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「いから始まるもの」の検索結果
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アルバム『バンド・オン・ザ・ラン』を成功させたばかりのポール・マッカートニーと新生ウイングスのメンバーが、1974年にアビイ・ロード・スタジオで行ったレコーディング・セッションの模様を、ポールの未発表ソロ・アコースティック・パフォーマンス“バックヤード・セッション”とともに映し出す「ポール・マッカートニー&ウイングス - ワン・ハンド・クラッピング」。9月26日(木)にドルビーアトモス劇場で特別上映され、10月4日(金)より通常公開される。 1974年に撮影されたビデオテープをレストアし、曲間の台詞はウィングナットのMALソフトウェアを使ってデミックス、そしてスティーブ・オーチャードとジャイルズ・マーティンがアトモス・オーディオ・ミックスを実施。さらにポールの撮り下ろしイントロダクション、未公開のレコーディング・セッション写真を加え、制作から50年を経てスクリーン初登場を果たす。『バンド・オン・ザ・ラン』『007 死ぬのは奴らだ』『マイ・ラヴ』『ジェット』などウイングスのヒット曲を大画面で体感したい。 「あの時期を振り返って、自分たちがやった小さなライヴを見るのはとても素晴らしいことだ。実際、かなりいい音を出していたよ!バンドにとって素晴らしい時期だった。長い間待ち望んでいたウイングスでの成功が始まったんだ」 ──ポール・マッカートニー https://www.youtube.com/watch?v=-wKgjmt2O8k 「ポール・マッカートニー&ウイングス - ワン・ハンド・クラッピング」 監督:デヴィッド・リッチフィールド 音楽:デニー・レイン、ポール・マッカートニー 出演:ポール・マッカートニー、リンダ・マッカートニー、デニー・レイン、ジェフ・ブリトン、ハウイー・ケイシー、ジミー・マカロック 1974年/イギリス/約67分 配給・宣伝:カルチャヴィル合同会社 © 2024 MPL Productions Ltd 公式サイト:https://www.culture-ville.jp/onehandclapping
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就活生6人の心理戦を描いた浅倉秋成の同名ベストセラー小説を、キャストに浜辺美波、赤楚衛二、佐野勇斗、山下美月、倉悠貴、西垣匠を迎え、「キサラギ」「ストロベリーナイト」の佐藤祐市が監督を務めて映画化した青春ミステリー「六人の嘘つきな大学生」が、11月22日(金)より公開。主題歌が緑黄色社会『馬鹿の一つ覚え』に決定し、同曲が流れる予告編ならびにポスタービジュアルが解禁された。 https://www.youtube.com/watch?v=Qbce9-SSerw 〈コメント〉 緑黄色社会 「今回、『六人の嘘つきな大学生』の主題歌のお話をいただけて率直にうれしかったです。作品では様々な角度で“嘘”が描かれていると思いますが、私が思う“嘘”に対しての気持ちを曲にしたいなと思い、そこから着色をしていきました」(作詞・作曲 長屋晴子)、「ハラハラしたり、振り回されるような映画のアミューズメント感みたいなものが曲に出ると良いなと思い、フレーズやキリキリとした音色を取り入れるなどを意識して作りました。エンドロールで流れるのを観たらはまっていて良かったです! ぜひ映画館で聴いてほしいと強く思いました」(編曲 穴見真吾) 果たして犯人は誰なのか…? 私たち緑黄色社会の新曲「馬鹿の一つ覚え」、是非エンドロールの最後までお楽しみください! 稲垣優プロデューサー これまでファンの一人として緑黄色社会さんの楽曲を聴き、ライブを拝見し、一つ一つの作品に籠められた真っすぐなメッセージとメンバー皆さんの真摯なパフォーマンスに、何度も心を打たれてきました。そんな“嘘”とは無縁のイメージがある緑黄色社会さんに、「もし“嘘”をテーマにした曲があったら、どんな楽曲になるのだろうか?」と思ったのが、本作の主題歌オファーのきっかけでした。そしてデモを聴いた瞬間、これまでの皆さんのどの楽曲とも異なる新たな魅力溢れる歌詞、メロディに鳥肌が立ったと同時に、映画『六人の嘘つきな大学生』の最後の1ピースはこの主題歌によって埋まり、完成するという確かな手ごたえを感じました。