しから始まるものでの検索結果

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  •   首相時の菅義偉に迫ったドキュメンタリー「パンケーキを毒見する」の内山雄人監督が、再びスターサンズ(「新聞記者」「i-新聞記者ドキュメント-」)と組み、故・安倍晋三元首相およびその政治がもたらした日本の実像を紐解く「妖怪の孫」が、3月17日(金)より新宿ピカデリーほかで全国公開。特報映像が到着した。     内閣総理大臣として歴代最長の連続在任2822日を誇り、多大な影響力を行使した安倍晋三。タカ派の外交やアベノミクスで多くの支持を得る一方、国内の格差と分断を拡大させ、また物議を醸す言動が絶えない人物でもあった。その前のめりな政治姿勢は、「昭和の妖怪」と呼ばれた祖父・岸信介の影響もあったと思われる。 なぜ安倍政権は選挙で大勝できたのか? 下関の談合とは? 旧統一教会との関係は? 現役官僚の本音は? 映画はアベ政治の総括とともに、テレビでは報道されないニッポンの姿にブラックユーモアを交えて切り込んでいく。安倍元首相がもたらしたのは“美しい国”か、妖怪の棲む国か。そしてこの国を妖術から解き放てるのか──。     「妖怪の孫」 企画:河村光庸 監督:内山雄人 企画プロデューサー:古賀茂明 アニメーション:べんぴねこ 製作:「妖怪の孫」製作委員会 制作:テレビマンユニオン 配給:スターサンズ 2023年/日本映画/カラー/ビスタ/ステレオ ©2023「妖怪の孫」製作委員会
  •   ひとつの事故を発端に極限まで追い詰められていく刑事を描いた同名韓国映画を、岡田准一と綾野剛の共演で、「新聞記者」「余命10年」の藤井道人のメガホンによりリメイクした「最後まで行く」が5月19日(金)より全国公開。広末涼子、磯村勇斗、杉本哲太、柄本明ら新キャスト10名が発表され、特報映像および岡田准一と綾野剛の新ビジュアルが到着した。     悪運が重なって陰謀に巻き込まれていく刑事・工藤祐司(岡田准一)と、彼を追う監察官・矢崎(綾野剛)による年の瀬の4日間の物語を描く本作。 別居中の夫である工藤との関係に悩みながら一人娘を育てる美沙子を広末涼子、工藤の車に撥ねられる尾田創を磯村勇斗、工藤の上司である刑事課の課長・淡島幹雄を杉本哲太、工藤が関係するヤクザの仙葉組組長・仙葉泰を柄本明が演じる。 さらに、工藤を心配しつつも疑う同僚役で駿河太郎・黒羽麻璃央・駒木根隆介、男を撥ねた工藤に検問所で詰め寄る交通課の警察官役で山中崇、矢崎の婚約者役で山田真歩、尾田の仲間役で清水くるみが脇を固める。   新キャストのコメントは以下。 広末涼子 極寒の中、スタッフキャスト一同全力で挑んだ撮影。その迫力と熱気が伝わる作品になっているはずです。スピード感緊張感ある最強の映画を皆さまに堪能していただける公開日を、私も心から楽しみにしています。 磯村勇斗 本作で、藤井道人監督と綾野剛さんと再びご一緒できたこと、また岡田准一さんとご一緒できたことがとても嬉しかったです。 今回の役柄では、アドレナリンが溢れ出るシーンが多かったので、いつもより心拍数が高かったです。 とどまるところを知らない藤井組の勢いあるエキサイティングな映画を是非、お楽しみ下さい。 駿河太郎 ただのサスペンスアクション映画ではない事を現場にて痛感しました。 そこにスパイスとして参加出来る事が何より嬉しかったです。 気がつけば藤井監督との付き合いも長くなりましたが、藤井組はいつもいい緊張感を与えてくれて俳優として、楽しさと難しさを教えてもらえる現場です。 そこに絶対的座長の岡田准一君、綾野剛君を筆頭に俳優陣や各部署のスタッフとの化学反応が確実に起こります。藤井作品で僕はいつも殺されてますが、今回はどうなるか楽しみにしといてください。 山中崇 凍るかと思いました。 相手の顔が見えないほどにずぶ濡れでしたので、すべてが靄がかってまるで撮影の日々は夢だったかのようです。 でもあの日々を懐かしんでいる、どこかでまた求めている自分もいます。 どうぞ“最後まで”お楽しみください。 黒羽麻璃央 念願の藤井監督の映画に出演させて頂けた事、偉大なる先輩方と一緒に作品を作れた事嬉しくもあり幸せな気持ちです。 