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観客に、世界に、確実に届いた〈真剣に楽しく〉撮られた映画「ケイコ 目を澄ませて」
2023年10月4日元プロボクサーの小笠原恵子の半生を綴った自伝『負けないで!』を原案に、「きみの鳥はうたえる」の三宅唱監督が、岸井ゆきの主演で映画化した「ケイコ 目を澄ませて」。耳が聞こえないボクサーが、さまざまな感情に揺れ動きながらもひたむきに生きる様と、彼女に寄り添う人の姿を、降り注ぐ光の粒や立ち込める“匂い”と共に16ミリフィルムで活写。第72回ベルリン国際映画祭でプレミア上映されるや「すべての瞬間が心に響く」と絶賛され、第27回釡山国際映画祭でも話題になった本作のBlu-ray&DVDが、10月4日にリリース。これを機に改めて本作の魅力に迫ってみた。 「できる限り嘘はつきたくない」思いが結実した受賞ラッシュ ただ与えられた役を演じる俳優としてではなく、岸井が“ケイコ”として真正面からボクシングに取り組み、生きることと真剣に向き合う姿や、そんな岸井をボクシングジムの会長役として見守る、三浦友和の慈愛に満ちた眼差し。作り手たちの「映画ではあるが、できる限り嘘はつきたくない」との思いが、観客に確かに届いた結果、第96回キネマ旬報ベスト・テンでは、岸井が本作ほかで主演女優賞に選出され、日本映画作品賞および、三浦友和の助演男優賞、読者選出日本映画監督賞とで4冠を獲得。国内の賞レースも大いに賑わせた。 第46回日本アカデミー賞・最優秀女優賞を受賞した際のスピーチで、岸井が「まだやってるんです。上映中なんです。ぜひ劇場で観ていただきたいなって思います。今、それだけが私の望みです」とアピールしたように、「ケイコ 目を澄ませて」は、見知らぬ誰かと、暗闇で同じ時を共有することが何より好きな人たちが紡いだ「映画館で観ることで、もっとも真価が発揮される映画」である。だがその一方で、この映画を必要とする人たちが、必要なときいつでも観られる機会を設けることも、作り手たちの役割であるに違いない。 全身全霊で向き合う姿に立ち会えるメイキング 本作のBlu-ray&DVDには、イベント映像集と共に、撮影に密着したメイキングも収録。ケイコとトレーナーが繰り出す、リズミカルなコンビネーションミットが生まれた瞬間や、鏡の前で会長とケイコが並んでシャドウを始める直前にどちらからともなく自然と交わされた、“とある行動”。映画「ケイコ 目を澄ませて」の名シーンの数々が、どんなチームによって、どんな思いで作られていたのかが、まさに手に取るように伝わってきて、胸が熱くなる。「いま、(聞こえないはずの)ゴングが聞こえちゃった」という岸井の自己申告により、リテイクが決定する場面には鳥肌が立った。 ボクシングと手話と糖質制限という3つの壁に、「これで朽ちてしまってもいいとさえ思っていた」と、文字通り全身全霊で向き合う岸井と、劇中のケイコのトレーナー役とボクシング指導も担った、近年のボクシングが描れる日本映画には欠かせない松浦慎一郎による、壮絶な練習風景にくぎ付けになる。現場にいる誰もが、三宅監督の下で「1カットずつ丁寧に、着実に、真剣に楽しく」映画を作っている。クランクアップで松浦と岸井から溢れ出す泣き笑いの表情が、この映画を物語っている。 文=渡邊玲子 制作=キネマ旬報社(キネマ旬報2023年10月号より転載) https://www.youtube.com/watch?v=ngGS85aOvew 「ケイコ 目を澄ませて」 ●10月4日(水)Blu-ray&DVDリリース(レンタル同日リリース) ▶Blu-ray&DVDの詳細情報はこちら ●Blu-ray:6,050円 DVD: 4,950円(税込) ●映像特典 ・メイキング ・イベント映像集(完成披露試写会舞台挨拶、公開記念舞台挨拶、釜山国際映画祭トークショー) ・予告集 ※メイキング・イベント映像集には日本語字幕機能が収録されます。 ●2022年/日本/本編99分 ●監督:三宅唱 ●原案:小笠原恵子『負けないで!』(創出版) ●脚本:三宅唱、酒井雅秋 ●撮影:月永雄太 ●照明:藤井勇 ●録音:川井崇満 ●手話監修:越智大輔 ●出演:岸井ゆきの、三浦誠己、松浦慎一郎、佐藤緋美、中原ナナ、足立智充、清水優、丈太郎、安光隆太郎、渡辺真起子、中村優子、中島ひろ子、仙道敦子、三浦友和 ●発売・販売元:ハピネット・メディアマーケティング ©2022 映画「ケイコ 目を澄ませて」製作委員会/COMME DES CINÉMAS -