メンバー皆さんに原作、映画本編をご覧いただき書き下ろしていただいた、正真正銘の“嘘の無い”主題歌。是非エンドロールの最後までお楽しみください。 Story 誰もが憧れるエンタテインメント企業《スピラリンクス》の新卒採用。最終選考に残った6人に課されたのは、“6人でチームを作り上げ、1ヵ月後のグループディスカッションに臨むこと”だった。彼らは全員での内定を目指して準備を進めるが、急な変更が告げられる。 「勝ち残るのは1人だけ。その1人は皆さんで決めてください」 会議室という密室で、仲間からライバルとなった6人。追い討ちのように6通の怪しい封筒が見つかり、その1通を開けると「×××は人殺し」と書かれていた。 そして6人の嘘と罪が次々と暴かれ、異様な空気の中、1人の犯人と1人の合格者を出して選考は幕を閉じる。 それから8年。スピラリンクスに1通の手紙が届き、《犯人の死》が発覚。犯人が残したその手紙には、「犯人、×××さんへ。」という告発めいた冒頭に続き、あの日のすべてを覆す衝撃の内容が記されていた。 残りの5人は真犯人を炙り出すため、再びあの密室に集まる──。 ©2024「六人の嘘つきな大学生」製作委員会 配給:東宝 ▶︎ 浜辺美波、赤楚衛二が就活生役で心理戦を展開。「六人の嘘つきな大学生」
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夫である作曲家ピョートル・チャイコフスキーを盲目的に愛して“世紀の悪妻”との汚名を着せられたアントニーナの物語を、鬼才キリル・セレブレンニコフ(「LETO -レト-」「インフル病みのペトロフ家」)が大胆な解釈で描き出し、第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された「チャイコフスキーの妻」が、9月6日(金)より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、アップリンク吉祥寺ほか全国で順次公開される。“死んだはずのチャイコフスキーが蘇る”冒頭シーン映像、ならびに著名人のコメントが到着した。 https://www.youtube.com/watch?v=WerXUhHxK4o 時は1893年。斎場でチャイコフスキーの亡骸が息を吹き返し、アントニーナに怒りの言葉を浴びせる──。現実と妄想に引き裂かれたアントニーナの視点による、残酷な愛のドラマが幕を開ける。 撮影を担ったのは、セレブレンニコフ監督作「インフル病みのペトロフ家」でカンヌ国際映画祭バルカン賞(※優れたスタッフに贈られる技術賞)を受賞したウラジスラフ・オペリヤンツ。流麗な映像とともに物語を味わいたい。 〈コメント〉 純愛、夫婦愛、兄妹愛、愛惜、愛憎、愛が人を蝕んでいく様子を詩的に描写したスクリーンの芸術。従来的な性規範と、近代芸術家像を崇拝する物語の(社会の)構造を目の前に、チャイコフスキーの妻をなんと形容しますか? ──和田彩花(アイドル) 女性の自由も人権もないに等しかった19世紀末のロシア。誰もが名を知る音楽家が望んでいた借りものではない生き方も、その才能に身を焦がした妻の苦悩も、これまでは強固なレッテルによって見えなかった。社会から“ほとんどないこと”にされてきた人々を改めて照射し捉え直すという監督の意志にも胸をつかんで揺さぶられた。 ──奥浜レイラ(映画・音楽パーソナリティ) 魅力に溢れつつも、実に恐ろしい映画だった。 演劇出身のロシアの奇才キリル・セレブレンニコフ監督が2つの分かりあえない愛を描く。 当時マイノリティとして社会から排除された2人が己の生存のための見返りを求める愛ゆえ、主人公は自らを傷つけ狂気の世界へ誘われる。 キリル監督は同じチャイコフスキーを描いたケン・ラッセルの『恋人たちの曲 悲愴』とは違い、あえて現代人の分断と苦悩を等身大で描いているかのようだ。 私には祖国を愛するがゆえに、反逆者とされたキリル氏と重なってうつる問題作だ。 ──宮本亞門(演出家) 男性のための社会、世間体のための結婚が生み出す、愛されない苦しみ。 執着に蝕まれる妻が見た絶望と狂気の世界は、現代のロシアにも続く男根主義の牢獄だろうか。 ──ブルボンヌ(女装パフォーマー) 人間は完璧じゃない。天才でさえも。 ロシアを追われたセレブレンニコフ監督がチャイコフスキーのタブーに挑む。