宇梶剛士 ウカジタカシ

  • 出身地:東京都新宿区
  • 生年月日:1962/08/15

略歴 / Brief history

東京都新宿区の生まれ。父親の仕事の都合で、幼少期を広島で過ごす。東京に戻ってから始めた野球で頭角を現し、甲子園を目指して拓殖大学第一高校へ進学するが、暴力事件に巻き込まれて退学。日本最大組織の暴走族と言われていた“ブラックエンペラー”に参加し、7代目名誉総長となるが暴走族同士の抗争で逮捕され、少年院に収監される。そこで出会ったチャップリンの自伝に感銘を受けて俳優を志し、出所後、明治大学付属中野高校定時制に編入。同時に母親の紹介で、歌手・錦野旦の事務所で手伝いを始める。その時に出会った菅原文太に目をかけられ、菅原主演のテレビ朝日『警視庁殺人課』81などに端役で出演し、俳優としての一歩を踏み出した。その後、美輪明宏と出会い、演劇にも進出。1983年の寺山修司・作『青森県のせむし男』を皮切りに舞台出演を重ね、劇団3〇〇の『一の一の六』84に主演する。本格的なテレビドラマ出演は、86年のTBS東芝日曜劇場『愛されて、サヨナラ』から。翌87年には和泉聖治監督「パッセンジャー・過ぎ去りし日々」で映画初出演。本田美奈子演じるヒロインのレーサー志望の兄(三田村邦彦)のライバル役を演じた。その後は停滞期もあったが、フジテレビ『愛しあってるかい!』89、『ひとつ屋根の下2』97、TBS『未成年』95などのドラマで、二枚目からコミカルな役まで幅広く活躍。2004年には6本もの出演映画が公開され、李闘士男監督「お父さんのバックドロップ」では、190cm近い長身と野球で培った運動神経を活かしてプロレスラー・下田牛之助役で映画初主演を飾った。テレビドラマはほかに、TBS『ウルトラマンガイア』98、フジテレビ『スタアの恋』01、『離婚弁護士Ⅱ・ハンサムウーマン』05、『任侠ヘルパー』09、NHK『新選組!』04、テレビ朝日『仮面ライダーオーズ』10など。近年も、片山修監督「岳/ガク」11、鈴木雅之監督「プリンセストヨトミ」11などの注目作でバイプレーヤーとして活躍している。

宇梶剛士の関連作品 / Related Work

作品情報を見る

  • 大地よ! アイヌとして生きる

    制作年: 2022
    詩人・古布絵作家でアイヌの解放運動家である宇梶静江に焦点をあてたドキュメンタリー。インタビューや記録映像などを交えながら、アイヌとして生き、自然のサイクルを重んじるその精神性を問い続ける彼女の思いや知恵に触れ、アイヌの精神と魂の原点を探る。監督は、音楽家やインスタレーション作家など多岐にわたり活躍、ドキュメンタリー「ロスト マンチュリア サマン」など映像作品も多数手がける金大偉。宇梶静江の実子である俳優の宇梶剛士がナレーションを担当。
  • 漆黒天  終の語り

    制作年: 2022
    映画と舞台の連動企画『ムビ×ステ』第3弾となる、謎多き男をめぐるミステリー時代劇。江戸の町に現れた記憶をなくした男。なりゆきから男に助けられたコソ泥女・喜多は狂言作者の玄馬、ごろつきの邑麻兄弟らを巻き込んで、その男“名無し”の素性を捜しはじめる。出演は、ミュージカル『刀剣乱舞』の荒木宏文、「13月の女の子」の小宮有紗。監督は『仮面ライダー』シリーズなど数々の特撮アクションを手がけてきた坂本浩一。
  • 仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダル

    制作年: 2022
    2010年から11年にかけてテレビ放送された『仮面ライダーオーズ』の完結編。古代オーズが、800年前から時を超えよみがえり、世界は混沌と恐怖に包まれていた。そんななか、旅に出ていた火野映司が帰還。だが、様々な“敵”の欲望が映司の前に立ちはだかる……。監督の田崎竜太をはじめ、渡部秀、三浦涼介、高田里穂、君嶋麻耶、岩永洋昭といったオリジナルキャスト&スタッフが再集結。新宿バルト9ほかにて期間限定上映。
  • とんび

    制作年: 2022
    重松清のベストセラー小説を、「護られなかった者たちへ」の瀬々敬久監督と阿部寛のコンビで映画化した人間ドラマ。親の愛を知らずに育ったヤスは愛妻と息子アキラに囲まれ幸せに暮らしていたが、妻が事故死。周囲の温かい手を借りながらアキラを育てていく。不器用なヤスを阿部寛が、ヤスの息子アキラを「東京リベンジャーズ」の北村匠海が演じ、昭和の瀬戸内海の町を舞台に、親子の絆を紡ぐ。
  • 劇場版 永遠ノ矢トワノアイ

    制作年: 2021
    俳優の宇梶剛士が主宰する劇団PATHOS PACK(パトスパック)で、自身が脚本・演出を務めた舞台『永遠ノ矢(トワノアイ)』の公演を映像化。宇梶のルーツのひとつである北海道、そしてアイヌをテーマに、弓の名手であった祖先の想いを継ぎ、現代を生きていこうとする青年の成長物語。タイトルの“アイ”は、アイヌ語で“矢”を意味する言葉。北海道内7か所での上演が企画されていたが、コロナ禍の影響で3か所しかかなわず、2021年7月1日に釧路にて行われた舞台を撮影した。札幌のシアターキノにて公開後、道内にて拡大、評判を受けて東京での上映が実現した。
  • セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記

    制作年: 2021
    仮面ライダーシリーズ50周年・スーパー戦隊シリーズ45作品を記念し、昭和・平成・令和のヒーローたちが集結した特撮ドラマ。最強の敵アスモデウスが禁書を解放、現実と物語の境界が曖昧になり、仮面ライダーセイバーや機界戦隊ゼンカイジャーらが立ち向かう。監督は、『仮面ライダーアギト』『超力戦隊オーレンジャー』など仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズを支えてきた田﨑竜太。『仮面ライダーセイバー』主人公・神山飛羽真役の内藤秀一郎、『機界戦隊ゼンカイジャー』主人公・五色田介人役の駒木根葵汰らおなじみのキャスト陣に加え、鈴木福、横田真悠がゲスト出演。東京スカパラダイスオーケストラの谷中敦や数々のアニメ・特撮ソングを歌ってきたささきいさおが声優として参加している。