記事
「てから始まるもの」の検索結果
(50件)
-
ボリショイを離れてスクリーンに舞い戻る「オリガ・スミルノワのジゼル in cinema」
2024年1月23日ワガノワ・バレエ・アカデミー仕込みの優美さとボリショイ・バレエのダイナミックさを兼ね備え、ボリショイの新女王と目されたオリガ・スミルノワ。2022年2月にロシアがウクライナに侵攻すると「私の魂のすべてで、この戦争に反対する。ロシアを恥じることになるとは思っていなかった」と表明、祖国ロシアとボリショイを離れた。 そんなスミルノワが移籍先のオランダ国立バレエで踊った『ジゼル』を収めた「オリガ・スミルノワのジゼル in cinema」が、3月8日(金)よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほかで全国順次公開される。ポスタービジュアルと予告編が到着した。 スミルノワの『眠れる森の美女』(2017年収録)『ラ・バヤデール』(2019年収録)『白鳥の湖』『ジゼル』(いずれも2020年収録)を含む「ボリショイ・バレエ in シネマ」で知られるパテ・ライブが製作。 https://www.youtube.com/watch?v=99XibJZ0b4A オランダ国立バレエは、芸術監督テッド・ブランセンの下で古典から現代作品まで手掛ける名門。『ジゼル』では伝統を踏まえつつ、アルブレヒトの内面描写を重視するなど新風を吹き込んだ。アルブレヒトを演じるのはイタリア出身で、スミルノワと同じくボリショイを離れたプリンシパルのジャコポ・ティッシ。その長身を生かした優美な踊りも見どころだ。 Story 農民の娘ジゼルはアルブレヒトと恋に落ちる。だが彼が貴族であり、婚約者がいることを知ると、絶望と悲しみで取り乱し、息絶えてしまう。 結婚前に死んだ花嫁の精霊〈ウィリ〉の集まる森に、ジゼルの墓はあった。ジゼルはウィリの仲間入りをする。 迷い込んだ人間や裏切った男を死ぬまで踊り狂わせるウィリたちは、ある夜、ジゼルの死を悔いて墓を訪れたアルブレヒトを捕らえるが……。 「オリガ・スミルノワのジゼル in cinema」 主演:オリガ・スミルノワ、ジャコポ・ティッシ 新演出・振付:ラシェル・ボージャン、リカルド・ブスタマンテ 改訂振付:マリウス・プティパ 原振付:ジャン・コラリ、ジュール・ペロー 美術・衣装:トゥール・ヴァン・シャイク 音楽:アドルフ・アダン 伴奏:オランダ・バレエ・オーケストラ 指揮:エルマンノ・フローリオ 撮影場所:オランダ国立歌劇場/撮影時期:2023年10月/上映時間:115分 配給:ALFAZBET 配給・宣伝協力:dbi inc. © Pathe Live 公式サイト:https://alfazbetmovie.com/olgagisellejp/ -
要塞化する沖縄・南西諸島から祈りを込めて。三上智恵監督「戦雲」
2024年1月23日「標的の村」「沖縄スパイ戦史」でキネマ旬報ベスト・テン文化映画第1位に輝いた三上智恵監督が、6年ぶりの新作として、急速な軍事要塞化が進む沖縄・南西諸島の現状を捉えた「戦雲」(いくさふむ)が、3月16日(土)よりポレポレ東中野ほかで全国順次公開。特報映像が到着した。 日米両政府の主導により、自衛隊ミサイル部隊の配備、弾薬庫の増設、全島民避難計画などが進む南西諸島。2022年には、台湾有事を想定した日米共同軍事演習〈キーン・ソード23〉と安保三文書の内容から、島民の犠牲を事実上覚悟した防衛計画が露わになった。 その真の脅威を読み解き、報じるメディアはほとんどない。全国の空港・港湾の軍事拠点化と兵站基地化が進んでいることを、どれだけの日本人が知っているか。本当の国防とは何か。圧殺されるのは沖縄の声だけではない。 https://www.youtube.com/watch?v=tURGC0NVVQg 2015年から8年かけ、沖縄本島、与那国島、宮古島、石垣島、奄美大島などを取材してきた三上智恵監督の最新レポートとなる本作。迫る戦争の脅威だけでなく、過酷な歴史の上で豊かな自然とともに営まれる暮らしや祭りも映し出す。それこそが《抑止力》の名の下に蹂躙されようとしている何かであり、希望と祈りの源にほかならない。 タイトルの「戦雲」は、作中で山里節子さんが歌う石垣島の抒情詩〈とぅばらーま〉の一節「また戦雲が湧き出してくるよ、恐ろしくて眠れない」から取られた。現地の発音で「いくさふむ」。