カルロス・ガルシア

カルロス・ガルシアの関連作品 / Related Work

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  • 女性ゲリラ、フアナの闘い ーボリビア独立秘史ー

    制作年: 2016
    南米ボリビアで1960年代半ばから先住民の視点に立った映画制作・上映活動を続ける「ウカマウ集団」の軌跡を追った特集『ボリビア・ウカマウ集団 60年の全軌跡 全作品一挙上映!』(2025年4月26日よりK's cinemaほか全国巡回予定)にて劇場初公開。中心的メンバーのホルヘ・サンヒネス監督が、1966年に製作した初長編映画「ウカマウ」が評判となったことから、それをグループ名に採用した。「ウカマウ」はボリビアの先住民族アイマラ人の母語にある表現で、あえて訳すと「そんなふうなことだ」となる。サンヒネスは白人エリート層の出身だが、ボリビアの住民の半数以上はアイマラ人、ケチュア人であり、その人びとと無関係な映画を作ることはできないと考え、出演者には素人の先住民を起用、アイマラ語・ケチュア語などの先住民の言語を用いた。当時のラテンアメリカ映画界はハリウッド映画に占領され、メキシコ、ブラジル、アルゼンチンなど地元で映画制作が行なわれていた少数の国にあっても、先住民の存在を重視したウカマウ的な映画作りはまったくなされていなかったので、当初の作品から大きな衝撃を観る者に与えた。1969年、米国の「平和部隊」なる援助組織がアンデス地域の女性に強制的な不妊手術を施していた事実を暴露する映画「コンドルの血」を制作して以降、「映像による帝国主義論」の創出を目標に定め、作品ごとに帝国主義の軍事・政治・宗教・経済的な顔つきを描ききることを中心的な課題とした。1971年、ボリビアで軍事クーデタが起こってからはサンヒネスらは亡命し、合計10年間ちかく、チリ、ペルー、エクアドルなどで制作・上映活動を続けた。1982年の「民主化」以降、サンヒネスらは帰国し、国内での制作・上映・配給活動を続けて、現在に至る。ラパス市に小さなスタジオを設け、そこを基盤に、先住民族出身の映像の担い手をつくりだすことに力を注いでいる。「女性ゲリラ、フアナの闘い ーボリビア独立秘史ー」は、スペイン植民地支配からの解放闘争を担った実在の女性、フアナ・アスルドゥイ(1780~1862)を主人公としている。
  • 彷徨える河

    制作年: 2015
    第88回アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされたコロンビアの俊英シーロ・ゲーラ監督作。アマゾン奥地で孤独に生きるシャーマンのカラマカテの元に、病に侵されたドイツ人民族学者がやってくる。カラマカテは病を治す幻の植物ヤクルナを求め、旅に出る。出演は、「オーバー・ザ・ブルースカイ」のヤン・ベイヴート、「サベージ・キラー」のブリン・デイビス。第68回カンヌ国際映画祭監督週間アートシネマアワード、第45回ロッテルダム国際映画祭観客賞、第37回サンダンス映画祭アルフレッド・P・スローン長編映画賞ほか受賞多数。
    70

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