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想田和弘監督の観察映画第10弾「五香宮の猫」、ベルリン映画祭フォーラム部門出品
2024年1月17日想田和弘監督が観察映画第10弾として、岡山県牛窓の人と猫と自然を捉えた「五香宮の猫」が、第74回ベルリン国際映画祭フォーラム部門に出品されることが決定。日本では2024年秋よりシアター・イメージフォーラムほかで全国順次公開される。 想田監督と妻の柏木規与子プロデューサーが、27年暮らしたニューヨークから移住した先は、「牡蠣工場」(15)「港町」(18)を撮った牛窓。町の小さな鎮守の社・五香宮(ごこうぐう)は、数十匹の野良猫が住み着くことから“猫神社”とも呼ばれ、猫好きには天国だが、糞尿の被害に眉をひそめる住民たちもいる。 新入り住民の想田と柏木は、猫の問題に巻き込まれながら、高齢化の著しい伝統的コミュニティとその中心にある五香宮にカメラを向ける。映し出されたのは、四季折々の自然の中で、生きとし生けるものが織り成す限りなく豊かな光景。それは、愉快で残酷でシンプルで複雑な、世界の見取り図となる。 想田和弘監督コメント ベルリン国際映画祭から招待いただいたのは、今回で5回目です。もはや自分のキャリアとは切っても切れぬ深いご縁になりました。極めてローカルな小さな世界を描いた『五香宮の猫』が、世界中から観客が集まる巨大な映画祭でどう受け止められるのか、とても楽しみです。 「五香宮の猫」 監督・製作・撮影・編集:想田和弘 製作:柏木規与子 配給:東風 2024年/119分/日本/カラー/DCP/英語タイトル:The Cats of Gokogu Shrine ©2024 Laboratory X, Inc -
生きづらさを抱える二人の助け合いを描いた三宅唱監督作「夜明けのすべて」が、第74回ベルリン国際映画祭フォーラム部門に出品されることが決定。三宅監督作の同映画祭出品は、2年連続3回目となる。合わせて三宅監督、主演の松村北斗と上白石萌音、原作者の瀬尾まいこのコメントが到着、さらにロング予告編が解禁された。映画の日本公開は2月9日(金)より。 〈コメント〉 三宅唱監督 『夜明けのすべて』原作者である瀬尾まいこさんに感謝申し上げます。そして、すべての俳優、すべてのスタッフの美しい仕事を誇りに思います。ベルリンを皮切りとして世界中のさまざまな人々に『夜明けのすべて』を無事に届けられるよう、またどんな反応があったかお知らせできるよう、引き続き大切に進めていきます。国内外問わずさまざまな状況下を生きるみなさんが心穏やかに映画を愉しめるような世の中に少しでもなることを心より願っています。 松村北斗 この歴史あるベルリン映画祭への参加が決まった事を 「夜明けのすべて」チームの一員としても 松村北斗個人としても本当に誇りに思います。 この映画は大きな世界の小さな街の話です。 誰もが生きづらさを感じる今に、 生きることが少し楽になる願いを込めた映画です。 そんな映画が世界に届く事を本当に幸せに思います。 世界中の誰しもが自分なりの生きづらさを抱えていると思います。 そんな方々に願いを込めながら参加したいと思います。 上白石萌音 映画の一員として、そしてこの映画を好きないち観客として、とても嬉しいです。 描かれているのは、世界のどこで暮らしていても感じ得る心の機微です。 作品の温もりが海を超えて、誰かの心をすこしでも軽くできますよう願っています。 瀬尾まいこ ベルリン映画祭への正式出品、本当におめでとうございます。 三宅監督、スタッフの皆さん、出演者の方々が丁寧に、 小説を温かく深い世界にして下さったことに感謝しています。 私たちの生きている今の世界を離れることなく、 すぐそばにいてくれる見た人の心をそっと照らしてくれるこの素敵な映画を、 海外の方にも見ていただけると思うと嬉しいです。 Barbara Wurm(Berlinale Forumディレクター) 男性はパニック障害を抱え、女性は極度のPMSに悩まされている。彼らの会社は社員にとんでもないものを提供する。というとそのようには聞こえないかもしれないが、実は小津安二郎の世界そのものなのだ。ここの人々は気配りができ、気づかないうちにお互いに良いことをしている。 私も、私のチームも皆この作品が大好きって、もう言ったかしら? https://www.youtube.com/watch?v=_wdULFYanYs Story PMS(月経前症候群)で感情を抑えられない藤沢さん(上白石萌音)と、パニック障害で生きがいも気力も失った同僚の山添くん(松村北斗)。友人でも恋人でもない二人だが同志のような思いが芽生え、自分の病気は治せなくても、相手は助けられるかもしれないと思い始める──。 ©瀬尾まいこ/2024「夜明けのすべて」製作委員会 配給:バンダイナムコフィルムワークス=アスミック・エース ▶︎ 松村北斗と上白石萌音が“救い合う”。三宅唱監督「夜明けのすべて」本予告映像
