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略歴 / Brief history
神奈川県座間市の生まれ。本名・松山小雪(旧姓・加藤)。一歳上の姉はモデルで歌手の弥生。県立伊勢原高校3年の在学中に、雑誌『non-no』の読者モデルに応募して、卒業後の1995年から同誌専属モデルとして活動。一度は看護学校に進んだが、モデル業に専念するために中退した。パリ・コレクションにも出演するモデルとしての活躍と並行して、98年のフジテレビのドラマ『恋はあせらず』のヒロインに抜擢され女優デビュー。次第に女優業のウェイトが大きくなっていき、フジテレビ『タブロイド』98、『恋愛結婚の法則(ルール)』99、『ラブコンプレックス』00、TBS『ビューティフルライフ』『池袋ウエストゲートパーク』00など、数々のドラマに出演を重ねた。映画初出演は2000年の堤幸彦監督「ケイゾク/映画 Beautiful Dreamer」。以降、黒沢清監督「回路」01、森淳一監督「Laundry」02の助演を経て、03年にはエドワード・ズウィック監督のハリウッド映画「ラストサムライ」で日本人キャストのひとりに選ばれ、トム・クルーズと共演。政府軍に西洋式戦術を伝授するため来日した米国人将校と心を通わせる日本人女性・たかを演じた小雪に、国際的な注目が集まった。以降も篠田正浩監督「スパイ・ゾルゲ」03、北村龍平監督「ALIVE」03、蜷川幸雄監督「嗤う伊右衛門」04などで多彩な役柄を演じ、山崎貴監督「ALWAYS/三丁目の夕日」05・07では飲み屋の美人女将・ヒロミ役で人気を博した。09年のクリス・ナオン監督による日本の人気アニメの実写映画化「ラスト・ブラッド」ではオニ一族の女ボスに扮し、韓国のスター女優チョン・ジヒョンと共演。森田芳光監督の「わたし出すわ」09では、旧友たちに理由もなく大金を手渡す謎めいた主人公を演じる。テレビドラマはほかに、フジテレビ『アンティーク・西洋骨董洋菓子店』01、『天体観測』02、『僕と彼女と彼女の生きる道』04、『エンジン』05、『不毛地帯』09、TBS『きみはペット』03、『佐々木夫妻の仁義なき戦い』08など。11年4月1日、崔洋一監督「カムイ外伝」09で共演した俳優の松山ケンイチと入籍した。
小雪の関連作品 / Related Work
作品情報を見る
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いただきます ここは、発酵の楽園
制作年: 2020オオタヴィンによるドキュメンタリー「いただきます みそをつくるこどもたち」の続編。園児たちが自ら稲作を行う保育園や、子どもたちと土づくりワークショップを行う農家、“その後の奇跡のりんご畑”など、食育の原点にある“食農”の現場をレポートする。ナレーションは、「杉原千畝 スギハラチウネ」の小雪。92点 -
杉原千畝 スギハラチウネ
制作年: 2015第二次世界大戦時にビザを発給しナチスの迫害から逃げる多くのユダヤ人を救った外交官・杉原千畝の半生を描く伝記映画。危険を冒し激動の世界情勢を日本に伝えた諜報外交官としての姿を含め彼の信念を活写する。監督は「サイドウェイズ」のチェリン・グラック。杉原を「20世紀少年」シリーズの唐沢寿明が、彼の妻を「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズの小雪が演じるほか、ポーランドからボリス・シッツやアグニェシュカ・グロホフスカが参加している。終戦70年特別企画として制作された。74点 -
ALWAYS 三丁目の夕日‘64
制作年: 2012昭和39年の東京下町を舞台に、そこで暮らす人々の人間模様を描くシリーズ第3作。監督は前作、前々作に続き山崎貴が担当。「ゴールデンスランバー」の吉岡秀隆、「プリンセス トヨトミ」の堤真一、「探偵はbarにいる」の小雪、「これでいいのだ!!映画・赤塚不二夫」の堀北真希、「東京オアシス」のもたいまさこらおなじみの出演陣が集結。2D/3D同時公開。75点