おばあちゃんが脳内アクションスターに!「レオノールの脳内ヒプナゴジア」
2023年10月4日映画監督だった72歳のレオノール。テレビが頭に落ちてヒプナゴジア(半覚醒)に陥り、未完のシナリオのアクションヒーローになった時、フィクションと現実が交錯し始める──。2022年サンダンス映画祭ワールド・シネマ(ドラマ)部門審査員特別賞に輝いたフィリピン発のメタコメディ「レオノールの脳内ヒプナゴジア(半覚醒)」が、2024年1月よりシアター・イメージフォーラムほかで全国順次公開。予告編、ポスタービジュアル、スチールが到着した。 「フィリピンではアクションスターが大統領になるのに、“おばあちゃんアクションスター” がいなかったのはなぜ?」という新鋭マルティカ・ラミレス・エスコバル監督の疑問から生まれた本作。 「今年の最も素晴らしくオフビートなデビュー作」(ロスアンゼルスタイムズ)、「SFのピンチで攪拌され、メロドラマのノスタルジアを浴びたアクション。ダグラス・サークがカンフーアクション映画でペドロ・アルモドバルと結合したような作品」(EXAMINER)、「映画制作にまつわる愉快なメタフィクションであると同時に、90年代のフィリピン製アクション映画へのラブレターでもある」(大阪アジアン映画祭)など、世界中が混乱しつつも激賞した。 《脳内アクションスターのおばあちゃん》であるレオノールを、チャーミングかつエネルギッシュに演じたのはシェイラ・フランシスコ。フィリピン人で初めてロンドンのロイヤル・ナショナル・シアターに立った名優だ。 なお今秋にはエスコバル監督が来日する予定。奇想天外な映画世界に熱狂すること必至だ。 〈コメント〉 マルティカ・ラミレス・エスコバル監督 マニラで生まれ育ちました。少し前のことですが、有名なアクションスターが、第13代フィリピン大統領に就任しました。当時6歳だった私は(政治経験のない)有名人が選ばれることに何の疑問も感じませんでした。それから数十年、さらに2人の「アクションスター」が大統領になったとき、私はこの不条理な現実に疑問を感じました。けれどその「不条理な現実」は「映画への愛」と重ね合わせれば、とてもすんなりと理解できました。 私たちがフィクションを愛するのは、フィクションは現実を曖昧にしてくれるからです。私が映画を見るのは、現実には決して存在しないような場所に連れて行ってくれるからです。本作は、自分が書いた映画の中に入り込んでしまう映画監督の話です。フィクションの中にしか存在しない人生に対するロマンチックな想いを形に表したものであると言えるでしょう。なので、もし私が崖から飛び降りる前に1本映画を作らなければいけないのなら「私と映画との関係性」をテーマにした作品を撮りたいです。私をいろんな場所に連れて行ってくれるうえに、私を正気のままでいさせてくれる、そんな映画です。 私たちは、いつも年配のマッチョな人たちに囲まれている、と思い始めたのです。なぜ、私たちの歴史の中で、何百本もの映画の中で、おばあさんのアクションスターがいないのだろうって。 アクションというジャンルに、多くの人が影響を受けているように見えるのはなぜでしょう? アクションスターの一人が大統領になるくらいにね。 映画の暴力にはドン引きします、しかし面白くもあり、そこが病んでいるところです。フィリピンでは暴力が普通であるかのように思われています。 アクション映画は、武器も必要だし、血も必要だし、たくさんの人が死ななければならない。