かつて女性の欲望がこんなに深く美しく醜く描かれたことがあっただろうか。 ──上田洋子(ゲンロン代表、ロシア文学・演劇研究者) 不穏なハエの羽音、「世紀の悪妻」という一面的なパースペクティブ、観客が期待するイメージの背後にある、絡み合う社会の歪みを考えさせられる。 ──松岡宗嗣(ライター) 出てくるキャストの容貌が、脇役に至るまで実際の人物に瓜二つ。当時の世界を本当に覗き見ているようでした。 純愛を装ったアントニーナの執着が徐々に狂気じみていく異様さと救いようのなさに目が離せない作品でした。 実際の彼女はもっと幸せだったことを祈りたいです。 ──naco(厳選クラシックちゃんねる) 「妻」の座しか与えられない抑圧的な社会にあって「永遠の愛」を手に入れようとする女。性的指向から妻の存在そのものを「地獄」と感じて忌避する天才芸術家。セレブレンニコフ監督は、妄想と狂気の様相を帯びてゆく愛をアントニーナの視点で描き、彼女の悪妻伝説もチャイコフスキーの聖人像もふたつながら破壊してみせた! ──沼野恭子(東京外国語大学名誉教授、ロシア文学者) Story 『白鳥の湖』『くるみ割り人形』などで知られるロシアの作曲家ピョートル・チャイコフスキー。同性愛者だという噂が絶えなかった彼は、世間体を保つため、恋文で熱烈に求愛してきた地方貴族の娘アントニーナと結婚する。だがその生活はすぐに破綻し、夫に拒絶されたアントニーナは孤独の中で狂気を帯びていく──。 ©HYPE FILM - KINOPRIME - LOGICAL PICTURES – CHARADES PRODUCTIONS – BORD CADRE FILMS – ARTE FRANCE CINEMA 配給:ミモザフィルムズ ▶︎ 天才作曲家の“悪妻”による狂愛。キリル・セレブレンニコフ監督「チャイコフスキーの妻」
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「水深ゼロメートルから」Blu-rayが10/23発売、キャスト&スタッフのコメント到着
2024年8月31日「アルプススタンドのはしの方」に続く〈高校演劇リブート企画〉の第2弾として、第44回四国地区高等学校演劇研究大会で文部科学大臣賞(最優秀賞)に輝いた徳島市立高等学校の演劇を映画化した「水深ゼロメートルから」。 Blu-ray(オーディオコメンタリーやサウンドトラックCDなど特典満載)の10月23日(水)リリースが決定し、キャストの濵尾咲綺、仲吉玲亜、清田みくり、花岡すみれ、さとうほなみ、三浦理奈、監督の山下敦弘、原作・脚本の中田夢花からコメントが届いた。 濵尾咲綺 ついにBlu-rayが発売決定したということで、すごく嬉しく思います!本当に、是非何度でも観ていただきたい作品です。観るたびに、感情移入できるキャラクターも変わってくると思いますので何度でも観てください。よろしくお願いします! 仲吉玲亜 おめでとうございます!「どんな時にでも、何度でも観てほしいです」と舞台挨拶では何度もお話をさせていただきました。夏の風景だったり、高校時代の思い出だったり、主役がいない分、どんな時に観てもその時々の気持ちによって見え方が変わってくるというお話もしましたが、Blu-rayになって、いつでも気軽に観られるようになったのでより多くの方に届くといいなと思っております。よろしくお願いします! 清田みくり 発売決定おめでとうございます!お家に、CDやDVDを入れている本棚があるんですけど、そこに『水深ゼロメートルから』を置けるんだと思うと身近に感じられますし思い出の詰まったコレクションになるなと思ってとても嬉しい気持ちです。みなさん、是非お家でも『水深ゼロメートルから』を観てください! 花岡すみれ 最初は、映画なので映画館で観るに越したことはない!と思っていましたが、それぞれがお家でひっそりと楽しんでいただくことでまた違った感想が生まれるのではないかと思います。映画館で観た方もそうでない方も、今一度手に取ってお家で楽しんでいただけたら嬉しいです。是非、お楽しみください! 三浦理奈 水深ゼロメートルからがBDになると聞いて、凄く嬉しかったです。高校生の何気ない日常の一部を切り取った中に、1人1人様々な悩みや想いを抱えて友達とぶつかって、先生にも先生なりの想いがあり、どこのシーンを観ても青春を感じれて色んな感情になります。どの年齢の方にも楽しめるので、沢山の人に届いたら嬉しいです。 