解説
「半落ち」の佐々部清監督による映画制作現場を舞台とした人間ドラマ。映画監督の神林は15年振りに新作映画を撮る。若手の鏑木が手掛けた脚本は、映画に関わる人間に様々な影響を与えていく。わがままな主演女優が失踪する中、撮影が始まろうとするが……。出演は、「だれかの木琴」の小市慢太郎、「シン・ゴジラ」の高橋一生、「ボクの妻と結婚してください。」の大塚千弘、「ほしのふるまち」の羽田美智子、「少女」の菅原大吉、「超高速!参勤交代 リターンズ」の中尾明慶。脚本は、「あなたへ」の青島武。音楽は、「日本のいちばん長い日」の富貴晴美。美術は、「劔岳 点の記」の若松孝市。録音は、「パコと魔法の絵本」の福田伸。お蔵出し映画祭2015審査員特別賞受賞。
この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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評論家上野昻志ここに登場する人たちは、みんな映画に関わることで、自分を取り戻すようになる、というお話。衣裳が気にいらないだけでスタッフに文句たらたらの女優は、老けメイクされた... もっと見る
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映画評論家上島春彦ゾウを撫でるのは群盲と決まっているから、これが煩悩だらけの群像劇なのは当然。映画がクランクインするまでのあれやこれやで、悪意はないが映画的仕掛けは満載。終わりか... もっと見る
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映画評論家モルモット吉田元はWeb配信されていた短篇映画らしいが一本の映画に関わる人々の挿話が重なる構成なのはそのためか。シナリオ学校の同期生が今では脚本家とシナリオ雑誌の編集者になっ... もっと見る
「ゾウを撫でる」のストーリー
映画監督の神林(小市慢太郎)は、15年振りに新作映画「約束の日」を撮ることになった。脚本は若手の鏑木(高橋一生)だ。ある日、台本印刷会社にまわってきた原稿を見た従業員の栃原(伊嵜充則)は、それが鏑木の書いたものだと気付く。シナリオ教室で同期だった鏑木が、映画の脚本を手掛けていることに戸惑う栃原。やがて完成した「約束の日」の台本は出演者の手に渡り、子役出身で現場に悩む俳優(金井勇太)、嫌われている主演女優(羽田美智子)、人気若手俳優(中尾明慶)に様々な影響を与えるきっかけになっていく。それだけでなく、フィルムコミッションの担当者(菅原大吉)とその娘(三宅ひとみ)、大道具を運ぶ運転手(金児憲史)とヒッチハイクの青年にも、少なからず影響を与えていく。わがままな主演女優が失踪するが、映画の撮影は始まろうとしていた。撮影現場で共演者やスタッフたちは、彼女が現れるのをただ待つしかなかった……。
「ゾウを撫でる」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「ゾウを撫でる」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2013 |
公開年月日 | 2017年1月14日 |
上映時間 | 94分 |
製作会社 | 企画:ワタナベエンターテインメント 製作協力:アットムービー 制作:シネムーブ |
配給 | シネムーブ |
レイティング | |
アスペクト比 | 16:9 |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
音量 | 5.1ch |
公式サイト | http://zouwonaderu.com/ |
コピーライト | (C) 2013 「ゾウを撫でる」Partners |
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