イオシフ・スピニオル イオシフ・スピニオル

  • 生年月日:1892年10月7日

イオシフ・スピニオルの関連作品 / Related Work

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  • 大音楽会

    制作年: 1951
    モスコウのボリショイ劇場(国立アカデミー大劇場)創立百七十五年を記念して作られた色彩音楽映画で、製作と監督は「夜明け」の助監督ヴェラ・ストローエワ、脚本はY・マキシーメンコ、撮影はミハイル・ギンジンとウラジミール・ニコラエフ、音楽は「シベリヤ物語」のニコライ・クリューコフの担当。出演者は歌劇指揮者のニコライ・ゴロワーノフ、バレー音楽の指揮者ニリー・ファイエル、歌劇歌手のイフゲニア・スモーレンスカヤ、マリヤ・ズヴェズジーナ、マリヤ・マクサーコフ、ヴェラ・ダヴィドウ、イワン・コズロフスキイら、それにバレーの踊り手ガリーナ・ウラーノワ、マリヤ・セミョーノワ等。
  • 真実の人間の物語

    制作年: 1948
    一九四二年三月東部国境の空中戦闘で撃墜されたソ連空軍将校アレクセイ・メレーシェフが、重傷のため両足を失いながらもふたたび飛行士として戦場に復帰するまでの実話に取材したボリス・オレヴォイの小説が原作であり、脚色には「村の女教師」のマリア・スミルノーワ女史が当っている。監督アレクサンドル・ストルペルは映画大学の出身であり、従来は主として作家シモノフと協力して「わが町の若者」「私を待て」「昼も夜も」などをつくってきた演出家である。撮影のマルク・マギードソンは「春の流れ」「レールモントフ」「ハローモスクワ」等のカメラを担当している。作曲は「白夜」「私を待て」(四三年)や「シベリヤ物語」(四七年)等でスターリン賞をあたえられたニコライ・クリューコフである。主演のパーヴェル・カドチニコフはレニングラード演劇学校の出身であり、一九三八年「銃をもつ人」でデヴューして以来「モスクワの音楽娘」「イワン雷帝(1946)」「ロビンソン・クルーソー」(ソ連立体映画の第一回作)等をへて「間謀の功績」ではスターリン演技賞をあたえられている。またニコライ・オフロプコラは「十月のレーニン」「一九一八年のレーニン」「アレクサンドル・ネフスキー」「クツーゾフ」等に出演したソ連人民俳優であり、アレクセイ・ジーキーは「クツーゾフ」「ナヒモフ提督」等で知られている。その他「グリンカ」のワシリー・メルクーリエフ(ロシア共和国功労俳優)や「石の花」「誓い」のタマーラ・マカーロワ(ロシア共和国功労俳優)や「モスクワの音楽娘」「イワン雷帝(1946)」等のリュドミラ・ツェリコフスカヤらが出演している。一九四八年度のモスフィルム製作であり、同年度のスターリン賞を授けられた作品である。
  • イワン雷帝(1946)

    制作年: 1946
    一九四八年二月十一日に革命的映画芸術家として多彩な生がいの幕を閉じたセルゲイ・M・エイゼンシュテイン--いうまでもなくフセヴォロド・プドフキンとならび称され、ソ連最大の映画作家として、またモンタージュ理論の完成者として著名--のこれは最後の作品である。一九二五年「ストライキ」を発表して以来、「戦艦ポチョムキン」(別名「世界を震がいさせた十日間」)、「全線」(別名「古きものと新しきもの 全線」)、「メキシコの嵐」、「アレクサンドル・ネフスキー」等で名声を博したエイゼンシュテインの長篇作品で、シナリオも彼自身の手になる。この作品は元来三部作の構想をもって企画されたものであり、彼はその準備と製作に各々三ヶ年の期間を費し、ようやく第一部と第二部を完成し、第三部の準備仲に卒然として逝いたのである。なお第二部は彼の歴史的解釈の誤りが指摘されたため、若干の改変が加えられたといわれており、また英国ではこの作品が政治的な思惑で上映禁止の処分をうけたというエピソードもつたえられている。撮影はロケの部分をエイゼンシュテインの全作品の協力者エドゥアルド・ティッセ、セットの部分を「新人ワヴィロン」「一人」等のアンドレイ・モスクヴィンがそれぞれ分担した。作曲のセルゲイ・プロコフィエフは世界的な作曲家であり、「キージェ中尉」以来映画音楽でも積極的な活動をしている。「アレクサンドル・ネフスキー」における彼の作曲はすでに映画から独立した交響楽としてもひろく演奏されている。美術のシピーネリは日本でも公開された「白夜」をはじめ多くの作品に才腕をふるっている人である。主役のニコライ・チェルカーソフはレニングラードのプーシキン記念アカデミイ劇場の専属俳優で「詩人と皇帝」「バルト代表」「ピョートル大帝」等に出演しており、またメイク・アップの名手として知られている。リュドミラ・ツェリコフスカヤは「モスクワの音楽娘」の女主人公で、現在はルーベン・シーモノフ・オペレッタに所属しており、「四つの心臓」「双生児」等の映画にも娘役として活躍している。セルフィマ・ビルマンはレニングラード・ドラマ劇場の老女優で映画はこれが初出演、パーヴェル・カドチニコフはやはり「モスクワの音楽娘」に主演している。その他「人生案内」のミハイル・ジャーロフ、ソ連人民俳優アンブロシー・ブーチマらが出演しているが、もっとも異色あるキャストは「母(1926)」や「アジアの嵐」の監督として著名なフセヴォロド・プドフキンが一俳優として狂信者にふんして出演していることであろう。黒白・部分カラー・スタンダードサイズ。
  • アレクサンドル・ネフスキー

    制作年: 1938
    十三世紀のロシアに実在した名将アレクサンドル・ネフスキーが、西方から侵入したゲルマン軍をうちやぶって祖国の危機を救ったという故事を、製作当時西側からソビエトに重圧を加えていたナチをゲルマンになぞらえて描いたともいわれる歴史映画。「戦艦ポチョムキン」のセルゲイ・M・エイゼンシュテインが「ベルリン陥落」のピョートル・A・パブレンコと共同で脚本をかき、エイゼンシュテインが監督している。撮影はエイゼンシュテインの全作品を担当しているエドゥアルド・ティッセ。エイゼンシュテインはセルゲイ・プロコフィエフに音楽を依頼して画面と音楽との有機的な関連における新しいモンタージュを試みている。出演は「ドン・キホーテ(1957)」のニコライ・チェルカーソフ、「十月のレーニン」のオフロプコフ、「ゴーリキーの幼年時代」のマサリチノーワなど。一九四一年第一回スターリン賞の第一賞を、監督エイゼンシュテイン、脚本パブレンコ、俳優アブリコーソフがそれぞれうけている。A・T・Gの第八回上映作品である。

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