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「しから始まるもの」の検索結果
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2021年
2023年10月10日 -
ヴェネチア国際映画祭新人賞に輝いたエミール・クストリッツァ監督のデビュー作「ドリー・ベルを覚えているかい?」(1981)の日本劇場初上映が決定。カンヌ国際映画祭パルム・ドールを受賞した同監督の代表作「アンダーグラウンド」(1995)の4Kデジタルリマスター版とともに、10月27日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMAほかで全国順次公開される。メインビジュアルと予告編が到着した。 「ドリー・ベルを覚えているかい?」は、旧ユーゴスラビアの内戦による混乱がもとで、権利が不定だった幻の作品。「アンダーグラウンド」の4Kデジタルリマスター版は、今年のカンヌ国際映画祭で披露されたもの。音楽に溢れた、奇想天外でエネルギッシュなクストリッツァの映画世界を堪能したい。 「ドリー・ベルを覚えているかい?」 原題:Do You Remember Dolly Bell? 1981年/ユーゴスラヴィア/カラー/109分 ©Filmski Centar Sarajevo 出演:スラヴコ・シュティマッツ、スロボダン・アリグルディチ、ミラ・バニャツ、リリャナ・ブラゴイェヴィチ 音楽:ゾラン・シミャノヴィッチ 撮影:ヴィルコ・フィラチ 編集:セニヤ・ティチッチ 脚本:アブドゥラフ・シドラン、エミール・クストリッツァ 監督:エミール・クストリッツァ Story サラエヴォに暮らす少年ディーノの一家。共産主義を信奉する父は、酔っ払って帰宅しては子どもたちに政治談議を行う。それを見て、苦しい家計のやりくりに疲れた母はあきれ顔。だがディーノはそんなものに一切興味がなく、夜な夜な離れの小屋でうさぎのペロを相手に催眠術を猛特訓している。さらに地域の若者が集まってバンドを組むことになり、演奏の練習が始まった。 そんなある日、外国映画に登場するストリッパーの “ドリー・ベル” に心奪われたディーノは、ごろつきのシントルから見知らぬ女を匿ってほしいと頼まれる。彼女の名はなんとドリー・ベル! 一つ屋根の下で暮らすことになったふたりは、いつしか惹かれ合い……。 「アンダーグラウンド 4Kデジタルリマスター版」 原題:UNDERGROUND 1995年/フランス、ドイツ、ハンガリー/カラー/171分 ©1995 Ciby 2000-TF1 STUDIO 出演:ミキ・マノイロヴィッチ、ラザル・リストフスキー、ミリャナ・ヤコヴィッチ、スラヴコ・スティマチ 製作総指揮:ピエール・スペングラー 原案:デュシャン・コバチェヴィッチ 音楽:ゴラン・ブレゴヴィッチ 撮影:ヴィルコ・フィラチ 編集:ブランカ・チェペラッチ 脚本:デュシャン・コバチェヴィッチ、エミール・クストリッツァ、アブドゥラフ・シドラン 監督:エミール・クストリッツァ Story ナチス・ドイツ占領下のセルビアを舞台に、レジスタンスとして活躍する(?)男のいい加減なアイディアを受け、敵の目を欺くために広大な地下空間(アンダーグラウンド)へ避難し、戦後もそこで人知れず50年間も生活していた人々を描く。政府の要職に就いたサギ師、武闘派の電気工事技師、美貌の舞台女優の3人による恋と裏切りのドラマを軸に、戦争・紛争をカオス的コメディとして笑い飛ばす一代叙事詩。 主催:マーメイドフィルム 配給:コピアポア・フィルム 宣伝:VALERIA 公式サイト:https://kusturicafilmfes.jp
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前田敦子、カルーセル麻紀、哀川翔の共演で、三島有紀子監督が47年間向き合ってきた “ある事件” をベースに、重要な存在《れいこ》をめぐるそれぞれの葛藤を描いた「一月の声に歓びを刻め」が、2024年2月9日(金)よりテアトル新宿ほかで全国公開される。 舞台は北海道・洞爺湖の中島、伊豆諸島の八丈島、大阪の堂島という3つの “島” で、登場人物は《方舟》というテーマから生まれた「船でゆく者」「船を待つ者」「船でくる者」。心に傷を抱えた3人の物語が交錯した時、驚きの事実が明かされる。船はどこに辿り着き、彼らは何を見るのか。そして《れいこ》とは何なのか。 約10年ぶりの映画出演となるカルーセル麻紀は、洞爺湖の近くにひとりで暮らすマキを演じる。哀川翔は、八丈島に暮らし、男手ひとつで育てた娘が妊娠して帰省したことに戸惑う父親役。前田敦子は、恋人とどうしてもセックスできない女性に扮する。 〈コメント〉 前田敦子 三島監督とやっとご一緒できた事が何より嬉しく、監督と呼吸を合わせるように撮影させていただいた時間は経験した事のない感情と感覚でした。この作品が届いて響きますように。 カルーセル麻紀 今までやったことのないような役柄を、ほぼすっぴんで演じました。