彷徨える河
さまよえるかわ EMBRACE OF THE SERPENT
解説
第88回アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされたコロンビアの俊英シーロ・ゲーラ監督作。アマゾン奥地で孤独に生きるシャーマンのカラマカテの元に、病に侵されたドイツ人民族学者がやってくる。カラマカテは病を治す幻の植物ヤクルナを求め、旅に出る。出演は、「オーバー・ザ・ブルースカイ」のヤン・ベイヴート、「サベージ・キラー」のブリン・デイビス。第68回カンヌ国際映画祭監督週間アートシネマアワード、第45回ロッテルダム国際映画祭観客賞、第37回サンダンス映画祭アルフレッド・P・スローン長編映画賞ほか受賞多数。
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この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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映像演出、映画評論荻野洋一この映画では二度の旅が描かれている。先住民が若い時と年老いた時にそれぞれ白人探検家と知り合ってアマゾン地帯を徘徊する。この「二度」というのが示唆的であり、私たち... もっと見る
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脚本家北里宇一郎アマゾンの河を上ったり下ったり。その密林の内外の景観をあれよあれよと眺めて。映画で先住民がちゃんと描かれたのは、これが初めてではないか? そのすべての言動に惹き... もっと見る
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映画ライター中西愛子20世紀初頭と中盤、2つの時代の探検エピソードを並列しながら、未知なるアマゾンの世界を炙り出す。「フィツカラルド」(83)や「ミッション」(86)の主人公のよう... もっと見る
「彷徨える河」のストーリー
アマゾン流域の奥深いジャングルで、シャーマンのカラマカテ(ニルビオ・トーレス)は、侵略者によって滅ぼされた先住民族の村の唯一の生き残りとして、他者と交わることなく孤独に生きていた。ある日、重篤な病に侵されたドイツ人民族学者テオ(ヤン・ベイヴート)が彼を頼ってやってくる。白人を忌み嫌うカラマカテは、一度は治療を拒む。しかし、病を治す唯一の手段となる幻の聖なる植物ヤクルナを求めて、カヌーを漕ぎ出す。数十年後、カラマカテ(アントニオ・ボリバル・サルバドール)は孤独によって記憶や感情を失っていた。そして、ヤクルナを求めるアメリカ人植物学者エヴァン(ブリオン・デイビス)との出会いによって再び旅に出る。過去と現在、二つの時が交錯するなか、カラマカテたちは狂気、幻影、混沌が蔓延するアマゾンの深部を遡上していく。彼らが向かう闇の奥には一体なにがあるのか……。
「彷徨える河」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「彷徨える河」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | 歴史劇 ドラマ |
製作国 | コロンビア ベネズエラ アルゼチン |
製作年 | 2015 |
公開年月日 | 2016年10月29日 |
上映時間 | 124分 |
配給 | トレノバ ディレクターズ・ユニブ |
レイティング | |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
公式サイト | http://www.samayoerukawa.com/ |
コピーライト | (C)Ciudad Lunar Producciones |
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