八名信夫 ヤナノブオ

  • 出身地:岡山県岡山市
  • 生年月日:1935年8月19日

略歴 / Brief history

岡山県岡山市の生まれ。野球の名門・岡山東商業高校から明治大学へ進学し、投手として新人戦に優勝するが先輩のいじめが酷く、1956年、大学を中退して、プロ野球・東映フライヤーズ(現・北海道日本ハムファイターズ)に入団する。58年、怪我で腰を傷めて退団。翌59年に親会社・東映の大川博社長の指示で、東映東京と専属契約を結ぶ。182cmの体格と風貌を悪役に活かし、初めて台詞がついたのが梅宮辰夫主演「遊星王子」59。NET(現・テレビ朝日)のテレビ時代劇『紅孔雀』61~62では澤村精四郎(現・藤十郎)と兄弟役の主役に選ばれるが、悪役のほうが稼げると再び映画に戻り、「昭和残俠伝」「網走番外地」「極道」「不良番長」「仁義なき戦い」の各シリーズなど数多くの映画で、スターに斬られ撃たれながら東映の量産体制を支えた。72年にフリーとなり、以後はNET『秘密戦隊ゴレンジャー』76~77の黒十字軍総統役ほか、TBS『Gメン'75』、日本テレビ『桃太郎侍』『大都会』、テレビ朝日『必殺仕事人』などの人気ドラマに次々と出演する。83年、自分たちから仕事を作ろうと考え、同業俳優を集めて“悪役商会”を結成。バラエティ番組などにも積極的に出演して注目される。『キューサイ青汁』のCMでの「まずい! もう一杯!」の決め台詞も評判に。この頃から、強面だが実は善人という役柄と自身の円熟味が重なるようになり、ホームドラマやコメディの出演が増える。近年の主要作は、NHK連続テレビ小説『純情きらり』06のヒロイン・宮﨑あおいの祖父役。佐々部清監督「日輪の遺産」11では重要な役どころの元軍人を演じた。舞台の作・演出、旅番組のレポーター、講演など活動の幅は広い。

八名信夫の関連作品 / Related Work

作品情報を見る

  • 健さん

    制作年: 2016
    2014年に他界した高倉健の人生哲学に迫るドキュメンタリー。マーティン・スコセッシやマイケル・ダグラス、山田洋次など国内外20人以上の名匠、名優の証言から、わずかな情報の中でしか明らかにされていない稀代の映画俳優の知られざる素顔を浮き彫りにする。監督は、ニューヨークを拠点に写真家としても活躍する日々遊一。ナレーションを「四十七人の刺客」「ホタル」で高倉健と共演した中井貴一が務める。
    90
  • 日輪の遺産

    制作年: 2010
    浅田次郎の同名小説を「三本木農業高校、馬術部」の佐々部清監督が映画化。太平洋戦争終戦間近に祖国の復興を願い、GHQ最高司令官マッカーサーの財宝を盗み出した帝国陸軍将校たちと20名の少女たちの運命を描く。出演は「武士の家計簿」の堺雅人、「星守る犬」の中村獅童、「東京島」の福士誠治、「踊る大捜査線THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!」のユースケ・サンタマリア。
    70
  • しゃったぁず・4

    制作年: 2009
    シャッター通りになりつつある商店街の活性化を、ユーモアと優しさを交えて描くヒューマンドラマ。新潟県十日町市の『大地の芸術祭アートトリエンナーレ』正式出品作品として、同市で撮影のほとんどを行った。出演は、「君を忘れない」の池内万作、「影武者」の油井昌由樹。監督は、本作が長編監督デビューとなる畑中大輔。
  • 起業士・天馬 運命よ そこをどけ 俺が通る

    制作年: 2004
    独自のビジネス道を切り開く男の痛快サクセスストーリー。ヤクザを刺し、刑務所に服役していた天馬一大は刑期を終え出所。世間の冷たい風の中、真面目に働き始めた天馬は、ある商売をきっかけに類稀な商才を発揮していく。※販売:CV 販売代理:TMC【スタッフ&キャスト】演出:爲川裕之 脚本:中本麻理 音楽:丸山晴彦 出演:咲輝/大河内奈々子/今井雅之/八名信夫/デビット伊東
  • ほたるの星

    制作年: 2003
    ほたるの飼育を通し、新米教師と子供たちの心の触れ合いを描いたヒューマン・ドラマ。監督は「DRUG ドラッグ」の菅原浩志で、実話を基にした宗田理による同名小説を菅原監督自ら脚色。撮影を「天国の本屋 恋火」の上野彰吾が担当している。主演は、「釣りバカ日誌13」の小澤征悦と「ミニモニ。じゃムービー お菓子な大冒険!」の菅谷梨沙子。文化庁支援作品。2004年3月13日より、山口県・下関スカラ座にて先行上映。
  • 首領への道(2003)

    制作年: 2003
    激しい抗争と謀略渦巻く中で、極道社会のトップを目指して突き進む男の姿を描いたヤクザ映画。監督は「必殺!三味線屋勇次」の石原興。村上和彦による劇画を基に、「新・第三の極道・」の大津一瑯と『首領への道19』の高田拓土彦が共同で脚色。撮影をなり・とが担当している。主演は「龍虎兄弟」の清水健太郎。
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