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イアン・マリトーの関連作品 / Related Work
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ラ・メゾン 小説家と娼婦
制作年: 2022身分を隠し2年間、娼婦として活動した作家エマ・ベッケルの自伝小説を映画化。作家としての好奇心と野心から娼婦たちの裏側に惹かれ、ベルリンの高級娼館“ラ・メゾン”に潜入したエマ。危険と隣り合わせの日々は、エマにとって新たな発見に満ち溢れていたが……。出演は「パリのどこかで、あなたと」のアナ・ジラルド、「プロヴァンスの休日」のオーレ・アッティカ、「パラレル・マザーズ」のロッシ・デ・パルマ。監督は「ワンダー・ボーイ」のアニッサ・ボンヌフォン。 -
アプローズ、アプローズ!囚人たちの大舞台
制作年: 2020刑務所で演技を教えることになった俳優が、さまざまな個性をもつ囚人たちと共に、サミュエル・ベケット作『ゴドーを待ちながら』の外部公演を成功させた80年代のスウェーデンの実話をフランスで映画化したヒューマンドラマ。人生崖っぷちの俳優エチエンヌを、「オーケストラ・クラス」(17年)で子供たちに音楽を指導していたカド・メラッドが演じている。刑務所の中では「待つことばかりだ」という囚人たちの言葉を聞き、『ゴドーを待ちながら』の演目を選ぶエチエンヌ。初めは茶化すばかりで真面目に取り組まない囚人たちが、エチエンヌの情熱と演劇の真の力によって次第に稽古に没頭する過程が丁寧に描かれていく。監督はバイプレイヤーとして俳優の実績を積み、「マドモワゼル」(01年)や「灯台守の恋」(04年)の脚本が評価され、「アルゴンヌ戦の落としもの」(15年)で監督デビューしたエマニュエル・クールコル。実際に運営されている刑務所で撮影し、刑務所のスタッフ全員と打ち合わせを重ねるほか、事前にキャストと刑務所を訪問するなど、徹底的にリアリティにこだわった。明るい希望が見い出せる映画だ。