しかしそれは、私が取り組む方法ではないのです。本作では、おばあさんというレンズを通して、彼女を取り巻く問題や葛藤を、優しいアプローチで捉えようとしました。愛を通して、コミュニケーションを通して、ね。私は映画を通して人々に貢献をしたいのです。人生をもっと愛おしく思ってもらえるように。 シェイラ・フランシスコ(レオノール役) レオノールには超能力が与えられましたが、それはとても羨ましい話です。 この映画を作る旅は、本当に楽しかったです。マーティはいつもクールで、周囲を勇気づけ、そしてポジティブでした。彼女の奇抜なアイデアと、オープンで協力的な仕事ぶりが私は大好きです。 Story フィリピン映画界の巨匠監督だったレオノール・レイエス。72歳の今は、借金および息子との関係悪化に悩みながら暮らしている。ある日、新聞で脚本コンクールの記事を目にした彼女は、一念発起して未完だったアクション映画の脚本に着手。そんな中、テレビが頭に落ちてヒプナゴジアに陥り、劇中に入り込んでしまう。息子は必死に母を現実世界に呼び戻そうとするが……。 「レオノールの脳内ヒプナゴジア(半覚醒)」 監督・脚本:マルティカ・ラミレス・エスコバル(初長編監督作品) 出演:シェイラ・フランシスコ、ボン・カブレラ、ロッキー・サルンビデス、アンソニー・ファルコン 2022年/フィリピン/99分/フィリピン語/字幕:日本語、英語 原題:Ang Pagbabalik ng Kwago 英題:Leonor Will Never Die 日本語字幕:細田治和 配給:Foggy、アークエンタテインメント 公式サイト:https://movie.foggycinema.com/leonor -
三大テノールを継ぐ新世代のヴォーカルユニット〈イル・ヴォーロ〉が世界遺産の清水寺で行った一夜限りの奉納ライブを収めた「IL VOLO in 清水寺 ~京都世界遺産ライブ~」が、2024年1月12日(金)より新宿ピカデリーほかで全国順次公開。ポスタービジュアルと特報映像が到着した。 イタリアの人気オーディション番組に出場したジャンルカ・ジノーブレ、イニャツィオ・ボスケット、ピエロ・バローネの3人により、2009年に結成されたイル・ヴォーロ。ユニット名は “The Flight”(飛翔)を意味する。 彼らは2016年にフィレンツェのサンタクローチェ広場、2019年にマテーラと、世界遺産でライブを行い、いずれも映像化・劇場公開されてきた。そのシリーズのアジア公演として2022年の夏に実現したのが清水寺ライブだ。清水寺の約1250年の歴史において、本堂舞台で海外アーティストがライブを行ったのは初めて。幻想的なライトアップのもと、豊潤な歌声が響く神々しいステージを堪能したい。 「IL VOLO in 清水寺 ~京都世界遺産ライブ~」 出演:〈イル・ヴォーロ〉ジャンルカ・ジノーブレ、イニャツィオ・ボスケット、ピエロ・バローネ 〈指揮者〉マルチェロ・ロータ 〈演奏〉パシフィックフィルハーモニア東京 企画・プロデュース:テイト・コーポレーション 配給:ギャガ ©2024 TATE Corporation. All Rights Reserved. 公式HP:https://gaga.ne.jp/ilvolo
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「SISU/シス 不死身の男」、漫画家・山本英夫のイラストと著名人のコメント到着