さとうほなみ 女子高生ちゃんたちの ある夏の心の揺れを描いた作品です。 涼しい時期に、ご自宅でゆっくり観るのも、 また違った味わいがすることでしょう。 大人も子どもも、オトナの階段登りましょう。 是非お手元に。 山下敦弘(監督) 余計な武器を持たず、久しぶりにふんどし姿にこん棒のみで現場に挑んだ『水深ゼロメートルから』という作品は自分でも忘れていた刺激と発見の連続でした。台詞を語ってない瞬間の彼女たちに注目してください。言葉よりも雄弁に何かを語っていると思います。 中田夢花(原作・脚本) 映画『水深ゼロメートルから』、この度Blu-ray化が決定致しました! 好きなシーンを繰り返し見たり、それぞれの登場人物に注目して見たり、原作舞台の映像と見比べてみたり……いろんな方法で、『水深ゼロメートルから』の世界を、これからも楽しんで頂けますと嬉しいです。 彼女たちがいたあの一瞬の夏が、皆様にとってもかけがえのない、素敵な時間になりますように。 https://www.youtube.com/watch?v=4S4rK06l-8E 「水深ゼロメートルから」Blu-ray【初回限定生産】 【発売日】10月23日(水) 【価格】7,480円(税込) 【品番】PCXP-51095 【収録分数】本編87分+映像特典38分 【枚数】BD1枚+CD1枚 【特典】 ◯同梱・封入特典 特製三方背ケース、オリジナルサウンドトラックCD[収録楽曲:01. 水のないプールで 02. 私のエゴやけど 03. 水深ゼロメートルから 04. 波のない夏(Instrumental)] ◯映像特典 メイキング、未公開映像集、予告映像集(特報/本予告) ◯音声特典 スタッフ&キャスト本編オーディオコメンタリー [濵尾咲綺(ココロ役)、仲吉玲亜(ミク役)、清田みくり(チヅル役)、花岡すみれ(ユイ役)、山下敦弘(監督)、中田夢花(原作・脚本)、直井卓俊(企画)] ▶︎ 詳細はこちら Story 高校2年の夏休み。ココロとミクは体育教師の山本から、特別補習としてプール掃除を指示される。水のないプールには、野球部のグラウンドから飛んできた砂が積もっていた。二人は渋々と掃き始め、水泳部員の同級生チヅル、水泳部を引退した3年のユイ先輩も合流。学校生活、恋愛、メイクなどたわいない会話を重ねる中で、彼女たちの悩みが溢れ、思いが交差していく──。 出演:濵尾咲綺、仲吉玲亜、清田みくり、花岡すみれ 三浦理奈/さとうほなみ 監督:山下敦弘 脚本:中田夢花 原作:中田夢花、村端賢志、徳島市立高等学校演劇部 音楽:澤部渡 主題歌:スカート「波のない夏 feat. adieu」(PONYCANYON / IRORI Records) 製作:大熊一成、直井卓俊、久保和明、保坂暁、大高健志 企画:直井卓俊/プロデューサー:寺田悠輔、久保和明 撮影:高木風太/照明:後閑健太/録音:岸川達也/美術:小泉剛 スタイリスト:小宮山芽以/ヘアメイク:仙波夏海/助監督:山口雄也 ラインプロデューサー:浅木大、篠田知典/キャスティング:池田舞、松本晏純 スチール:根矢涼香/脚本協力:小沢道成/協力プロデューサー:根岸洋之 宣伝美術:寺澤圭太郎/宣伝プロデューサー:森勇斗 製作:『水深ゼロメートルから』製作委員会 製作幹事:ポニーキャニオン 制作プロダクション:レオーネ 配給・宣伝:SPOTTED PRODUCTIONS ©︎『水深ゼロメートルから』製作委員会 -
山中瑶子監督×河合優実主演「ナミビアの砂漠」、アザービジュアルと著名人コメント公開
2024年8月30日世の中も人生もつまらない。やり場のない感情を抱えた21歳のカナは、優しいけれど退屈なホンダから自信家で刺激的なハヤシに乗り換えて新生活を始めるが、次第に追い込まれる──。「あみこ」の山中瑶子監督が河合優実を主演に迎えて描き、第77回カンヌ国際映画祭で国際映画批評家連盟賞に輝いた「ナミビアの砂漠」が、9月6日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国で公開。アザービジュアル2種と著名人コメントが到着した。 〈コメント〉 河合優実さんの表現は魂を救う。 今、だれも言葉にできない、見つめたくない苦しみを、理解しようとする心に満ちているからだ。 画面に映るすべての動きから、とても目が離せない。 ──岸田奈美(作家) とても良かったです!このどうにもならなさ。 