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- 紺野まひる
略歴 / Brief history
大阪府豊中市の生まれ。本名・濱田里佳子。4歳よりクラシックバレエを始め、雲雀丘学園高校を卒業後、1994年に宝塚音楽学校に入学。96年3月に宝塚歌劇団の82期生として入団し、月組公演『CAN-CAN』で初舞台を踏む。同年5月、雪組に配属。新人公演『虹のナターシャ』で、すぐさまヒロインのナターシャ役を経験するなど頭角を現した。2002年、絵麻緒ゆうの相手役として雪組の娘役トップにつき、『追憶のバルセロナ』でイザベル役。しかし、劇団の方針もあり大劇場の1作限りで、絵麻緒とともに同年9月に宝塚を退団した。その後は映像の世界に活動の場を移し、03年、冨樫森監督がWOWOWで撮ったドラマ『俺は鰯』で女優として再スタート。ある事件のために主人公の前から姿を消す台湾人娼婦・慧敏役を魅惑的に演じ、デビューを飾る。同年9月より放送されたNHK朝の連続テレビ小説『てるてる家族』では、四姉妹の長女でフィギュアスケート選手となる岩田春子役に抜擢され、全国的な知名度も急上昇した。以降も、TBS『ホームドラマ!』04、『だいすき!!』08、NHK『結婚のカタチ』04、『風林火山』07、『シスター』09、フジテレビ『飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ』05、『暴れん坊ママ』07、『白い春』09など、数々のドラマに出演。中でも、主人公の恋の相手をミステリアスに演じたフジテレビ『小早川伸木の恋』06、風変わりなカメラマン役で新境地を開いた同局『花ざかりの君たちへ・イケメン♂パラダイス』07、昭和の文豪の奔放な次女役で妖しい魅力を加味した日本テレビ『妄想姉妹・文学という名のもとに』09などで強い印象を残した。映画も、秋原正俊監督の中編「マリンバアンサンブル」05に主演後、西谷弘監督「県庁の星」06、今村悦朗監督「調布空港」06、宮平貴子監督「アンを探して」09などに出演。森岡利行監督「子猫の涙」08では、夫に愛想をつかし家を出るも娘が心配な大阪のオカンを見事に演じたほか、長谷部安春監督「鑑識・米沢守の事件簿」09では、出演シーンは少ないものの重要な鍵を握る一人二役のヒロインを演じて作品を牽引した。舞台は宝塚退団後もミュージカル『NEVER GONNA DANCE』『レインマン』、蜷川幸雄演出『コースト・オブ・ユートピア』などで活躍。舞台にも映像にも違和感なく溶け込む誠実な役作りが光る。
紺野まひるの関連作品 / Related Work
作品情報を見る
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アバター(2011)
制作年: 2011インターネット・コミュニティー上で用いられる自分の分身となるキャラクター“アバター”に魅了された女子高校生の暴走を描く学園サスペンス。監督は「肉食系女子。」の和田篤司。出演は「告白」の橋本愛、「マリア様がみてる」の坂田梨香子、「GANTZ」の水沢奈子、「ガチバン アルティメット」の佐野和真、「恋するナポリタン 世界で一番おいしい愛され方」の紺野まひる。60点 -
恋するナポリタン 世界で一番おいしい愛され方
制作年: 2010幼なじみへの思いを伝えられぬまま事故で命を失ったイタリアン・シェフが、加害者の記憶を借りて蘇るラブストーリー。監督は本作がデビューとなる村谷嘉則。出演は「ゴールデンスランバー」の相武紗季、「白夜」の眞木大輔、「アウトレイジ」の塚本高史、「花のあと」の市川亀治郎、「花より男子ファイナル」の北大路欣也など。60点 -
相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿
制作年: 2009テレビドラマ『相棒』シリーズのスピンオフムービー。警視庁鑑識課の米沢守が主人公となって事件を追う。監督は「レッスン Lesson」の長谷部安春。出演は「受験のシンデレラ」の六角精児、「旅立ち~足寄より~」の萩原聖人、「蝉しぐれ」の市川染五郎、「子猫の涙」の紺野まひる、「歓喜の歌」の片桐はいり、「アキレスと亀」の伊武雅刀など。