まずい男VSやばい男 結末がどうなるのか是非、最後まで作品の世界に浸かって観ていただければと思います。 駒木根隆介 韓国オリジナル版公開時、一観客として観ていた作品にまさかこんな形で参加できるとは! 現場では岡田准一さん、綾野剛さんのマズい部分とヤバい部分の片鱗は間近で目撃させていただきましたが、2人がどんな風に「最後まで行く」のか、再び一観客に戻ってワクワクしています。 山田真歩 『最後まで行く』の脚本を初めて読んだ時、加速していくスリルとユーモアに最後までわくわくしっぱなしでした。 「祭り」が影を潜めて久しいですが、この映画が観る人の心の憂さを晴らし、爽快感とともに劇場を出て行くものになりますように。 清水くるみ 「青の帰り道」から藤井監督とは出会って6年目。 常に新しいことに挑戦している監督にまた呼んでいただけたこと、とても光栄に思います。 今作はノンストップエンターテインメントということですが、中でもわたしが演じた真由子は登場人物の中でもエンタメ要素の強い役になっているかと思います。 わたし自身、あらゆる面で、すごく刺激をいただいた現場です。是非劇場で観ていただきたいです。 杉本哲太 今回、定年前という年齢的にも等身大の刑事を演じさせていただきました。藤井組初参加で緊張もしましたが、初共演の方も多く新鮮な気持ちで撮影に参加することができました。 どうぞ“最後まで”お楽しみください! 柄本明 最後まで一生懸命に演りました。 仙葉がどのように物語に関わっていくのか楽しんで観て頂ければ幸いです。     特報映像は、焦って車を飛ばす工藤が、突如目の前に現れた男を撥ねてしまうシーンから開始。彼に次々と降りかかる悪運とともに、冷徹な矢崎、悲しげな美沙子、怪しく笑う仙葉が映し出される。最低な男の最悪な4日間の結末やいかに?       © 2023映画「最後まで行く」製作委員会 配給:東宝 ▶︎ 韓国映画「最後まで行く」が岡田准一 × 綾野剛 × 藤井道人監督でリメイク
  •   銃乱射事件の被害者家族と加害者家族による緊迫の対話を描き、世界中の賞レースで81部門ノミネート・43部門受賞(※2022年11月14日時点)を果たしている「対峙」が、2月10日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほかで全国公開。ジャーナリストの金平茂紀氏と「プリズン・サークル」などで知られるドキュメンタリー映画監督の坂上香氏が同作を語り合ったトークイベント(1月25日、東京・渋谷のユーロライブにて)のレポートが到着した。     まずは坂上香監督が「今、周りの人が鼻をすすらせながら観ていました。私も何度も観ていますが今回もグッときてしまいました」、金平茂紀氏が「この映画には全く登場しなかった、おそらく登場人物たちを追い込み、ひどい目に遭わせてきたであろうマスメディアのTVという場所で46年間色々な事件や出来事を扱ってきました。そういう人間として何を感じ、考えればいいのか…何かお役に立てることをお話できればと思います」と挨拶。 続いて坂上監督が「最初に映画のご案内をいただいた時に“また銃乱射事件についての映画か”と思ってしまったんです。他の多くの映画ではセンセーショナルな銃乱射の場面や銃の問題、なぜ子どもたちが銃を乱射したのかという“10代の闇”みたいなものが多くて食傷気味でもありました。でも、アン・ダウド(事件加害者の母親リンダ役)のTVドラマシリーズ『ハンドメイズ・テイル 侍女の物語』での演技がすごく好きで、映画を観ることにしたんです(笑)。この映画は、加害者の両親、被害者の両親という2組とも自分たちが愛していた息子を失った埋め合わせのできない喪失を抱えていて、私は完全に親の立場として観ていました。特にリンダとゲイル(被害者の母親)にものすごく共感して、心に触れたんです」と述べた。 金平氏は「この映画を観たのは今日で2回目ですが、スクリーンで観てよかったと思いました。最初はPCで観たんですが、全然違いますね。この映画では密室劇として、本当に良質な舞台のように描かれているんです。全く息をつけないほどの緊張感が漂っています。