上で結婚する健太を「泣く子はいねぇが」の仲野太賀が、謎めいた隣人・足立を「菊とギロチン」の木竜麻生が演じる。2023年第28回釜山国際映画祭ニューカレンツ部門にてプレミア上映。2023年第24回東京フィルメックス・コンペティション部門上映作品。
  • 水は海に向かって流れる

    制作年: 2023
    第24回手塚治虫文化賞新生賞を受賞した田島列島の同名漫画を「ロストケア」の前田哲監督が映画化した人間ドラマ。叔父・茂道ら曲者揃いのシェアハウスに身を寄せる高校生の直達は10歳上の榊さんに思いを寄せるようになるが、榊さんは恋愛はしないと宣言する。感情を表に出さないクールな主人公・榊千紗を「流浪の月」の広瀬すずが、榊さんに淡い思いを寄せる高校生・直達を「ぼくのおじさん」の大西利空が演じる。
  • ロストケア

    制作年: 2023
    42人もの老人の命を奪い、その殺人を“救い”あるいは“介護”であると主張する連続殺人犯と、彼の罪を強く非難する検事の対決を描き、なぜ犯人は殺人を犯したのか、その真相に迫る社会派エンターテイメント。主人公の心優しい介護士・斯波宗典を松山ケンイチ、懸命に事件を解き明かそうとする検事・大友秀美を長澤まさみが演じ、初共演を果たした。監督は「そして、バトンは渡された」「老後の資金がありません!」の前田哲。現在の日本が抱える社会と家族の問題に正面から切り込み、ひとりひとりの心の中にある《正義感》を大きく揺さぶる問題作。
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