長澤まさみ ナガサワマサミ

  • 出身地:静岡県磐田市
  • 生年月日:1987/06/03

略歴 / Brief history

静岡県磐田市の生まれ。父は元サッカー日本代表で、Jリーグ・ジュビロ磐田の初代監督だった長澤和明。12歳だった2000年に、第5回東宝シンデレラ・グランプリに史上最年少で選ばれ、直ちに金子修介監督「クロスファイア」00に出演する。上京後の02年から本格的な女優活動に入り、大林宣彦監督「なごり雪」02、塩田明彦監督「黄泉がえり」03や、日本テレビ『Pure Soul/君が僕を忘れても』01、NHK連続テレビ小説『さくら』02などのテレビドラマに出演。溌剌とした存在感で逸材と注目を集めたのは、初主演映画の古厩智之監督「ロボコン」03だった。高専ロボットコンテストに仲間と挑むヒロイン・里美役で、演技に目覚める。04年、片山恭一のベストセラー小説を映画化した行定勲監督「世界の中心で、愛をさけぶ」に出演。白血病治療で脱毛するヒロインになり切るため、剃髪して撮影に臨んだ熱意が話題を呼ぶ。同作は興収85億円の大ヒットとなり、日本アカデミー賞最優秀助演女優賞などを受賞。映画女優の育ちにくい時代に映画中心に歩み始めて、なおかつ大きな結果を出し、新進でも別格の人気を得る。05年は犬童一心監督「タッチ」に主演してヒットさせつつ、フジテレビ『優しい時間』、TBS『ドラゴン桜』などテレビドラマの出演が増える。翌06年は大谷健太郎監督「ラフ」、土井裕泰監督「涙そうそう」が公開され、TBS『セーラー服と機関銃』06でドラマ初主演。ここまでは10代のその季節だけの輝きを焼きつけた作品が多く、作品歴が成長の記録と重なる幸福なキャリアをたどってきたが、平川雄一朗監督「そのときは彼によろしく」07辺りからは、清純なヒロイン役がパターン化するジレンマの時期を迎える。テレビドラマではフジテレビ『プロポーズ大作戦』07、テレビ朝日『ガンジス河でバタフライ』07などを経て、フジテレビ『ラスト・フレンズ』08でDVに苦しむ女性をシリアスに演じて反響を呼ぶ。同局『GOLD』10では図々しいが憎めない秘書役を好演、明朗な魅力を再認識させる。11年は片山修監督「岳/ガク」に続いて、是枝裕和監督「奇跡」にも出演。

長澤まさみの関連作品 / Related Work

作品情報を見る

  • おーい、応為

    制作年: 2025
    浮世絵を含めた芸術は男の世界だった江戸時代において、北斎の娘という境遇ではありながらも、数少ない女性の絵師として活躍した葛飾応為を描いた大森立嗣監督のヒューマンドラマ。主演は長澤まさみ。
  • ドールハウス(2025)

    制作年: 2025
    監督:矢口史靖&主演:長澤まさみのタッグで贈るドールミステリー。5歳の娘を亡くした鈴木佳恵は、骨董市で見つけた人形に心癒されていく。やがて、夫・忠彦との間に新しく生まれた娘が5歳に成長し、人形と遊び始めると、一家に奇妙な出来事が続発する……。共演は「違国日記」の瀬戸康史、「シン・ウルトラマン」の田中哲司。
  • スオミの話をしよう

    制作年: 2024
    三谷幸喜が「記憶にございません!」依頼5年ぶりに脚本・監督を務め、長澤まさみを主演に迎えたミステリー・コメディ。大富豪の妻・スオミが行方不明になる。彼女を愛した男たちが屋敷に集まるが、彼らが語る思い出の中のスオミは別人のようだった。出演は、「ドライブ・マイ・カー」の西島秀俊、「流浪の月」の松坂桃李、「首」の遠藤憲一、「記憶にございません!」の小林隆、「審判」の坂東彌十郎。
  • キングダム 大将軍の帰還

    制作年: 2024
    春秋戦国時代の中国を舞台にした原泰久原作の漫画『キングダム』の実写映画化第4弾。秦と趙のすべてを懸けた馬陽の戦いで、敵将を討った信と仲間たちの前に、趙国の総大将・ほう煖が突如現れる。その圧倒的な力により、飛信隊は次々と命を落としていくが……。信役の山崎賢人、えい政役の吉沢亮、王騎役の大沢たかお、河了貂役の橋本環奈ほかレギュラー陣に加え、前作から登場した、ほう煖役の吉川晃司、李牧役の小栗旬らが続投。謎多き将軍摎(きょう)役で新木優子が新たに出演。監督は、シリーズ全作を手掛けている佐藤信介。
  • 四月になれば彼女は

    制作年: 2024
    川村元気の同名小説を佐藤健主演で映画化したラブストーリー。婚約者・坂本弥生と結婚の準備を進める精神科医・藤代俊の元に、世界を旅する昔の恋人・伊予田春から手紙が届く。そしてある日、弥生が姿を消す。春と弥生、二つの謎はやがて繋がっていく……。共演は「ロストケア」の長澤まさみ、「君は放課後インソムニア」の森七菜。米津玄師、藤井風、宇多田ヒカルなどのミュージックビデオを手掛けてきた山田智和の長編映画監督デビュー作。
  • キングダム 運命の炎

    制作年: 2023
    春秋戦国時代の中国を描き、第17回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞した歴史大作漫画『キングダム』の実写化映画第3弾。趙の大軍勢が秦に侵攻。秦の王・嬴政は伝説の大将軍・王騎を総大将に任じ、王騎は信に別動隊として飛信隊を率い敵将を討つよう命じる。前2作(「キングダム」「キングダム2 遥かなる大地へ」)から続き、原作者の原泰久が脚本に参加。佐藤信介監督らスタッフ陣や天下の大将軍を目指す信役の山﨑賢人、秦の若き王・嬴政役の吉沢亮らキャスト陣が続投するほか、嬴政に手を差し伸べた紫夏を「オケ老人!」の杏が、趙の総大将・趙荘を「シン・ウルトラマン」の山本耕史が、同副将・馮忌を歌舞伎俳優の六代目片岡愛之助が、同副将・万極を実写「東京リベンジャーズ」シリーズの山田裕貴が演じる。