大きな画面で観て初めて気づいたんですが、荒野の柵にぽつんと付けられた赤いテープが時間の経過も含めて本当に効果的でした」と感想を語り、「映画に出てくる罪の告白をせざるを得ないような“対話”が成り立っている社会と比較して、この日本社会においてそういう“対話”が可能なのかということを考えながら観ていました」とわが国への懸念も示す。   [caption id="attachment_20655" align="aligncenter" width="850"] ▲金平茂紀氏[/caption]   本作はアメリカやヨーロッパで制度化されている“修復的司法”(犯罪を社会における“損害”と捉え、加害者と被害者と地域コミュニティという3者による対話を通して解決策を探ろうとする考え方)を扱っている。坂上監督は1996年にアメリカで修復的司法の実践のための旅を取材し、TVドキュメンタリー『ジャーニー・オブ・ホープ~死刑囚の家族と被害者遺族の2週間~』(1997年文化庁芸術祭優秀作品賞/日曜スペシャル【NHK-BS1】)や書籍『癒しと和解への旅―犯罪被害者と死刑囚の家族たち』を発表するなど、長年このテーマに強い関心を寄せてきた。 修復的司法についての考えを坂上監督から聞かれた金平氏は、「修復的司法の“司法”は英語で“justice”ですよね。ジャスティスを司法という言葉で片付けるにはズレがあると思うんです。あるいは、日本ではジャスティスという言葉から“正義”を思い浮かべますから。アメリカの病ともいえる銃乱射という悲惨な事件の、この映画が描く被害者の両親と加害者の両親による対話ということが、日本では想像できないのが一般的な社会の風潮だと思うんです。何の罪もない被害者がいて、加害者について徹底的に罰を与えるべきであるという“報復感情”を代行するのがマスメディアやジャスティス、つまり司法の役割であると捉えられがちです。坂上さんは番組で加害者家族と被害者家族が一緒に旅をしながら対話をすることを捉えていましたが、犯罪とは社会とかコミュニティ、その人が生まれ育った環境などが生み出す側面もものすごくあると思うんです。社会全体としてそれをなくしていくためには原因を突き詰めていく必要があって、“対話”というプロセスがすごく大事です。解決するための手段もひとつではない」とコメントし、「この映画にも色々な紆余曲折が描かれています。感情が爆発したり泣き出したり。そして4人がそれぞれ違う考えを持っていて、同じ道筋をたどる訳でもない」と、心の動きを振り返る。   [caption id="attachment_20656" align="aligncenter" width="850"] ▲坂上香氏[/caption]   本作の背景をリサーチしたという坂上監督は、「監督は、コロンバイン高校銃乱射事件の当事者と同世代の人です。でも、年に何百件も起こっているうちにそれに慣れて諦めも生まれていたんだと思います。でも、2018年にフロリダのパークランドの高校で起こった銃乱射事件の際に、子どもを持ったばかりの父親として“分断化されたこの社会で子どもを育てていかなければならない。なんとか折り合いをつける方法はないのか考えなければならない”と思ったそうです」と撮られたきっかけを紹介し、「この映画は銃乱射事件についての映画ではありません。どうしようもない喪失を抱えた人たちがどうにかして同じ社会で生き続けていくために、何かの方策を探らなければならない。何か考えられないことが起こった時、でも、その先に行かなければならない…同じになることはできなくても、せめて理解をできる場を私たちは積極的に作っていかなければならないと思うんです。この映画はその方法のひとつが修復的司法であると伝えていて、私が『プリズン・サークル』で描いたことなんです」と思いを表明。 金平氏は、自身が取材を通じて修復的司法に触れた経験として、1980年の〈新宿西口バス放火事件〉を挙げ、「火炎瓶を投げ込まれそこに乗っていた人が炭化するほどの酷い事件で6人が亡くなりました。そこで全身に大やけどを負った女性の乗客は、社会に対して恨みを抱いていた加害者に対して、なぜそこまで追い詰められて犯行に至ったのかを知るために何度も面会に行き本人と交流を続けたんです。