2023年10月3日伝説の老兵が〈ツルハシ1本〉と〈折れない心=SISU〉を武器に、ナチス戦車隊をたった一人で血祭りに上げていく──。ヤルマリ・ヘランダー監督(「レア・エクスポーツ 囚われのサンタクロース」「ビッグゲーム 大統領と少年ハンター」)の新作であり、2022年シッチェス・カタロニア国際映画祭ファンタスティック・コンペティション部門で最優秀作品賞など4部門を受賞したバイオレンスアクション「SISU/シス 不死身の男」が、10月27(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほかで全国公開。『殺し屋1』『ホムンクルス』などで知られる漫画家・山本英夫のイラストと、著名人のコメントが到着した。 ©山本英夫 イラストは、主人公アアタミが荒野で縛り首になる絶体絶命のシーン。だが目は死んでいない。どんな方法で脱出するのか? 〈コメント〉 (五十音順) タイトルに偽りなし!不死身すぎると笑えるんですね。 ──石野卓球(電気グルーヴ) 多勢に無勢、孤立無援、四面楚歌?。こうした事態は社会を生き抜くうえで何度でも遭遇する。だが、そんなときはこの漢を思いだせ。彼はアクション映画の中だけの幻像ではない。世の理不尽や困難と対峙するとき、キミを奮い立たせる不撓不屈のシンボルなだ。 ──尾﨑一男/映画評論家・映画史家 鉛色の空、乾いた荒野、戦にくたびれきった人びと……圧倒的な殺風景の中で繰り広げられる、不屈の老戦士による大活劇! 何から何まで我が好みにバッチリで、最後の最後まで血湧き肉躍りつつ浸りきりました。 ──春日太一/時代劇研究家 ラップランドに舞い降りた伝説の戦士は、その身一つで命を繋ぎ、唸り声一つでナチスを撃退する。こんなコスパのいい不死身男の前ではハリウッド映画のタフガイたちも形無しだ。いやぁー、参った!!! ──清藤秀人/映画ライター マッハの如くスピーディに駆け抜ける極上の時間。痛快に次ぐ痛痛快快の繰り返し。脳内には最高級御ムービーの残像が鮮明に蠢き、洗われた華奢なワタクシの身体を泥で汚したくなるのです。究極のオスたる姿を前頭葉に貼り付けられ次第。 MAXの生命力を是非是非!御LOOKご堪能!マナコから入力し脳内に蓄積されよ。マジおもろっ❤︎ ──くっきー!(野性爆弾)/芸人 災難に遭遇したといえるのは、どっちなのか⁉︎ 数と武力に勝るナチス軍の慢心と油断が、北欧の偉大なる〝SISU(不屈の精神)〟を目覚めさせてしまった! 彼こそがツルハシ一本で地獄の底から這い上がる戦場の死神。狙われたが最後、墓標のごとく死亡フラグが立ちまくる…(泣) ナチス軍の視点で観るならば、本作は紛れもなくホラー映画だ! ──こがけん/芸人 乾いた大地、渇いた男たち。焦土と化した街、燃え尽きた男たち。もはやこれは戦争映画ではない。恐ろしくクールな男たちの闘いのMADな挽歌。不死身のジジイのランボーを凌ぐ闘いのアイデアの数々!このシスをプレイヤーにしてゲームを創りたいくらい!これは超お薦め! 君もシスれ! ──小島秀夫/ゲームクリエイター 「あきらめない」。そのことの重要性を教えてくれる映画は、いかなる作品であろうと本質的に尊い。極めて真摯に誠実に撮られた『SISU』は、ピッケル担いだ髭のじじいの姿を通して人生の真実を垣間見せてくれるのである。あきらめるな! くたばるな!戦え! ──高橋ヨシキ/映画評論家・アートディレクター・サタニスト シスのは奴らだ! あきらかにバラ(殺)スメント抵触の快感殺戮ムービー、ジジイのツルハシもビンビンの現役硬度とおみうけしたが、如何? ──滝本誠/映画老人 このおじいさんが「SISU」か、と観始めました。 ナチスドイツが、ヨーロッパを侵略していく中で、自然と正義はこちらにあって、いつのまにか応援していました。 世知辛く、生きづらい現代に、生き抜く強さを教えてくれる作品。これから、歳を重ねて「SISU」になります。 ──棚橋弘至/新日本プロレス所属プロレスラー 私的今年の流行語大賞、SISUで決まり! もうシスってなんだ?っていわせない。こんなに崇高な魂、ほかにない。 私まで偉業を成し遂げたみたいな快感と達成感。自分の中に眠るSISU、スクリーンで覚醒させちゃってください。痺れた! ──東紗友美/映画ソムリエ 古今東西、『眼下の敵』のように戦場を舞台にした気骨ある男同士の闘い、或いは、『北国の帝王』のように屈強なおっさんVSおっさんを描いた映画にはハズレがない。さらに、かつて最強と恐れられた“おやじ”を描いた映画にもハズレがない。