永山絢斗 ナガヤマケント

  • 出身地:東京都板橋区
  • 生年月日:1989/03/07

略歴 / Brief history

東京都板橋区の生まれ。7歳上の兄は俳優の瑛太。高校卒業後の2007年に芸能活動を始め、荒廃した学園に赴任してきた老教師と不良生徒たちとの交流を描いた日本テレビの深夜ドラマ『おじいさん先生・熱闘篇』07で、優等生の逸見役を演じて俳優デビューする。以後は、テレビ朝日『パズル』08、TBS『恋空』08などのテレビドラマを中心に活躍し、テレビ朝日の“21世紀新人シナリオ大賞”受賞作のドラマ化『ゴーストタウンの花』09などのフレッシュな演技が好評を博して、注目を集める。映画初出演は、08年の渡辺謙作監督「フレフレ少女」で、ひょんなことから応援団長になってしまう女子高生のヒロイン・新垣結衣を支える、極度のあがり性の副団長・山本龍太郎役を演じた。続いて、ケラリーノ・サンドロヴィッチ監督「罪とか罰とか」08、松山博昭監督「ライアーゲーム・ザ・ファイナルステージ」09などを経て、三木孝浩監督「ソラニン」10では、宮﨑あおい演じる主人公の芽衣子に恋心を抱く花屋の青年役で登場。実話をベースに、ソフトボールの全国大会出場を目指す男子高校生たちの姿を描いた豊島圭介監督の青春映画「ソフトボーイ」10では、フランス料理のシェフを夢見ながらもソフトボールに夢中になっていくオニツカ役で映画初主演を果たし、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞する。その独特な落ち着きのある存在感が買われ、松本佳奈監督「マザーウォーター」10では光石研演じる銭湯の主人・オトメを手伝う青年・ジンを好演。吉田修一原作、李相日監督の「悪人」10では、岡田将生演じるプレイボーイの大学生・増尾圭吾の友人・鶴田公紀役で静かな感情の揺らぎを表現し、強い印象を残した。映画の活躍が続く一方、フジテレビ『アタシんちの男子』09、『夏の恋は虹色に輝く』10などのドラマでも実績を上げ、NHK『大阪ラブ&ソウル・この国で生きること』10ではドラマ初主演。ミャンマー難民と恋に落ちる在日コリアン三世の金田哲浩役を演じる。人気を決定づけたのは11年のNHK連続テレビ小説『おひさま』で、井上真央演じるヒロイン・陽子の次兄・須藤茂樹役を演じ、戦争で受けた傷を心に負いながらも明るく生きようとする若者の姿を自然体でユーモラスに表現して老若男女からの支持を得た。ドラマはほかに、テレビ朝日『アスコーマーチ・明日香工業高校物語』11、日本テレビ『らんま1/2』11など。

永山絢斗の関連作品 / Related Work

作品情報を見る

  • 東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 決戦

    制作年: 2023
    第44回講談社漫画賞少年部門を受賞した和久井健のSFヤンキー漫画『東京卍リベンジャーズ』の実写第2弾後編。東京卍會崩壊の危機をもたらすかつての親友同士の壮絶な戦いが始まり、それぞれの思いが交錯する中、タケミチは最悪の結末を止めようと奔走する。第1弾に引き続き「賭ケグルイ」シリーズの英勉がメガホンを取り、「明け方の若者たち」の北村匠海、「夜、鳥たちが啼く」の山田裕貴、「ブラックナイトパレード」の吉沢亮らオールスターキャストが集結。「東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-」より続く。
  • 東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 運命

    制作年: 2023
    第44回講談社漫画賞少年部門を受賞した和久井健のSFヤンキー漫画『東京卍リベンジャーズ』の実写第2弾前編。凶悪化した東京卍會の手により再びヒナタが殺され、運命を変えるため再び過去に戻ったタケミチは、東京卍會の結成メンバーの絆を裂いた事件を知る。第1弾に引き続き「賭ケグルイ」シリーズの英勉がメガホンを取り、「明け方の若者たち」の北村匠海、「夜、鳥たちが啼く」の山田裕貴、「ブラックナイトパレード」の吉沢亮らオールスターキャストが集う。「東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦-」へ続く。
  • #マンホール

    制作年: 2023
    「マスカレード・ホテル」シリーズの脚本家・岡田道尚が原案・脚本を担当、「海炭市叙景」の熊切和嘉がメガホンをとったタイムリミット・サスペンス。社長令嬢との結婚前夜、サプライズパーティで酩酊した川村俊介は、マンホールに転落。脱出を試みるが……。出演は「ピンクとグレー」の中島裕翔、「マイ・ブロークン・マリコ」の奈緒、「LOVE LIFE」の永山絢斗。
  • LOVE LIFE

    制作年: 2022
    矢野顕子の名曲『LOVE LIFE』から着想を得た人間ドラマ。再婚した妙子は、夫・二郎や息子・敬太と幸せに暮らしていたが、1年が経とうとするある日、悲しい出来事が起こる。悲しみに沈む妙子の前に、失踪した前の夫で敬太の父親であるパクが現れる。監督・脚本は、「淵に立つ」の深田晃司。出演は、「ザ・ファブル」シリーズの木村文乃、「峠 最後のサムライ」の永山絢斗、「アイ・ラヴ・ユー」の砂田アトム、「モンスターハンター」の山崎紘菜。第79回ヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門正式出品作品。
  • 冬薔薇(ふゆそうび)

    制作年: 2022
    「半世界」の阪本順治監督が主演・伊藤健太郎をイメージして脚本を当て書きした人間ドラマ。ある港町。渡口淳は不良仲間とつるみ、他人から金をせびってはだらだらと暮らしていた。ある日仲間が何者かに襲われ、その犯人像に思いがけない人物が浮かび上がる。堕落した生活を送る淳を伊藤健太郎が、淳の両親を「深夜食堂」の小林薫と「ホテルローヤル」の余貴美子が、不良グループのリーダーを「泣き虫しょったんの奇跡」の永山絢斗が演じ、寄る辺ない者たちの物語を紡ぐ。
  • 峠 最後のサムライ

    制作年: 2020
    司馬遼太郎のベストセラー小説『峠』の初映画化。慶応3年、大政奉還により徳川幕府は終焉を迎え、諸藩は東軍と西軍に二分していく。戊辰戦争が勃発すると、越後長岡藩の家老・河井継之助は民の暮らしを守るため、いずれにも属さない武装中立を目指すが……。監督・脚本は、「蜩ノ記」の小泉堯史。出演は、「オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁」の役所広司、「ラストレター」の松たか子。
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