羽田美智子 ハダミチコ

  • 出身地:茨城県水海道市(現・常総市)
  • 生年月日:1968/09/24

略歴 / Brief history

茨城県水海道市(現・常総市)の生まれ。1988年、日本旅行のキャンペーンガールに選ばれて、芸能界入り。同年のTBS『疑惑の家族』で女優デビューし、市川準監督「会社物語」88で植木等の若妻役を演じて、映画初出演も果たす。金子修介監督「就職戦線異状なし」91などを経て、94年の幻想劇「RAMPO」で世間の注目を集めることとなる。ここでは、竹中直人演じる江戸川乱歩と本木雅弘演じる名探偵・明智小五郎を魅了する女性・静子を演じたが、作品の内容をめぐる奥山和由プロデューサーと黛りんたろう監督の対立が大きなニュースになり、最終的に奥山監督版と黛監督版の2作が同時公開される異例の事態となった。この年、エランドール賞新人賞を受賞。95年の松浦雅子監督「人でなしの恋」で夫の行動に不信を抱く若妻・門野京子を演じ、映画初主演する。以後も奥山和由に重用され、「美味(おい)しんぼ」「大統領のクリスマスツリー」96などに主役級で次々出演。98年にはホウ・シャオシェン監督「フラワーズ・オブ・シャンハイ」でヒロイン・小紅役を演じ、トニー・レオンと共演した。だが98年、松竹内部の政変により奥山が失脚。これをきっかけに活動の中心をテレビに移し、高橋克典演じる熱血サラリーマンの活躍を描いた『サラリーマン金太郎』99に、主人公・矢島金太郎が下宿する大家の娘・中村真澄役で出演する。同作は続編4作や劇場版も作られる人気シリーズとなった。2006年からはテレビ朝日『警視庁捜査一課9係』に女性刑事・小宮山志保役でレギュラー出演。11年の第6シリーズまで続く代表作とした。テレビドラマはほかにNHK『ウェルかめ』09,フジテレビ『花嫁のれん』10など。映画では中村義洋監督「ジェネラル・ルージュの凱旋」09で、堺雅人演じる救命医師・速水をサポートする花房看護師長を好演し、健在ぶりをアピールした。11年5月、水中カメラマンの広部俊明と入籍。

羽田美智子の関連作品 / Related Work

作品情報を見る

  • 駅までの道をおしえて

    制作年: 2019
    直木賞作家・伊集院静の短編を「3月のライオン」の新津ちせ、「沈黙 -サイレンス-」の笈田ヨシらの出演で映画化した人間ドラマ。愛犬ルーがいなくなったことが受け入れられない8歳のサヤカは、一匹の犬に導かれ、大きな喪失感を抱えるフセ老人と出会う。監督は、映像制作プロダクション・ウィルコの代表を務め、メガホンを取った「臍帯」で第14回上海国際映画祭Asian New Talent Awardコンペティション部門審査員特別賞を獲得した橋本直樹。年齢や立場、種などを超えた交流を描く。
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  • この道

    制作年: 2018
    「ゾウを撫でる」の佐々部清監督が、大森南朋とEXILE AKIRAを主演に迎え、詩人・北原白秋の波乱に満ちた半生を音楽家・山田耕筰との友情とともに映す伝記ドラマ。日本人の心の故郷として親しまれ、100年を経た今でも歌い継がれている“童謡”誕生の裏側を見つめる。共演は「悼む人」の貫地谷しほり、「コーヒーが冷めないうちに」の松本若菜、「ディアスポリス DIRTY YELLOW BOYS」の柳沢慎吾、「ゾウを撫でる」の羽田美智子、「検察側の罪人」の松重豊。脚本を「かぐや姫の物語」「恋は雨上がりのように」の坂口理子、音楽を「忠臣蔵外伝 四谷怪談」「ハードロマンチッカー」の和田薫が務める。
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  • ゾウを撫でる

    制作年: 2013
    「半落ち」の佐々部清監督による映画制作現場を舞台とした人間ドラマ。映画監督の神林は15年振りに新作映画を撮る。若手の鏑木が手掛けた脚本は、映画に関わる人間に様々な影響を与えていく。わがままな主演女優が失踪する中、撮影が始まろうとするが……。出演は、「だれかの木琴」の小市慢太郎、「シン・ゴジラ」の高橋一生、「ボクの妻と結婚してください。」の大塚千弘、「ほしのふるまち」の羽田美智子、「少女」の菅原大吉、「超高速!参勤交代 リターンズ」の中尾明慶。脚本は、「あなたへ」の青島武。音楽は、「日本のいちばん長い日」の富貴晴美。美術は、「劔岳 点の記」の若松孝市。録音は、「パコと魔法の絵本」の福田伸。お蔵出し映画祭2015審査員特別賞受賞。
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  • ほしのふるまち

    制作年: 2011
    「冬物語」などで知られる原秀則の同名漫画を「ギャングスタ」の川野浩司監督が実写映画化。富山県を舞台に、恋愛や将来に悩む普通の高校生たちの青春を綴る。出演は、「サビ男サビ女」の中村蒼、「ねこタクシー」の山下リオ、「私の優しくない先輩」の児玉絹世、音楽ユニット“Song Riders”のKG、「毎日かあさん」の柴田理恵、「余命1ヶ月の花嫁」の手塚理美。2011年3月26日より富山県にて先行公開。
  • 僕たちのプレイボール

    制作年: 2010
    元メジャーリーガー新庄剛志がエグゼクティブプロデューサーを務め、リトルリーグの世界大会を目指して野球に打ち込む少年たちの友情を描く。100名を超えるオーディションで抜擢された小原裕貴ら少年少女の出演者に加え、「真夏のオリオン」の吉田栄作、「ジェネラル・ルージュの凱旋」の羽田美智子など、ベテランが脇を固める。リトルリーグ誕生70周年記念作品。
  • ジェネラル・ルージュの凱旋

    制作年: 2009
    「チーム・バチスタの栄光」に続く海堂尊の同名小説を映画化。病院内の疑惑をめぐり再び田口と白鳥が事件解明に挑む。監督は前作と同じ中村義洋が担当。出演は「サイドカーに犬」の竹内結子、「青い鳥」の阿部寛、「クライマーズ・ハイ」の堺雅人、「チェスト!」の羽田美智子、「252 生存者あり」の山本太郎など。