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略歴 / Brief history
愛知県名古屋市の生まれ。本名・森本治行。地元の県立松陰高校を卒業後、上京して日本大学芸術学部放送学科に進むが、卒業後は再び名古屋に戻り、NHK名古屋制作のドラマ『高校生時代』67で俳優デビュー。1968年より持ち前の弁舌を買われて、東海ラジオの深夜放送『ミッドナイト東海』のディスクジョッキーを4年半に渡ってつとめる。72年に再び上京して本格的に俳優活動を始め、73年の斎藤耕一監督「花心中」で映画初出演。神代辰巳監督「青春の蹉跌」74、黒木和雄監督「祭りの準備」75などの青春映画に相次いで助演し、大森一樹監督「オレンジロード急行(エクスプレス)」78では、海賊放送を行なう若者グループのリーダー役で青春の鬱屈を表現した。以後もさまざまな作品で助演をつとめるが、95年の原田眞人監督「トラブルシューター」では的場浩司とともに主演。元機動隊員で東大闘争での事故により脳障害を持つという難役を、独特の台詞回しと存在感で厭味なく見せた。その後は、北野武監督「キッズ・リターン」96、庵野秀明監督「ラブ&ポップ」98、三木聡監督「イン・ザ・プール」05、山田洋次監督「おとうと」10などで印象を残すが、独特の持ち味はテレビドラマでもっぱら発揮される。主な出演作には、NHK『黄色い涙』74、『花へんろ』85・86、『夢みる葡萄・本を読む女』03、日本テレビ『オレの愛妻物語』78、『熱中時代・刑事編』79、『透明人間』96、フジテレビ『愛という名のもとに』92、『ロングバケーション』96、TBS『愛なんていらねえよ、夏』02、『女系家族』05、テレビ朝日『スカイハイ』03・04など多数があり、フジテレビの人気シリーズ『ショムニ』98~03では商社の冴えない窓際課長役を飄々と演じて人気を得た。独特の優しく柔らかな声質から、ドラマやCM、ドキュメンタリーなどのナレーションも数多くつとめている。
森本レオの関連作品 / Related Work
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先生! 、、、好きになってもいいですか?
制作年: 2017生徒と教師の純粋な恋を描いた同名少女コミックを、「青空エール」の三木孝浩監督が実写化。高校2年生の響は、優しい世界史教師・伊藤に初めての恋をする。響の気持ちには応えられないと言う伊藤だったが、彼女のまっすぐな思いに次第に心を動かされていく。不器用ながら生徒思いの教師・伊藤を「彼らが本気で編むときは、」の生田斗真が、初めての恋に一直線に突き進む響を「ちはやふる」シリーズの広瀬すずが演じる。90点 -
天使のいる図書館
制作年: 2017奈良県中西部の葛城地域を舞台に、新人司書の成長を見つめるヒューマンドラマ。図書館司書として働き始めたさくらは、慣れない環境に戸惑う日々。ある日、利用者の礼子と一緒に探し物をすることになり、地域の隅々を巡りながら、地元の人々と交流を深めていく。出演は「魔女の宅急便(2014)」の小芝風花、「オオカミ少女と黒王子」の横浜流星、「後妻業の女」の森本レオ、「まあだだよ」の香川京子。脚本を「百瀬、こっちを向いて。」の狗飼恭子、撮影を「人狼ゲーム ビーストサイド」の松井宏樹、音楽を「リュウグウノツカイ」の佐藤和生が担当。監督は「桜ノ雨」のウエダアツシ。2017年2月11日より奈良県先行公開。90点 -
おとうと(2010)
制作年: 2010「十五才 学校IV」以来、10年ぶりの現代劇となる山田洋次監督作。東京で堅実に家族と生きてきた姉と、大阪で破天荒な暮らしを送る弟との再会と別れを描く。出演は「まぼろしの邪馬台国」の吉永小百合、「ディア・ドクター」の笑福亭鶴瓶、「ホノカアボーイ」の蒼井優、「プール」の加瀬亮、「沈まぬ太陽」の小林稔侍、「わたし出すわ」の加藤治子など。80点 -
書道ガールズ!! わたしたちの甲子園
制作年: 2010女子高校生たちが、大きな紙の上で音楽に乗せて筆を操り、書の腕を競い合う“書道パフォーマンス甲子園”を開催する実話を基にした青春映画。監督は「マリと子犬の物語」の猪股隆一。出演は「山形スクリーム」の成海璃子、「RISE UP」の山下リオ、「サマーウォーズ」の桜庭ななみ、「ドルフィンブルー フジ、もういちど宙へ」の高畑充希など。60点