本作は斯様な作品群のハイブリッドだ! ──松崎健夫/映画評論家 〝不死身〟とは、なんぞや? その答えは、この映画にはありません・・・ 〝不死身〟とは、面白い! が、あり。 余計な回想シーン無し、想いにふける暇なし、 ただただ不死身っぷりを目撃せよ! ──山本英夫/漫画家 あのシスの暗黒卿も裸足で逃げ出す圧倒的なパワーと存在感 この北欧の老兵は戦争映画の常識すら変えてしまった ──渡辺麻紀/映画ライター Story 第二次世界大戦末期の1944年、ソ連に侵攻され、ナチス・ドイツに国土を焼き尽くされたフィンランド。金塊を掘り当てた老兵アアタミ・コルピは、愛犬ウッコを連れて荒野を旅する中で、ブルーノ・ヘルドルフ中尉率いるナチスの戦車隊に遭遇してしまう。それでも〈ツルハシ1本〉と〈折れない心=SISU〉を武器に、機銃掃射を浴びても、地雷原に追い込まれても、縛り首にあっても、死ぬことなく立ち向かっていく。アアタミの目的地とは? 「SISU/シス 不死身の男」 監督・脚本:ヤルマリ・ヘランダー 出演:ヨルマ・トンミラ、アクセル・ヘニー、ジャック・ドゥーラン、ミモサ・ヴィッラモ、オンニ・トンミラ 2022年/フィンランド/カラー/シネスコ/5.1ch/フィンランド語、英語/字幕翻訳:佐藤恵子/原題:SISU/91分/R15+ 配給:ハピネットファントム・スタジオ © 2022 FREEZING POINT OY AND IMMORTAL SISU UK LTD. ALL RIGHTS RESERVED. 公式サイト:https://happinet-phantom.com/sisu/ -
年に一度のヘアコンテストで起きたカリスマ美容師変死事件。そこから巻き起こる周辺人物たちの混乱と真相究明劇を描いたワンショット・ミステリー「メドゥーサ デラックス」が、10月14日(土)よりシアター・イメージフォーラムほかで全国順次公開される。 同作でヘアスタイリングを手掛けたのは、30年間もパリ・コレクションなど世界の第一線で活躍するユージン・スレイマン。《人生の秘訣》をめぐる彼のメッセージが到着した。 すごく軽く捉えてよい、楽しめばよい、ということを伝えたいです。 美容師の方も、そうでない方も、常に人生を楽しんで、実験をして、 シリアスに捉え過ぎずに、楽しむことが大切。それに尽きます。 ヘアは、自分にとっては人生です。 皆さんにとって、自分の人生の旅をすること、楽しむこと、実験すること、 遊び心を忘れないことを大切にしてほしいです。 ──ユージン・スレイマン Story ヘアコンテスト開始直前、優勝候補と目されたスター美容師のモスカが、頭皮を切り取られた変死体で発見される。会場にいたのはライバル美容師3人と、それぞれが担当するモデル4人。彼らは主催者やモスカの恋人、警備員を巻き込み、事件と人間関係をめぐる噂を囁き始める。 「私たちの中に殺人鬼が潜んでいるのかも」「モスカは報いを受けるべきだった」「彼女はコンテストに勝つため不正を働いている」「あなたが殺したの?」 観客は事件を捜査する探偵さながら、一同の話に耳を傾けることに──。 「メドゥーサ デラックス」 監督:トーマス・ハーディマン 撮影:ロビー・ライアン ヘアスタイリング:ユージン・スレイマン 音楽:コアレス 出演:アニタ・ジョイ・ウワジェ、クレア・パーキンス、ダレル・ドゥシルバ、デブリス・スティーブンソン、ハリエット・ウェッブ、カエ・アレキサンダー、ルーク・パスカリーノ 原題:MEDUSA DELUXE/2022/イギリス/英語/101分/1.33:1/5.1ch/日本語字幕:金関いな/後援:ブリティッシュ・カウンシル/配給・宣伝:セテラ・インターナショナル/宣伝協力:伊藤麻衣子 © UME15 Limited, The British Film Institute and British Broadcasting Corporation 2021 www.cetera.co.jp/medusadeluxe