これまでの自分の人生のいくつかのシーンを思い出したりして、せつないような、こそばいような。 ──トータス松本(ウルフルズ) 21歳、モラトリアム。どこにいても「またどこかに行けばいいや」と思う。 不安定でも保証が欲しくて、ぶつかって戻って、その繰り返しに安心感すら覚える。 野生的で自分に忠実なカナの姿が、別の世界の私のようで。 ──松本杏奈(スタンフォード大生) 後世の人々は、「2024年は河合優実と山中瑶子監督の時代だった」と語るだろう。 世界は『ナミビアの砂漠』で日本映画の革命を知る。 ──樋口毅宏(小説家) 毎日に靄がかかって退屈でなんか疲れて食事は後回し。カナの虚ろな目が若者のリアルを物語っていました。鑑賞中何度も、私の心の奥底にあるトラウマが蘇ってきそうでハラハラしました。 懐かしいような新しいような、言葉にならない感情。そして、必死に愚直に生きようとするカナの姿はとても美しかったです。 ──PORIN(Awesome City Club, Pii) いま日本で河合さんを山中監督の映画で観れるのは、なんと幸せなことだろう ──ホンマタカシ(写真家) カナの退屈としあわせ、おもしろさ、楽しさ、悲しさ、怒り、虚しさ、ずるさ、愛しさ、それぞれの感情が大小するのに正直に連動するような映像が連なっていくのがすごかったです。 どの感情も「だとしても」とか「だからこそ」という言葉では繋げなくて、どちらかがどちらかを犠牲にしないと両立しないわけがない、どれも手放さないという複雑なカナの状態はすごくまっとうで切実に思えて、それをカナの恋人たちも受け取っていて、手探りに自分たちを愛する彼らに見入りました。 映像や演出、演じること、音、ことば、映画を構成する要素が、たしかだけどよく分からない一体のエネルギーとなってこちらに向かってきて、このような観心地にはそう出会えないと感じ、ずっとおもしろくてうれしい時間でした。 ──柴田聡子(シンガー・ソングライター/詩人) 面白すぎて「私はなにを見ているんだ!?」となる。そんな混沌のひとつひとつを繋ぎ止めているのもカナに他ならない。存在の泉がスクリーンのど真ん中にどかーんと置かれている。 「映画を見ている」この感触が混沌を凌駕する驚異的純度に至る。 ──小原治(ポレポレ東中野『あみこ』上映担当) 日本映画の最終兵器、山中瑶子が長編を完成させた時、歴史が変わるだろうと思っていた。その通りになった。漠とした心情を言葉と肉体で描き切り、行間の深みは文学のそれに匹敵する。未来に向かう傑作。 ──矢田部吉彦(前東京国際映画祭ディレクター) 私はカナを知っている。それに私はかつてカナだったし、今日またカナになりたいと思った。 今1番欲しくて、手に入らないものを差し出される映画体験は甘やかで激しくて、カナの一挙手一投足をもっとずっと見つめていたかった。 公開が続くあいだは、友だちに会いに行くように頻繁に彼女に会いに行きたい。 ──奥浜レイラ(映画・音楽パーソナリティ) 他人事の、あられもない物語だけれど、繊細な本質がなにひとつ欠けていない。 あるところではすでに涙のように流されているのに、いまだ離ればなれで交わされたことのなかった叫びを、もっとも燦然と描きだした映画。 ──五所純子(作家) [caption id="attachment_41210" align="aligncenter" width="567"] いちごもちイラスト[/caption] 個人的に1番好きなシーンを切り取って描きました! 2度、3度観る内にカナのことがよくわかった気がします。 もしかしたらカナと街中ですれ違っているのではないかというほどのリアルさ! 意識的に目を逸らしていた日本の今を、ヒリヒリするほど痛々しく、生々しく映し出して、鑑賞後も余韻の残る名作でした。 ──いちごもち(イラストレーター/Artist) カナはずっとカナでしかいられないのだから、何年後かにまた映画になって、カナが29歳になったときの生活とか聞いてみたい、見ていたいって思う。カナのこと応援してる。 ──ゆっきゅん(アイドル・モデル・俳優) https://www.youtube.com/watch?v=1ON52PRB8Tc ©2024『ナミビアの砂漠』製作委員会 配給:ハピネットファントム・スタジオ ▶︎ 山中瑶子監督×河合優実主演「ナミビアの砂漠」、カンヌ映画祭監督週間に出品 ▶︎ 山中瑶子監督×河合優実主演「ナミビアの砂漠」、カンヌ版のポスターと予告編が到着