田山涼成 タヤマリョウセイ

  • 出身地:愛知県名古屋市
  • 生年月日:1951/08/09

略歴 / Brief history

愛知県名古屋市の生まれ。本名・高山良一。小学6年生の時にNHK放送児童劇団に入団し、1967年のNHK名古屋制作のドラマ『われら高校生』にレギュラー出演する。愛知大学を中退後、文学座研究所に第15期生として入り、74年に卒業。79年に野田秀樹主宰の劇団夢の遊眠社に入団し、『赤穂浪士』80、『走れメルス』81~86などから92年の解散公演『ゼンダ城の虜』まで、舞台俳優として精力的に活動する。88年からは『眠れないから夜』を皮切りに、毎年、ふたり芝居のプロデュース公演を製作・主演。それらと並行して、NHK大河ドラマ『花神』77、『春の波涛』85、TBS『スチュワーデス物語』83などのテレビドラマに出演し、79年の武田一成監督「ひと夏の秘密」から、にっかつロマンポルノの傑作群にも多数助演する。80年代半ばからは一般映画出演が増えていき、文芸大作から社会派、娯楽映画、コメディに至るまで、頼りない中年男性や小市民、小役人的なキャラクターを演じさせればピカイチの存在として広く認知される。テレビドラマ出演も増え、TBS『ぽっかぽか』94、『Dearウーマン』96、『魔女の条件』99、『クロサギ』06、フジテレビ『総理と呼ばないで』97、『眠れる森』98、『ショカツ』00、『白い巨塔』03、日本テレビ『ごくせん』02、テレビ朝日『オトコの子育て』07、『検事・鬼島平八郎』10、NHK『テンペスト』11など数々の作品で名脇役のポジションを確立。テレビ朝日『特命係長・只野仁』03~09やTBS『ハンチョウ・神南署安積班』09~11の口うるさい上司役などが典型的な当たり役となる。近年は、柔和なルックスや温厚な人柄が買われ、バラエティ番組などでも活躍。

田山涼成の関連作品 / Related Work

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  • また逢いましょう

    制作年: 2025
    ある介護施設の人間模様を通じて、生と死の関係を見つめるヒューマンドラマ。漫画家の優希は、父が事故で重体との報せを受け、東京から京都へと駆け付ける。リハビリのため介護施設に入る父だったが、そこで働く職員の洋子と出会い、優希の人生に変化が生じてゆく。京都でデイケア施設を運営する伊藤芳宏による著書『生の希望 死の輝き 人間の在り方をひも解く』を原案に「夜明けまでバス停で」の梶原阿貴が脚本化、「嵐電」の企画プロデュースを手がけた西田宣善が初監督を務める。出演は「夜明けまでバス停で」の大西礼芳、「いつかのふたり」の中島ひろ子、「敵」のカトウシンスケ。「第20回(2025)大阪アジアン映画祭」にて上映。2025年7月18日よりアップリンク京都、7月19日より新宿K's cinemaほか全国順次公開。
  • ラストターン 福山健二71歳、二度目の青春

    制作年: 2024
    人生の最期を意識し始めた71歳の男が新たな一歩を踏み出す姿を映すヒューマンドラマ。定年退職し、認知症だった愛妻を看取り、穏やかな日々を過ごす福山健二。ある日、自身の物忘れに不安を覚えた彼は、市のコミュニティクラブへ参加、そこで同年代の橋本と出会う。健二役は1997年の「なにわ忠臣蔵」以来、約26年ぶりに映画主演を務める岩城滉一。共演は「想い出のマーニー」の高月彩良、「きみの瞳(め)が問いかけている」の田山涼成、「雨あがる」の宮崎美子。監督・脚本は「うちの執事が言うことには」の久万真路。
  • 仕掛人・藤枝梅安

    制作年: 2023
    池波正太郎の時代小説『鬼平犯科帳』『剣客商売』とともに人気の高いシリーズを映画化する第一弾。人の命を救う「鍼医」と人を殺める「仕掛人」という二つの顔をもつダークヒーロー・藤枝梅安が、江戸ノアールの世界で活躍する。清濁あわせのむ矛盾した存在・梅安を演じるのは、「必死剣 鳥刺し」「ミッドウェイ」の豊川悦司。相棒の彦次郎を片岡愛之助が演じる。同じく池波原作である「雨の首ふり坂」の大森寿美男が脚本を書き、河毛俊作が監督。一作目は天海祐希、柳葉敏郎らが出演。
  • きみの瞳(め)が問いかけている

    制作年: 2020
    韓国映画「ただ君だけ」を原作にした純愛ストーリー。不慮の事故で視力と家族を失うも、明るく生きる明香里は、塁と出会う。将来を有望視されたキックボクサーだった塁は、ある事件をきっかけに未来を失い、心を閉ざしていた。やがて二人は惹かれ合うが……。出演は、「検察側の罪人」の吉高由里子、「いなくなれ、群青」の横浜流星。監督は、「フォルトゥナの瞳」の三木孝浩。
    90
  • 乱反射(2018)

    制作年: 2018
    第63回日本推理作家協会賞を受賞した貫井徳郎の小説を石井裕也がテレビドラマ化。そのディレクターズカット版を劇場公開する。2歳の少年の死亡事故が発生。新聞記者である父・加山聡は、事件の関係者を訪ね、息子の死の真相を突き止めようとするが……。出演は「パラダイス・ネクスト」の妻夫木聡、「焼肉ドラゴン」の井上真央。
  • 橋ものがたり「吹く風は秋」

    制作年: 2017
    藤沢周平の短篇集『橋ものがたり』の一篇を「本能寺ホテル」の鈴木雅之監督が映像化。自らの人生に区切りをつけるため、江戸へ戻ってきた老博徒・弥平。その日、ひとりの女郎おさよと出会った弥平は、なぜか心を惹かれ、おさよの夫と子供が暮らす長屋を訪ねる。出演は「家族はつらいよ」シリーズの橋爪功、「愚行録」の臼田あさ美、「彼女の人生は間違いじゃない」の波岡一喜、「ラストコップ THE MOVIE」の田山涼成、「22年目の告白 私が殺人犯です」の岩松了、「僕だけがいない街」の杉本哲太。脚本は「HOME 愛しの座敷わらし」、NHK大河ドラマ『義経』などの金子成人。