その女性の試みは、1985年に桃井かおりさん主演で『生きてみたいもう一度 新宿バス放火事件』という映画になりました。大きな意味でいうとこれも修復的司法で、被害に遭った人が自分たちはなぜこんな目に遭ったのかと考え続けると、加害者と直接対話することに行かざるを得ないんですよね」と説明する。 最後に金平氏は「密室劇としてよく出来ていると思います。すごく良質な舞台を観ているような気持ちになって、こうじゃないと本当のことは分からないなと。本音や気持ちがぶつかり合うような場面は演劇ではステージですが、この映画には教会という“場所”がある。僕らにはそういう場所があるんだろうかということは、この映画に課された課題のように思います」、坂上監督は「この映画が描くように、“対話”をすることで思っていたことと違うことが出てきます。私たちの想像力はすごく限られていて、この4人もそれぞれの世界で思いつめて生きているけど、語ることは色んな可能性を持っています。私たちは可能性を制約しすぎていると思うんです。そこには失敗もあるかもしれないけど、それも含めて引き受けるということをしなければならないと映画を観て思いました」と訴えた。     © 2020 7 ECCLES STREET LLC 配給:トランスフォーマー ▶︎ 高校銃乱射事件でともに息子を失った被害者・加害者双方の両親が対話する「対峙」
  •   娘を殺された元夫婦と、犯行時に未成年だった加害者の女性。癒やしようのない苦しみに囚われた3人の葛藤を見据え、魂の救済と赦しを追求した「赦し」が、3月18日(土)よりユーロスペース、アップリンク吉祥寺ほかで全国順次公開される。予告映像と場面カットが到着した。     7年前に高校生だったひとり娘の恵未をクラスメイトに殺されて以来、酒に依存して現実逃避してきた樋口克のもとに、裁判所からの通知が届く。懲役20年の刑に服している加害者・福田夏奈に再審の機会が与えられたというのだ。 克は元妻の澄子と法廷に赴くが、憎き夏奈の釈放を阻止すべく証言台に立つ克と、辛い過去に見切りをつけたい澄子はすれ違っていく。 やがて夏奈の口からショッキングな殺人動機が明かされ、澄子は裁判から身を引くが、復讐心に駆られた克はある行動を起こすのだった……。 メガホンを執ったアンシュル・チョウハンは、長編第2作「コントラ」(19)でエストニアのタリン・ブラックナイト映画祭グランプリ、北米最大の日本映画祭ジャパン・カッツで第1回大林賞を受賞したインド出身の気鋭監督。 克を演じるのは「義足のボクサー GENSAN PUNCH」が記憶に新しい尚玄、澄子役は「台風家族」でブルーリボン賞助演女優賞に輝いたMEGUMI。澄子の現在の夫には藤森慎吾(オリエンタルラジオ)、裁判長には真矢ミキ。そして夏奈役に抜擢されたのは、映画デビュー作「渇き。」などで独特の存在感を放ってきた新進女優・松浦りょうだ。 罪の重さに苦しみながら、勇気を出して衝撃の真実を打ち明ける加害者少女。亡き娘の隠れた一面を知り、喪失感と同時に自身の正義とも向き合うことになる親たち──。罪をどう赦し、罪からどう生き直せるのか、観る者にも問いかける問題作だ。                         「赦し」 監督・編集:アンシュル・チョウハン 撮影:ピーター・モエン・ジェンセン 音楽:香田悠真 出演:尚玄、MEGUMI、松浦りょう、生津徹、藤森慎吾、真矢ミキ プロデューサー:山下貴裕、茂木美那、アンシュル・チョウハン エグゼクティブ・プロデューサー:サイモン・クロウ、ランカスター文江 アソシエイト・プロデューサー:前田けゑ、澤繁実、岡田真一、木川良弘 脚本:ランド・コルター 助成:文化庁 製作プロダクション:KOWATANDA FILMS、YAMAN FILMS 配給:彩プロ 2022年/日本/日本語/カラー/2:1/5.1ch/98分/原題(英語題):DECEMBER ©2022 December Production Committee. All rights reserved
