美村里江 ミムラリエ

  • 出身地:埼玉県深谷市
  • 生年月日:1984/06/15

略歴 / Brief history

埼玉県深谷市の生まれ。本名は非公表で、芸名はトーベ・ヤンソンの童話『ムーミン』に登場する“ミムラ姉さん”にちなむ。県立伊奈学園総合高校卒業。モデル活動などを経て、2003年、フジテレビのドラマ『ビギナー』のヒロインオーディションに合格し、一般人の目線で事例に取り組む元派遣OLの司法修習生という、従来の“月9”のヒロインとはひと味違う楓由子役で、異例の女優デビューを果たす。翌04年も『ファイアーボーイズ・め組の大吾』『離婚弁護士』『めだか』と、フジテレビの連続ドラマに立て続けに出演したのち、同年、谷村志穂の同名小説を森田芳光監督が映画化した「海猫」で映画初出演。精神的なショックから失声症を患うも、亡き母親の知られざる過去と向き合ううちに新しい一歩を踏み出す野田美輝役を、出演シーンは少ないながらも好演する。05年、映画初主演となる塚本連平監督「着信アリ2」では、死の恐怖に怯えつつ、謎の着メロの真相に立ち向かう芯の強い保育士を力演。さらにTBS『いま、会いにゆきます』05でもヒロインをつとめたのち、塩田明彦監督「この胸いっぱいの愛を」05に出演し、20年前にタイムスリップした主人公(伊藤英明)が再会する今は亡き憧れの女性の役で、ふたつの人生を歩むことになるバイオリニストの葛藤や喜びを、さりげない芝居の中にも丹念に演じてみせた。劇中の演奏シーンで共演した指揮者の金聖響と、翌06年に結婚するが、のち10年に離婚。絵本好き、読書家としても知られ、白泉社『MOE』誌の連載をまとめた『ミムラの絵本日和』07を出版するなど、執筆活動にも精力的。08年には、日本テレビ『斉藤さん』で、観月ありさ演じる正義感あふれる熱血主婦“斉藤さん”に次第に感化されていく、園児を持つ主婦を好演する。3年ぶりの主演映画となる中原俊監督「落語娘」08では、特訓を重ねた落語のシーンも見事にこなし、男社会の落語界で奮闘するヒロインを生き生きと快演した。その後も日本テレビ『銭ゲバ』『サムライハイスクール』09、テレビ朝日『コールセンターの恋人』09、WOWOW『空飛ぶタイヤ』09、『なぜ君は絶望と闘えたのか』10などのドラマ出演を経て、11年には、NHK大河ドラマ初出演にして初の時代劇となる『江・姫たちの戦国』で、ヒロイン・江(上野樹里)が憧れを抱く細川ガラシャという大役にも挑戦。BS朝日のドラマ『家族法廷』のほか、熊澤誓人監督「天国からのエール」の公開も控える。

美村里江の関連作品 / Related Work

作品情報を見る

  • 空に住む

    制作年: 2020
    作詞家・小竹正人による同名小説を原作に、青山真治監督が多部未華子主演で映画化。両親が急死し、大都会を見下ろすタワーマンションの高層階に住むことになった直実。喪失感を抱えた彼女の前に現れたのは、同じマンションに住むスター俳優・時戸森則だった。共演は「愛がなんだ」の岸井ゆきの、「パラレルワールド・ラブストーリー」の美村里江、「去年の冬、きみと別れ」の岩田剛典。
  • パラレルワールド・ラブストーリー

    制作年: 2019
    東野圭吾の同名小説を実写映画化した恋愛サスペンス。研究者の崇史は、親友・智彦から恋人の麻由子を紹介される。彼女は崇史が以前、密かに想いを寄せていた人だった。ところがある朝、崇史が目覚めると、麻由子は自分の恋人になっていて、智彦は消えていた。出演は、「レインツリーの国」の玉森裕太、「音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!」の吉岡里帆、「きみの鳥はうたえる」の染谷将太。監督は、「聖の青春」の森義隆。
    90
  • 彼らが本気で編むときは、

    制作年: 2017
    「めがね」の荻上直子監督が5年ぶりに撮り上げた人間ドラマ。母親に育児放棄された11歳のトモは叔父マキオを訪ね、トランスジェンダーのリンコと出会う。母よりも自分に愛情を注いでくれるリンコの存在に戸惑いながらも、三人での奇妙な共同生活が始まった。出演は「秘密 THE TOP SECRET」の生田斗真、「GONIN サーガ」の桐谷健太、本作が映画デビューとなる柿原りんか、「カノン」のミムラ、「人生の約束」の小池栄子、「二重生活」の門脇麦。
    90
  • カノン(2016)

    制作年: 2016
    北陸を舞台に、母を知らない三姉妹が家族と向き合っていく人間ドラマ。紫、藍、茜の三姉妹は、それぞれ東京、富山、金沢で暮らしていた。祖母が亡くなり金沢に集まった3人は、死んだと聞かされていた母が生きていることを知り、母との過去をめぐる旅に出る。監督は「リトル・マエストラ」の雑賀俊朗。「飛べ!ダコタ」の比嘉愛未はじめ「天国からのエール」のミムラ、「さいはてにて-やさしい香りと待ちながら-」の佐々木希が三姉妹を演じる。一般公開に先駆け、とやま映画祭2016クロージング作品として上映された(上映日:2016年6月12日)。
    90
  • 後妻業の女

    制作年: 2016
    黒川博行の小説『後妻業』を「源氏物語 千年の謎」の鶴橋康夫監督が映画化。小夜子と結婚相談所所長・柏木は、後妻に入り財産を奪う“後妻業”を繰り返してきた。父の全財産を小夜子に奪われた朋美は、裏社会の探偵・本多とともに二人を追及する。出演は、「女たちの都 ワッゲンオッゲン」の大竹しのぶ、「娚の一生」の豊川悦司、「エヴェレスト 神々の山嶺」の尾野真千子、「桜田門外ノ変」の長谷川京子、「ふしぎな岬の物語」の笑福亭鶴瓶、「プライド 運命の瞬間」の津川雅彦、「あん」の永瀬正敏。
    70
  • わが母の記

    制作年: 2011
    井上靖の自伝的小説『わが母の記~花の下・月の光・雪の面~』を「クライマーズ・ハイ」の原田眞人監督が映画化。母に捨てられたという想いを抱きながら生きてきた小説家が、老いた母親との断絶を埋めようとする姿を描く。出演は「聯合艦隊司令長官 山本五十六 ―太平洋戦争70年目の真実―」の役所広司、「朱花の月」の樹木希林。
    90

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