寒くて寒くて体力的にも大変な現場でしたが「これが最後の仕事になってもいい」、そんな思いで夢中で演じました。なんの後悔もありません。映画が好きな人たちが作り上げた、愛の詰まった作品に仕上がっていると思います。 哀川翔 三島監督のこの映画に対する深い思いを感じる現場を共有出来た事は素晴らしかったです。ひとつ、ひとつ丁寧な描写で生まれた世界観を全宇宙に届けたい。(鉄パイプは本物です)これが三島組か! 三島有紀子(監督) 忘れるなんて嘘だ。怒りも悲しみも永遠で、人生はずっと続くんだ。だけど、いつか歓びに変わる日が来ることを、映画界の先輩たちとこの作品のスタッフとキャストが教えてくれました。映画と映画館と映画作りが自分を抱きしめてくれたように、この映画の、誰にも聴こえない声が、どこかにいる誰かを抱きしめると信じて、みんなで大切に作りました。 「一月の声に歓びを刻め」 出演:前田敦子、カルーセル麻紀、哀川翔 脚本・監督:三島有紀子 配給:東京テアトル © bouquet garni films 公式ウェブサイト:ichikoe.com
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悪魔に選ばれた2人の少女の運命は?「エクソシスト 信じる者」戦慄の予告編
2023年10月5日世界中に衝撃を与えたオカルトホラー映画の金字塔「エクソシスト」から50年、2人の少女に取り憑いた悪魔が新たな恐怖を巻き起こす「エクソシスト 信じる者」が、12月1日(金)より全国公開される。本ビジュアルと本予告映像が到着した。 12年前に妻を亡くしたヴィクターは、娘のアンジェラを一人で育ててきた。ある日、アンジェラと親友のキャサリンが森で行方不明になり、3日後に無事保護される。しかしその日から、彼女たちは突如暴れ出し、叫び、自傷に及ぶなど常軌を逸した行動を繰り返すように。 ヴィクターは、50年前に娘が悪魔に取り憑かれたクリス・マクニールに助けを求め、悪魔祓いの儀式を始めるが、それは想像を絶する危険な試みだった。見守る両親を悪魔は嘲笑い、問いかける。一人は生き残り、一人は死ぬ、どちらかを選べと──。 監督は「ハロウィン」シリーズのデヴィッド・ゴードン・グリーン、製作はブラムハウス・プロダクションズ。そして「エクソシスト」のエレン・バースティンがクリス・マクニール役を再演。 第36回東京国際映画祭ガラ・セレクション部門への出品も決定した。悪魔が仕掛ける残酷な駆け引きに震えるはず。 「エクソシスト 信じる者」 監督・脚本:デヴィッド・ゴードン・グリーン 製作:ジェイソン・ブラム 製作総指揮:ダニー・マクブライド 出演:レスリー・オドム・Jr、アン・ダウド、ジェニファー・ネトルズ、ノーバート・レオ・バッツ、リディア・ジュエット、オリヴィア・オニール、エレン・バースティン 配給:東宝東和 © Universal Studios. All Rights Reserved. 公式サイト:exorcist-believer.jp -
ハル・ハートリー新作「ホウェア・トゥ・ランド」、クラウドファンディング復活
2023年10月5日1990年代に「トラスト・ミー」「シンプルメン」などを送り出し、ニューヨーク・インディーズ映画界の旗手となったハル・ハートリー。彼の新作「ホウェア・トゥ・ランド」のためのクラウドファンディングが、10月4日(日本時間で10月5日午前1時)に始まった。 「ホウェア・トゥ・ランド」は、ハートリー本人を思わせる映画監督を主人公としたコメディ。2019年に同作のためのクラウドファンディングが行われ、1,555人より目標額だった300,000USドルの124%もの資金を集めることに成功した。しかしコロナ禍で製作中止となり、支援者へ返金もしくは代替品を渡す結果となっていた。 それから3年、ついにプロジェクトが復活する。今回のクラウドファンディングは期間1ヵ月で、目標額の300,000ドルに達しなければ全額返金するオール・オア・ナッシング方式。クラファン達成から1年後の完成を目指す。 なおタイミングを同じくして、東京池袋の新文芸坐では10月28日(土)にハートリーの代表作3本と日本未公開作を上映する〈ロングアイランド・トリロジー+『月曜日から来た女』〉オールナイトが開催。また、この10月に大阪にオープンした扇町キネマでは、オープニング特別企画〈ミニシアター・リターンズ:Masterpiece〉の一本として「トラスト・ミー」が上映される。 ※クラウドファンディングはこちら リワードとして、クラファンの成功から1年後に「ホウェア・トゥ・ランド」のブルーレイBOX(日本語字幕付き)、音楽CD、ハートリー初の詩集などが届く。 「ホウェア・トゥ・ランド」あらすじ ロマンティックコメディの監督として成功したジョセフ・フルトンは、自然と触れ合える仕事がしたいと墓地の管理人助手に応募。たまたまジョセフが遺書を作成中だと知った恋人は、彼が余命わずかで終活中なのだと勘違い。たちまち噂が広がり、最後の別れを言おうと友人たちがアパートに押しかけてくる……。