  •   「ウルトラマンティガ・ウルトラマンダイナ&ウルトラマンガイア 超時空の大決戦」「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟」など平成ウルトラシリーズを手掛けてきた小中和哉監督の自伝的青春映画「Single8」が、3月18日(土)よりユーロスペースほかで全国順次公開。是枝裕和、黒沢清、犬童一心、樋口真嗣、本広克行ら同時代を生きた映画監督、ならびにウルトラマンシリーズ初代ヒロイン「フジ・アキコ」を演じた桜井浩子のコメントが到着した。     1978年夏、高校生の広志は「スター・ウォーズ」を観て大興奮。自分も巨大宇宙船を撮りたいと8ミリカメラを手にする。その情熱はいつしかクラスメイトたちを巻き込み、文化祭の出し物として監督作品が上映されることに。こうして忘れられない夏休みの撮影が始まった──。 主人公の広志を演じるのは、「許された子どもたち」(20)で毎日映画コンクール・スポニチグランプリ新人賞に輝いた上村侑。広志をサポートしながら奔走する友人の喜男と佐々木には、ホリプロ初の男性ダンス&ボーカルグループ・WATWING(ワトウィン)の福澤希空と桑山隆太。広志に密かな思いを寄せられ、映画のヒロインを申し出るクラスのマドンナ・夏美には、「ベイビーわるきゅーれ」(21)の髙石あかり。その他、川久保拓司、北岡龍貴、佐藤友祐(lol-エルオーエル-)、有森也実ら小中組に縁ある面々が名を連ねる。   コメントは以下(敬称略・順不同)。 なんだかとても幸せな気持ちになりました。 僕のように8ミリにはあまり触れてこなかった人間にとっても記憶の中にあるはずのない映画作りを追体験していくような、不思議なワクワク感に満ちていました。そこに感じたのが単純なノスタルジーではなかったのは、小中さんの中に自らの原点をもう一度確かめたいという強い前向きな動機があったからではないかと勝手に想像して嬉しくなりました。 ──是枝裕和(映画監督) ああ、懐かしい。撮ってるときは何が写っているのかさっぱりわからないのが8㎜自主映画だった。 だから、出来上がった作品はいつも予想もしないものになる。あれがスタートだった。 ──黒沢清(映画監督) 私も、78年の夏、初めての映画を作っていました。8ミリカメラを握りしめたときの熱い気持ち暑い夏を思い出し、もうどうして良いやら胸が張り裂けそうです。10代の終わり、二度と戻れない夏をフィルムに閉じ込めることができた幸福な野郎どもに心から拍手。8ミリカメラは強く握りしめることができたから祈りを込めて作れたんだな。 ──犬童一心(映画監督) シングル8は魔法のランプだった。それに触ればなんでもできると思っていた高校時代。学校は文字通り、映画作りの宇宙だった。 映画研究部のあの狭く汚い部室で、後輩だった小中監督やヒロインたちと過ごしたあの日々。等身大の8ミリ少年たちの青春群像は、甘く酸っぱく、ちょっと照れ臭く、しかし現代の映画少年たちも同じような夢を持ってくれればいいと、この優しい映画が未来を繋いでくれることを期待します。 ──手塚眞(ヴィジュアリスト/映画監督) 学生時代8ミリ映画を同時期に作っていた同志である小中監督は、わたし同様40年以上同じことをやり続けている。 お互いプロになって映画の規模は大きくなっても、この初期衝動の熱さはなにも変わらないのだ。 改めてフィルムっていい、青春ていい。 わたしも自伝的映画作りたくなったよ。だってフィルムがたくさんあるんだもん。 ──河崎実(映画監督) 成る程!小中さんのルーツが分かりました。 つまり映画創りに魅せられて現在に至っているって事ですネ! その初めの一歩の息吹を感じさせてくれる貴重な作品でした。 穏やかな作風の中に迸る熱情、気を衒わずに淡々と進んでゆくストーリー、良かったです♪ ん?コレって何処かで感じた様な、、、ワッ!飯島監督のテイストだ! ──桜井浩子(女優/コーディネーター) 忘れていた匂い。 現像したフィルムの入った紙箱を開ける瞬間に溢れ出る── 中で緩まないようにリールに詰め込まれたウレタンのブロック── 電源を入れると沸き上がる、コンデンサに負荷がかかり材質が気化して、ハロゲン球に積もった埃の焦げるような──。 波のようにどんどん押し寄せてくる匂いたちよ。 