風間杜夫 カザマモリオ

  • 出身地:東京都世田谷区上馬
  • 生年月日:1949年4月26日

略歴 / Brief history

東京都世田谷区の生まれ。本名・住田知仁。小学生の時に児童劇団に所属して、本名でマキノ雅弘、加藤泰らの東映作品に数々出演したのち、早稲田大学文学部演劇科で演劇活動を始める。大学中退後の1971年、劇団“表現劇場”を旗上げ。舞台で活躍する一方、“風間杜夫”の芸名で藤井克彦監督「艶説女俠伝・お万乱れ肌」72、田中登監督「昼下りの情事・変身」73などの日活ロマンポルノに多数出演する。その後はNHK『勝海舟』75、『雲のじゅうたん』76などでテレビドラマに進出し、77年のつかこうへい作・演出の舞台『戦争で死ねなかったお父さんのために』で主演をつとめて注目を集めた。映画も、ヒロインに未練を残す元恋人を好演した東陽一監督「四季・奈津子」80などでヨコハマ映画祭助演男優賞を受賞。82年、つかの戯曲を深作欣二監督が映画化した「蒲田行進曲」では、舞台版でも演じた映画スター“銀ちゃん”の複雑な人物像を体現し、日本アカデミー賞最優秀助演男優賞に輝く。翌83年には、深作・佐藤純彌・中島貞夫共同監督「人生劇場」と五社英雄監督「陽暉楼」で、日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を前年に続いて受賞したほか、TBS『スチュワーデス物語』でヒロイン憧れの教官役を力演し、独創的な作品世界とともにお茶の間の人気を博す。大林宣彦監督「異人たちとの夏」88では、亡き両親の幽霊とのつかの間の触れ合いで再生する主人公を情感豊かに巧演。中野裕之監督「SF/サムライ・フィクション」98では争い嫌いな剣豪役で久々に主演し、三木聡監督「インスタント沼」09での破天荒な怪演も評判となる。テレビドラマも、フジテレビ『ありふれた奇跡』09の女装癖のあるバツイチ男性、NHK『ゲゲゲの女房』10の主人公の粋な父親役などが記憶に新しい。2003年の『ひとり芝居3本立て興行』で文化庁芸術祭大賞を受賞。10年には紫綬褒章を受けた。

風間杜夫の関連作品 / Related Work

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  • 君の忘れ方

    制作年: 2024
    「死別の悲しみとどう向き合うのか」をテーマに紡がれる“愛と再生”の物語。婚約者を交通事故で亡くした主人公の青年が、“グリーフケア”と出会ったことで頑なだった心を次第に溶かしてゆく姿を、自然の美しい風景のなかで丹念に描き出す。出演は、「若武者」の坂東龍汰が映画単独初主演を飾ったほか、その恋人役に西野七瀬、母役に南果歩、津田寛治、岡田義徳、風間杜夫など。監督は「神さまの轍 check point of the life」の作道雄。監督自身がオリジナル脚本を執筆した。
  • 浅草キッド

    制作年: 2021
    ビートたけしが自身の師匠である深見千三郎と過ごした昭和40年代の浅草での日々をつづった自叙伝『浅草キッド』を映画化。深見を大泉洋が、ビートたけしを柳楽優弥が演じる。原作にほれ込んだ劇団ひとりが監督・脚本を手がけた。Netflixにて2021年12月9日から配信。
  • アンダードッグ 前編

    制作年: 2020
    「百円の恋」の監督・武正晴、脚本家・足立紳ら製作陣が再集結し、這い上がろうとするボクサーたちを活写した人間ドラマ。チャンピオンベルトを掴み損ね今やかませ犬(=アンダードッグ)となりながらもボクシングにしがみつく晃は、二人のボクサーと出会う。主人公の晃を「怒り」の森山未來が、過去にある事件を起こした龍太を「思い、思われ、ふり、ふられ」の北村匠海が、芸人ボクサーの宮木を「バンクーバーの朝日」の勝地涼が演じる。また、元WBA世界スーパーバンタム級王者の佐藤修、元WBA世界ミドル級王者の竹原慎二、プロボクサーでありトレーナーライセンスも取得しているお笑いトリオ『ロバート』の山本博も出演。同日公開の後編に続く。第33回東京国際映画祭TOKYOプレミア2020オープニング作品。
    95
  • アンダードッグ 後編

    制作年: 2020
    「百円の恋」の製作陣が再集結、ボクシングを題材にした人間ドラマの後編。過去のささやかな栄光が忘れられずどん底を這いずる晃、過去の事件が影を落とす龍太、大物俳優の2世ながら鳴かず飛ばずの宮木。人生に見放された三人の負け犬ボクサーの拳が交わる。出演は、「怒り」の森山未來、「思い、思われ、ふり、ふられ」の北村匠海、「バンクーバーの朝日」の勝地涼ほか。また、元WBA世界スーパーバンタム級王者の佐藤修、元WBA世界ミドル級王者の竹原慎二、プロボクサーでありトレーナーライセンスも取得しているお笑いトリオ『ロバート』の山本博も参加している。同日公開の前編から続く。第33回東京国際映画祭TOKYOプレミア2020オープニング作品。
    92
  • のみとり侍

    制作年: 2018
    歴史小説家・小松重男の短編集『蚤とり侍』を「後妻業の女」の鶴橋康夫が映画化。越後長岡藩藩士・小林寛之進は藩主の機嫌を損ね、床で女性に愛を届ける裏稼業“猫ののみとり”にされてしまう。そこで亡き妻そっくりな女性・おみねが最初の相手となるが……。出演は、「祈りの幕が下りる時」の阿部寛、「幼な子われらに生まれ」の寺島しのぶ、「3月のライオン」前後編の豊川悦司、「昼顔」の斎藤工、「本能寺ホテル」の風間杜夫、「後妻業の女」の大竹しのぶ、「散歩する侵略者」の前田敦子。
    70
  • 本能寺ホテル

    制作年: 2017
    「プリンセス トヨトミ」の監督・鈴木雅之と主演・綾瀬はるか&堤真一が再タッグを組んだ歴史ミステリー。1582年、天下統一を目前に控える織田信長は少数の家臣とともに京都・本能寺に滞在していた。そんななか、400年後の未来から来たという女・繭子が現れる。共演は「ヒメアノ~ル」の濱田岳、「S 最後の警官 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE」の平山浩行、「超高速!参勤交代 リターンズ」の田口浩正、「信長協奏曲(ノブナガコンツェルト)」の高嶋政宏、「龍三と七人の子分たち」の近藤正臣、「スキャナー 記憶のカケラをよむ男」の風間杜夫。脚本を「プリンセス トヨトミ」の相沢友子、音楽を「永遠の0」の佐藤直紀が担当する。
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