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1967年6月にサンフランシスコ郊外で行われた大規模ロックイベント〈モンタレー国際ポップフェスティバル〉を収めた「MONTEREY POP モンタレー・ポップ」が、3月15日(金)より渋谷シネクイント、立川シネマシティほかで全国順次公開。予告編が到着した。 チャリティ・イベントとして3日間行われ、20万人以上を動員した同フェスティバル。69年のウッドストック・フェスティバルに先立つ“記念碑”として語り継がれてきた。 ママス&パパスが『夢のカリフォルニア』、サイモン&ガーファンクルが『59番街橋の歌』、ジェファーソン・エアプレインが『ハイ・フライング・バード』を歌い、さらにエリック・バードン&ジ・アニマルズ、ザ・フー、ラヴィ・シャンカールなど豪華メンバーが登場。 とりわけ注目すべきは、24歳のジミ・ヘンドリックスの冴えわたるギタープレイ、同じく24歳のジャニス・ジョプリンの圧巻のボーカル、そして25歳のオーティス・レディングの絶頂期パフォーマンスだ。ジミ・ヘンドリックスとジャニス・ジョプリンはこの3年後にドラッグの過剰摂取で他界。オーティスはこの半年後に飛行機事故で亡くなった。 4Kレストアで生まれ変わった映像と音響で、伝説を目撃したい。 https://www.youtube.com/watch?v=cG8EOA7ku68 なお1月25日(木)には、渋谷シネクイントで特別先行上映を実施。上映後には、立川直樹氏(プロデューサー)とジョージ・カックル氏(音楽プロデューサー、ラジオパーソナリティなど)を招いたトークショーが行われる。 〈コメント〉 あらためて映画というのは素晴らしいメディアだと思った。 「モンタレー・ポップ」が、56年以上経った今、見せてくれるロックの本物のスピリットと夢。これはもう“宝物”だ。 ──立川直樹(プロデユーサー/ディレクター) 1967年夏は「サマー・オヴ・ラヴ」、サン・フランシスコを中心にポピュラー音楽に革命が起きる転換点でした。 そのまだ混とんとした様子を生々しく捉えたのが「モンタレー・ポップ」です。 コンサート映画というより文化現象の記録として見るとその歴史的価値がよく分かると思います。 ──ピーター・バラカン(ブロード・キャスター) これはロックの歴史上のキーポイントになる音楽フェスだ。 白人ロックの世界で、R&Bのオーティス・レディングが成功を収めたという偉業、ジミ・ヘンがステージを終えた時にギターを燃やすあの有名なシーン、ジャニス・ジョプリンのデビューなど、数々のエピソードの数々が詰まっている。 音もリマスターされて迫力もある。 For any music fan, a must see!! ──ジョージ・カックル(DJ/コラムニスト) 「MONTEREY POP モンタレー・ポップ」 出演:ママス&パパス、キャンド・ヒート、サイモン&ガーファンクル、ヒュー・マセケラ、ジェファーソン・エアプレイン、ジャニス・ジョプリン、ビッグ・ブラザー&ザ・ホールディング・カンパニー、エリック・バードン&ジ・アニマルズ、ザ・フー、カントリー・ジョー&ザ・フィッシュ、オーティス・レディング、ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス、ラヴィ・シャンカール 監督:D.A.ペネベイカー 字幕:George Cockle ザ・サーファーズ・ジャーナル・ジャパン 配給:オンリー・ハーツ アメリカ/1968年(2017年4Kレストア版)/78分/1.33:1 ©2002 THE MONTEREY INTERNATIONAL POP FESTIVAL FOUNDATION, INC., AND PENNEBAKER HEGEDUS FILMS, INC. ©2017 JANUS FILMS 公式サイト:http://mp.onlyhearts.co.jp
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古川雄大と京本大我、帝国劇場でミュージカル『モーツァルト!』
2024年1月17日「才能が宿るのは肉体か、魂か」という深遠なテーマのもと、音楽の天才モーツァルトが駆け抜けた35年にわたる歓喜と苦悩の生涯を描いたミュージカル『モーツァルト!』。世界初演から25年を迎え、日本では2002年の初演以来ファンを魅了してきた。 そんな人気作が、2025年に建て替えのため休館する帝国劇場の《クロージング ラインナップ》に登場。同劇場で2024年8・9月に上演され、以降は10月に梅田芸術劇場メインホール、11月に博多座へと移っていく。 モーツァルトを演じるのは古川雄大と京本大我(Wキャスト)。古川は2018年シーズンから同役を務め、京本は今回が帝劇初主演となる。 古川雄大 コメント このヴォルフガングという役はこれからのミュージカル界を背負っていくような、若さ溢れる俳優がやるべき役だと個人的には思っています。しかしながら、2度『モーツァルト!』