あの日々を生きていた何者でもなかった自分たち。 そんなもの作ったところで何か変わるなんて保証もなく、 それでも説明出来ない何かに突き動かされていたあの日々。 そいつは甘いけれど、とても苦い。 ちくしょう。還暦前なのに。 あの日々の思い出に浸れる甘美な幸せなんかまだ知りたくなかったのに。 ──樋口真嗣(映画監督) 『Single8』、素敵な青春映画でした。 僕も8ミリ映画出身だから、とても共感するところがありました。 高校生の熱き自主映画作りを描いたこの作品は、時代を超える普遍性も持っているのだと思います。70年代のノスタルジーはもちろん、モノ作りを通した仲間たちとの成長を軸にしたことで、現代の青春映画としても、楽しむことができるような気がしました。特に出演している若い俳優さんたちが魅力的、ナチュラルな演技で、テンポよく、最後まで「小中ワールド」にどんどんと引き込まれてしまいました。 世代を超えて、多くのみなさまに観ていただきたい映画です。 ──蜂須賀健太郎(映画監督) 僕が映画学校で学んでいた頃に『星空のむこうの国』(1985)を観た。 当時は同世代で自主映画を作る人間として作品の完成度にとても感動し落ち込んだ。どうやったこんな作品が作れるのかを知りたかった。 そして、2023年、映画『Single8』で当時のネタを明かしてくれた。 しかもストーリーには、僕が一番好きな80年代青春映画のテイストが入っていて、鑑賞後には感動して、また落ち込んだ。 ラストシーンの考察などいろいろ知りたくてすぐに、クラウドファンドに入って監督のカット割台本を入手して分析していたら、なんとエンドロールに自分の名前を入れてもらえるとは、スクリーンで観に行きたい! いくつになっても映画ファンになれる作品です。 ──本広克行(演出/映画監督) 映画好き男子高校生が文化祭のクラス展で映画を作る!と言い出し想い寄せる女子にヒロインを頼み…って俺の話やん!って刺さりまくってたら監督のほぼ実話との事。 世代を超えた共通体験に感慨。 映画作りの醍醐味が詰まってた。 映画づくり映画の新たなマスターピース。 ──上田慎一郎(映画監督) 8ミリ映画はかつて「小型映画」と呼ばれていた。 この映画は無限の宇宙空間に小型宇宙船で挑む少年たちの物語りだ。 小中さんと同世代の自分も8ミリに出会った頃の初恋のような切なさに動かされました。 70年代の回想録ではなく、今を生きる少年少女たちにこそ観てほしい映画です。 8ミリフィルムの優しい手触りに小中さんの宇宙が詰まっていました。 ──金田龍(映画監督)   ★「Single8」公開を記念し、小中和哉監督の自薦5作を8日間にわたり特集上映することが決定。 ◎上映作品 「星空のむこうの国」(1986年/16ミリ/カラー&モノクロ/76分) 「星空の向こうの国」(2021年/BD/カラー/93分) 「ウルトラマンティガ・ウルトラマンダイナ&ウルトラマンガイア 超時空の大決戦」(1999年/35ミリ/カラー/75分) 「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟」(2006年/35ミリ/カラー/93分) 「VAMP」(2019年/BD/カラー/86分) ◎期間:2月19日(日)~2月26日(日) ◎会場:シネマノヴェチェント(横浜市西区中央2-1-8 岩崎ビル2F) ※期間中に小中監督、有森也実らを迎えたトークイベントあり   「Single8」 出演:上村侑、髙石あかり、福澤希空(WATWING)、桑山隆太(WATWING)、川久保拓司、北岡龍貴、佐藤友祐(lol)、有森也実 監督・脚本:小中和哉 音楽:宮﨑道 製作:小中明子(Bear Brothers)、山口幸彦(キングレコード)、関顕嗣(ふればり) 撮影監督:藍河兼一 Bカメ・8ミリ協力:今関あきよし 録音:臼井勝 助監督:小原直樹 編集:松木朗 美術:小中和哉 衣装:天野多恵 ヘアメイク:岩橋奈都子 特殊視覚効果:泉谷修 製作:「Single8」製作委員会 配給・宣伝:マジックアワー 2022年/日本/カラー/1.85:1/5.1ch/DCP/113分 ©『Single8』製作委員会 single8-movie.com