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「しから始まるもの」の検索結果
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裕福な夫婦が訪れたリゾート地のリ・トルカ島。そこには、観光客はどんな犯罪を犯しても、大金を払って自身のクローンを作れば、それを身代わりで処刑することで罪を免れられるというおぞましいルールが存在していた──。「アンチヴァイラル」「ポゼッサー」の鬼才ブランドン・クローネンバーグ監督が、「ターザン:REBORN」のアレクサンダー・スカルスガルドと「Pearl パール」のミア・ゴスの共演で放つスリラー「インフィニティ・プール」が、4月5日(金)より新宿ピカデリー、池袋HUMAXシネマズ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかで全国公開。主人公が死刑を執行される“自身”を見守るシーンの映像、ならびに著名人のコメントが到着した。 https://www.youtube.com/watch?v=Q6NWJGFas7c 〈コメント〉 自分のクローンが処刑されるのを見せられるなんて。ああ、恐ろしい!しかし待てよ?・・処刑されたのは本当にクローンの方か?・・どちらにせよ恐ろしい。 ──伊藤潤二(漫画家) 禁忌は厄介なことにすべて魅惑的なのだ。しかし禁忌はやはり踏み込んではならぬ。 この映画でそれを知り、魅惑に浸るだけにしてほしい。 ──岩井志麻子(作家) 危ない目に遭いまくったり、自らその危険に身を投じたりする際に“命がいくつあっても足りない”と言いますが、足りないならば足せばいいという発想の転換。ただし足せば足すほど個々の命は軽くなる。そのあたりは監督のお父様が撮られた『クラッシュ』のアンサーだったりするのかな。 ──大島依提亜(デザイナー) オーマイガー! 休暇中の旅行者を地元民が襲う〝辺境の地ホラー〟と思いきや…そうきたか! 中盤で現れるまさかのSF要素とミア・ゴスのミア・ゴスっぷりを極めた演技に、もうワクワクが止まらない!人間の醜さと狂気を炙り出し、自他の境界線を溶かす〝インフィニティ・プール〟は、血で真っ赤に染まっている! ──こがけん(芸人) ブランドンは、ジャンル映画の“淵”を破壊し、映画の“インフィニティ・プール”を現出させた。冒頭からラストまで、全く予想がつかない。コークスクリュー・コースターで、嘔吐と依存を繰り返しているようだ。リアルと夢の狭間を往復する酩酊感。何処までも生臭いアナログ感。喪失後に繰り返される、産まれ堕ちる恍惚感。犯罪を犯し、良心を侵し、リプレイする罪悪感。まさに底なし沼から抜け出せないビデオゲームの危うさにも似ている。これは、体と脳の“淵”を取り払った“インフィニティ・ホラー”だ。ブランドンの才能は、“インフィニティ”(無限)だった。 ──小島秀夫(ゲームクリエイター) たまらない映画を観てしまった…。ミア・ゴス!また新たな挑戦をしやがったなっ!!ほとばしるミア・ゴスの邪悪ないざない!堕ちろ!堕ちろ!堕ちろ!潰せ!潰せ!叩き潰せ!恐るべきブランドン・クローネンバーグ!すげ〜映画を観てしまった!!最高だぜっ!!! ──竹中直人(俳優・映画監督) 何がまともか。人間としての形を何が証明するのか。自分が目の前にいたら、私は何と声をかけるだろう。 ──玉城ティナ(俳優) 絶対に先が読めない展開! 全てが想像の斜め上をいく! これぞクローネンバーグの血脈!! ──永江二朗(映画監督『リゾートバイト』) 万人にはお勧めしませんが 万人には勧められない作品のほうがお好きなひとにはぜひ観てほしい。 ──ヒグチユウコ(画家) クローネンバーグの倅が放った新世紀の阿呆宮!まるでセルロイドの味噌汁を吞まされたような目眩がするぜ! ──平山夢明(作家) 白昼夢の幻想か、二日酔いか。これぞ最低最高な地球の歩き方である! ──皆口大地(「ゾゾゾ」「フェイクドキュメンタリーQ」) 美しいリゾート地を陰惨な暴力が覆い尽くす。R18も納得しかない悪意の極致。父親のクローンではない、ブランドン監督自身の作風を確立している。 ──人間食べ食べカエル(人喰いツイッタラー) インフィニティ・プールがそうであるように、自己とクローンも境目を失くし融和する。 そうしたアイデンティティの危機がなぜか心地よく、 定期的に自分を手放したくなる私にはあのラストシーンがとても羨ましく見えてしまった。 ──野水伊織(映画感想屋声優) なお本作公開を記念し、ブランドンの父であるデヴィッド・クローネンバーグの監督作「ビデオドローム 4Kディレクターズカット版」「クラッシュ 4K無修正版」が、3月22日(金)より池袋HUMAXシネマズで順次公開中。併せてチェックしたい。 © 2022 Infinity (FFP) Movie Canada Inc., Infinity Squared KFT, Cetiri Film d.o.o. All Rights Reserved. 配給:トランスフォーマー ▶︎ 罪を償うのは“もう一人の自分”。ブランドン・クローネンバーグ監督「インフィニティ・プール」