に携わらせて頂き、この作品そして役の魅力を味わうとまた挑戦したいと思ってしまう、そんなかけがえのない役だと思います。いよいよ3度目、皆様に集大成をお見せすることができたらと思っています。 大我くんはいわば同士のような存在です。様々な現場を経験され、座長としても作品を背負い素晴らしい活躍をされている、まさに勢いのある俳優。大我くんとダブルキャストを務めることは自分としても大きな刺激をもらえるので、楽しみで仕方ありません。 京本大我 コメント 二十歳の時に『エリザベート』に出演し、ミュージカルに魅了され、もっと勉強したいという思いからDVDや劇場を通して何十回も観させて頂いた作品がこの『モーツァルト!』です。 (井上)芳雄さん、(中川晃教)アッキーさん、(山崎)育三郎さん、(古川)雄大さんという僕が大尊敬する先輩方が繋いできたこの大役を担うこと、本当にプレッシャーですが、今は不安や恐怖よりも、遂にこの役を演じさせて頂けるという喜びが大きいです。 稽古が始まれば今まで経験したことのないようなハードな日々になると思いますので、今はこの喜びの余韻に浸っていたいです。(笑) 一度観たら一生忘れられない作品であることは間違いないので、楽しみにしていて下さい。 劇場でお待ちしております。 ミュージカル『モーツァルト!』 ▼CREATIVE 脚本・歌詞:ミヒャエル・クンツェ 音楽・編曲:シルヴェスター・リーヴァイ オリジナル・プロダクション:ウィーン劇場協会 演出・訳詞:小池修一郎(宝塚歌劇団) 後援:オーストリア大使館、オーストリア文化フォーラム東京 製作:東宝 ▼SCHEDULE 2024年8〜9月 帝国劇場(東京) 10月 梅田芸術劇場メインホール(大阪) 11月 博多座(福岡) 帝国劇場 クロージング ラインナップ 2024年1月 『Act ONE』 出演:HiHi Jets、美 少年、7 MEN 侍、少年忍者 2月 『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』 出演:松下優也/有澤樟太郎、宮野真守 3月 舞台『千と千尋の神隠し』 出演:橋本環奈/上白石萌音/川栄李奈/福地桃子 4・5月/11月 『Endless SHOCK』 出演:堂本光一 6・7・8月 『ムーランルージュ!ザ・ミュージカル』 出演:望海風斗/平原綾香、井上芳雄/甲斐翔真 8・9月 『モーツァルト!』 出演:古川雄大、京本大我 10月 『DREAM BOYS』 12月・2025年1・2月 『レ・ミゼラブル』 2月 CONCERT『THE BEST 〜New HISTORY COMING〜』 -
坂本龍一、最後のピアノ・ソロ演奏「Ryuichi Sakamoto | Opus」
2024年1月17日2023年3月に逝去した坂本龍一の最後のピアノ・ソロ演奏を記録したコンサート映画「Ryuichi Sakamoto | Opus」が、坂本が音響監修を務めた109シネマズプレミアム新宿で4月26日(金)より先行公開、全国で5月10日(金)より公開される。ポスタービジュアルと予告編が到着した。 演奏が行われたのは2022年9月、東京のNHK509スタジオ。坂本は長年コンサートで愛用したヤマハのグランドピアノだけで臨む。代表曲『Merry Christmas Mr. Lawrence』から、最後のアルバム『12』の曲、ピアノ・ソロは初披露となる『Tong Poo』まで、自身の選んだ20曲で構成。信頼されたクルーが、親密かつ厳密な映画空間を生み出していく。 https://www.youtube.com/watch?v=O_hh8c7w630 映画は第80回ヴェネチア国際映画祭でのワールドプレミア後、山形、釜山、NY、ロンドン、東京と世界中の映画祭で上映され、称賛された。音響の優れた劇場で堪能したい。 セットリスト ・Lack of Love ・BB ・Andata ・Solitude ・for Johann ・Aubade2020 ・Ichimei- small happiness ・Mizu no Naka no Bagatelle ・Bibo no Aozora ・Aqua ・Tong Poo ・The Wuthering Heights ・20220302 - sarabande ・The Sheltering Sky ・20180219(w/prepared piano) ・The Last Emperor ・Trioon ・Happy End ・Merry Christmas Mr.Lawrence ・Opus - ending 「Ryuichi Sakamoto | Opus」 監督:空音央 音楽・演奏:坂本龍一 撮影監督:ビル・キルスタイン 編集:川上拓也 録音・整音:ZAK 製作:空里香、アルバート・トーレン、増渕愛子、エリック・ニアリ 製作会社:KAB America Inc. / KAB Inc. 日本/2023/モノクロ/DCP/103分/Atmos &5.1ch ©︎ KAB America Inc. / KAB Inc.