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「美と殺戮のすべて」ナン・ゴールディンのセルフポートレイトと著名人コメント公開
2024年3月22日1970〜80年代にドラッグカルチャー、ゲイカルチャー、ポストパンク/ニューウェーブシーンなど過激と言われた対象を撮影し、一躍時代の寵児となった写真家ナン・ゴールディン。彼女が巨大資本を相手に繰り広げた闘争を捉えるとともに、大切な人々との出会いと別れ、アーティストである前に一人の人間として歩んできた道のりを明かし、第79回ヴェネチア国際映画祭金獅子賞受賞および第95回アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞ノミネートを果たした「美と殺戮のすべて」が、3月29日(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、グランドシネマサンシャイン池袋ほかで全国公開される。映画に登場するゴールディンのセルフポートレイト、著名人のコメントが到着した。 〈コメント〉 イシヅカユウ(モデル・俳優) 人はなぜ戻ることのできない時に思いを馳せ、時に後悔をするのだろう? ナンはきっと、ままならなかった悔しさを新しい時代の希望にする為戦うことを選んだのだと思う。そして怒れることを恐れず、勝ち取り、悲しみも喜びも分けあって生きている。私は何を選び取れるだろう。 岩渕貞哉(美術手帖総編集長) 1980年代のサブカルチャーを鮮烈にとらえた伝説的写真集『性的依存のバラード』のナン・ゴールディンが、アクティビストとして社会正義を謳うことに一瞬戸惑うひともいるかもしれない。しかし、アメリカのオピオイド危機の深刻さ、彼女自身がそのサバイバーであること、そして、世界のアートのインフラである大型美術館がこのオピオイドの利益による寄付で支えられてきたことを知るとき、その見え方は一変する。観る者にアート界の欺瞞性とアートの力をこれほど強烈に突き付けてくる映画はほかにない。 小田原のどか(彫刻家・評論家・版元主宰) 「行動を起こさなければ」とナン・ゴールディンは言った。そうしてミュージアムは〈寝た子〉を起こす場となった。とはいえ本作は、オピオイド危機の原因企業への直接行動を牽引した、希代の写真家の後ろ姿を追うだけのものではない。映し出されるのは、彼女を「行動」へと導いた人生の道行きと、喪失のかたちだ。薬物依存、精神障害、AIDS……、それらを烙印と見なし、偏見を押し付け、人命を軽んずるこの社会に対して、ナン・ゴールディンは抵抗し続ける。 笠原美智子(アーティゾン美術館副館長) 言葉さえ失っていた少女が、自立と依存の狭間で苦しみながら、世界的アーティストとなった。現実をありのままに見据える写真で時代を切り拓いてきた、ナン・ゴールディンの美と痛みのドキュメンタリーである。また、現代美術がいかなる力を持っているか、実証してくれている。 後藤繁雄(編集者/京都芸術大学教授) この映画は、写真の、アートの闘いの映画だ。ナンが2023年末に、アートワールドで最も影響力のある『ArtReview』のランキング「Power 100」で1位に選ばれたのは、彼女が「私」という「生」の場を最もラディカルなアートにしたからだ。その苛烈な姿の全てがこの映画にある、目撃せよ「現代写真」の前線を! 志賀理江子(写真家) 痛みに体が支配される時、時は過去と未来のつながりを失い、点滅し始める。人は一瞬ごとの苦しみに閉じ込められ、そこから逃げ出すためには、もう、何にでもすがるだろう。困難にどのように抵抗するか、その手段こそが「表現」であることを彼女は体得していく。だからこそ「生き延びることがアートだった」と言う。ナンと彼女の近しい人たちは、その姿を写真に写すことによって曝けていたのではなく、私たちの鏡のようにして、世界に、その光を照らし返すのだ。 渋川清彦(俳優) 19の時、地下鉄で偶然にナン・ゴールディンと出逢った。それから東京とNYで色々な事を遊びのなかに教えてくれた。モデルをすすめてくれたが、わたしはモデルは好きじゃないと言っていた気がする。20数年会っていないが、「美と殺戮のすべて」のナンを観て何も変わっていないと感じた。強さと脆さと優しさと反骨さと。ナンは闘い続けてる。ナンと出逢わなかったら今の俺はない。確実に 治部れんげ(ジャーナリスト) アメリカでオピオイド中毒死が急増した原因を作った富豪一家。自ら薬物中毒サバイバーである著名写真家率いる抗議活動は、メトロポリタン、ルーブルなどの美術館に向かう。アート、巨万の富、無責任な医療行政をパーソナルな視点でつなぐ、非常に見応えのあるドキュメンタリー。 瀧波ユカリ(漫画家) 「痛み」をないものにする社会で「ここに痛みがある」と訴える。それはアートの役割のひとつであり、ゴールディンが長い間取り組んできたことだ。つまり鎮痛薬によって維持される社会の病巣に斬り込むことは、彼女にとって必然の帰結なのだ。痛みと悲しみを見つめ続けた者だけが持つ強さと美しさが、ここにある。 長島有里枝(アーティスト) ナン・ゴールディンのオピオイドクライシスとの闘いは、人の痛みにますます鈍感な社会にアートがどこまで対抗できるのか、というチャレンジでもある。彼女の写真にはいつも被写体への愛、彼らと彼らの文化を容易に奪おうとする社会に対する怒りが写っている。彼女からは作風以上に、アーティストとして何を大事にするべきなのかを学んだ。アート界に彼女がいることはこれからもわたしを支え、勇気を奮い起こす助けになると思う。 MISATO ANDO(美術家) 異質。異端。それの何が悪い? ナン・ゴールディンは、この世の記憶を偽りなく物体に吹き込み、それが現在・未来へと生き継がれている。その力があるからこそ私はアートに惹かれるのだ。偏見が形を変えて浮き続ける世の中で、いつの時代も人は自由を求めている。今、自分が信じるもの。愛するもの。それは一体何なのか。誰なのか。生命力溢れる彼女の人生にあなたもきっと問いただされるだろう。 村上由鶴(写真研究) はじめてナン・ゴールディンの写真を見たときに感じた、セックス・ドラッグ・暴力(そして死)の生々しさと、それらがあまりにも魅力的に写っていることへの困惑をよく覚えています。この映画のなかでその写真と再び出会い、彼女がオピオイド危機にその身を呈して立ち向かう姿とその声がより切実なものに感じられました。 https://www.youtube.com/watch?v=XRtEn4P3Gpw Photo courtesy of Nan Goldin 配給:クロックワークス ▶︎ 写真家ナン・ゴールディンの闘争の記録。ヴェネチア映画祭金獅子賞「美と殺戮のすべて」 -
『愛の不時着』のイ・シニョン、EXOのシウミン、MONSTA Xのチェ・ヒョンウォン、『ザ・ファビュラス』のチェ・ウォンミョン、『ひかり男子高生徒会』のイ・セオンが共演。事故で解散に追い込まれたアイドルグループの5人が、経営難に陥ったマート(スーパーマーケット)の再建、ならびに傷ついた心の再生に向けて奮闘する姿を描いた『社長ドル・マート』が、3月20日(水)よりHuluで独占先行配信中だ。併せてYouTubeチャンネル〈WE LOVE K〉で、第1話が特別無料公開されている。 https://www.youtube.com/watch?v=owBESe_vLug 配信に先駆けて東京・豊洲PITで行われたファンミーティングには、シウミン、チェ・ウォンミョン、イ・セオンが参加。ドラマの裏側を明かすトーク、ファンとのゲーム、OST披露などで会場を沸かせた。配信開始前日には東京・大阪の映画館で第1・2話が先行上映され、こちらも大盛況。涙と笑いとハプニング満載の人生リブートストーリーに注目だ。 Story 飛ぶ鳥を落とす勢いだった男性5人組アイドルグループ〈サンダーボーイズ〉が、事故で解散を余儀なくされて5年。29歳になったリーダーのホラン(イ・シニョン)は警察に呼ばれ、驚きの事実を告げられる。なんとメンバー5人が、練習生時代の思い出が詰まったマート〈ポラムマート〉のオーナーになっていたというのだ。 ホランはメンバーのテホ(キム・ミンソク)、イジュン(チェ・ヒョンウォン)、ヨンミン(チェ・ウォンミョン)、サンウ(イ・セオン)を呼び寄せ、経営難であるポラムマートの再建に始動。チームワークを取り戻して数々の失敗を乗り越え、さまざまなアイディアで店を盛り立てていく。ところが謎の仮面男の登場により、5人は陰謀に巻き込まれ……。 ©2023 The Great Show・PONY CANYON 公式サイト:https://www.welovek.jp/ceodolmart/
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伝説のサーフムービー「エンドレス・サマー」がデジタルリマスター版で甦る
2024年3月22日サーファーのバイブルとして輝き続けるドキュメンタリー「エンドレス・サマー」(1968年の日本公開時タイトルは「終りなき夏」)が、デジタルリマスター版で、7月12日(金)より新宿ピカデリーほかにて全国公開。キービジュアルと場面写真が到着した。 監督は「栄光のライダー」でも知られるブルース・ブラウン。カメラを携え、マイク・ハインソンとロバート・オーガストという二人のカリフォルニアン・サーファーと共に、完璧な波と夏を求めて旅立つ。 ガーナで子どもたちにサーフィンを教え、ナイジェリアでヒッチハイクし、赤道を越えて南アフリカ・ケープタウンからセントフランシス岬へ。オーストラリアやニュージーランドでは、地元のサーファーたちと交流。予期せぬ困難に見舞われながらも、出会いを重ね、新たな波に乗る──。 今なお人々の冒険心を掻き立て、人生のバイブルとして愛されるサーフムービーの金字塔が、美しい映像でスクリーンに甦る。 「エンドレス・サマー デジタルリマスター版」 製作・監督・撮影・編集・ナレーション:ブルース・ブラウン 音楽:ザ・サンダルズ 出演:マイク・ヒンソン、ロバート・オーガスト 1964年/アメリカ/カラー/DCP/5.1ch/90分/原題:THE ENDLESS SUMMER/字幕翻訳:小泉真祐/G 鈴正・フラッグ共同配給 宣伝:フリークスムービー © Bruce Brown Films, LLC -
〈ジャック・リヴェット傑作選2024〉開催。謎と冒険に満ちた魔法の世界が広がる
2024年3月22日“ヌーヴェル・ヴァーグの発火点”ジャック・リヴェットの特集〈ジャック・リヴェット傑作選2024〉が、4月19日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかで全国順次開催される。ラインナップは、2022年の〈ジャック・リヴェット映画祭〉でも上映された「セリーヌとジュリーは舟でゆく」「デュエル」に、「地に堕ちた愛 完全版」「彼女たちの舞台」「パリでかくれんぼ 完全版」を加えた全5本。メインビジュアル、予告編、中条省平氏のコメントが到着した。 今年2月のセザール賞授賞式で、フランス映画界の性加害を告発してきた女優ジュディット・ゴドレーシュが、スピーチの最後に「セリーヌとジュリーは舟でゆく」の台詞を引用するなど、今なお映画人に影響を与えるリヴェット。その貴重な作品群が4Kデジタルリマスター版で上映される。 「地に堕ちた愛」は、昨年亡くなったジェーン・バーキンとチャールズ・チャップリンの子女であるジェラルディン・チャップリンが主演した心理劇。限られた空間を縦横無尽に駆け回るカメラワーク、主演二人の洒脱なスタイルも魅力だ。 「彼女たちの舞台」は、演劇学校に通う女性たちが事件に巻き込まれるさまを描写。現実と虚構が溶け合うミステリーであり、若手女優たちの個性が弾ける青春映画でもある。学校の先生役はリヴェット作品に欠かせないビュル・オジエ。 「パリでかくれんぼ」は、三人のヒロインがパリを冒険するミュージカル。シャンソン歌手のエンゾ・エンゾがクラブ歌手役で登場し、リヴェット作品へは「修道女」以来約30年ぶりの出演となったアンナ・カリーナも歌声を披露する。 https://www.youtube.com/watch?v=jyLg1HqXZ7c 中条省平(フランス文学者、学習院大学教授)コメント ジャック・リヴェットこそヌーヴェル・ヴァーグの発火点だ、とトリュフォーは言った。 リヴェットは自分の長編第1作を『パリはわれらのもの』と名づけた。リヴェットのパリは、ヌーヴェル・ヴァーグで唯一の神秘都市だ。華やかな風景で観客の目を奪うが、その外見の下に、幻想世界の淵が開く。主な登場人物は、パリをさまよう美しい妖精のような娘たち。彼女らは、神秘都市の舞台で、細く敏捷な体に、目も絢な衣装をつけて、自分という役を探求する役者なのだ。 だが、パリではいつも怪しい陰謀が舞台を包みこむ。彼女らは、仲間と手を組んで、その陰謀の謎を解こうと奔走する。こうして、リヴェットの映画は予想もつかない冒険ミステリーとなる。 『地に堕ちた愛』の異界に通じる館、『彼女たちの舞台』の閃光のような列車、『パリでかくれんぼ』の突然階段で踊りだす娘たち……。あらゆる細部が、純粋な映画の快楽で私たちを魅了する。 〈ジャック・リヴェット傑作選2024〉 提供:マーメイドフィルム、Respond 配給:マーメイドフィルム、コピアポア・フィルム 宣伝:VALERIA 後援:在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ日本 公式サイト:jacquesrivette2024.jp