戦を告げる不穏な雲を吹き飛ばす映画にしたいと、三上監督が思いを込めた。 三上智恵監督メッセージ 今からでも遅くはない。 共に目撃者になり、今という歴史を背負う当事者になってほしい。 「戦雲」 監督:三上智恵 語り:山里節子 プロデューサー:橋本佳子、木下繁貴 撮影:上江洲佑弥 編集:青木孝文 監督補:桃原英樹 CG:比嘉真人 イラスト:山内若菜 音楽:勝井祐二 製作協力:沖縄記録映画製作を応援する会 製作:DOCUMENTARY JAPAN、東風、三上智恵 配給:東風 2024/日本/132分/DCP/ドキュメンタリー ©2024『戦雲』製作委員会 公式サイト:https://ikusafumu.jp/ -
不滅のレゲエ・ヒーローの絶頂期ライブ「ボンゴマン ジミー・クリフ デジタル・リマスター」
2024年1月22日レゲエ界の生ける伝説であり、ロックレジェンドやパンクスにも愛されるジミー・クリフ。その絶頂期のライブツアーを追ったドキュメンタリー「ボンゴマン ジミー・クリフ」(1981)が、デジタル・リマスター版で3月22日(金)より新宿シネマカリテほかで全国公開される。ポスタービジュアルが到着した。 パトカーのサイレンが鳴り、燃え盛る街並みを前に、「欲をかくものは、すべてを失う」とアジテートするジミー・クリフ。映画は、二大政党JLPとPNPの抗争により混沌としたジャマイカの風景から始まる。 1980年、丘を重機でならして一からステージを作った故郷サマートンでのフリーライブ。さらに南アフリカのソウェト、ドイツのハンブルグへとツアーが続く。ジミー主演映画の楽曲『ハーダー・ゼイ・カム』、日本では車のCMに使われた『遥かなる河』、ボブ・マーリーへの敬愛を込めて歌う『ノー・ウーマン・ノー・クライ』など、セットリストは強力。ポップさと反骨精神を湛えたレジェンドの魂の歌声を堪能したい。 「ボンゴマン ジミー・クリフ デジタル・リマスター」 出演:ジミー・クリフ、ナディーン・サザーランド、ムタバルーカ、バーバラ・ジョーンズ、ミリアム・マケバ、ボブ・マーリー 監督:ステファン・ポール 編集:ヒルデガルト・シュレーダー 撮影監督:マイク・コンデ、ウド・ヒッツラー、ハインツ・レクサー、ヘリベルト・シュースター 1981年/ジャマイカ・ドイツ合作/英語/93分/原題:Bongo Man 提供:ニューセレクト 配給:アルバトロス・フィルム © 2022 Stefan Paul All Rights Reserved 公式サイト:https://jimmy-cliff-movie.com/ -
トニー・レオン vs ワン・イーボー。金鶏賞3冠のスパイ・ノワール「無名」
2024年1月22日トニー・レオンとワン・イーボーの2大スターが競演し、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・上海」(16)のチェン・アルが監督。第二次世界大戦下の上海を舞台に、中国共産党、国民党、日本軍のスパイたちによる攻防を描き、第36回金鶏賞で主演俳優賞、監督賞、編集賞を受賞した「無名」が、5月3日(金・祝)よりヒューマントラストシネマ有楽町、シネマート新宿ほかで全国順次公開される。ポスタービジュアルが到着した。 映画は中国で181億円を超えるヒットを記録した。トニー・レオンが演じるのは、汪兆銘政権の諜報員フー。ワン・イーボーはフーの部下であるイエ役。二人の真の関係、そして一進一退の攻防の先に待つものは? 迫真のアクションとともに展開するスパイ・ノワールから目が離せない。 「無名」 監督・脚本・編集:チェン・アル 出演:トニー・レオン、ワン・イーボー、ホアン・レイ、森博之、チャン・ジンイー、ジョウ・シュン 2023年/中国/131分/1.85:1/中国語・広東語・上海語・日本語/カラー/5.1ch 字幕:渡邉一治 配給:アンプラグド Copyright 2023© Bona Film Group Company Limited All Rights Reserved 公式サイト:https://unpfilm.com/mumei -
中絶を禁じた時代に立ち上がった女性たち「コール・ジェーン ー女性たちの秘密の電話ー」
2024年1月19日人工妊娠中絶が違法だった1960年代アメリカを舞台に、権利のために立ち上がった女性たちの実話を、エリザベス・バンクスとシガニー・ウィーバーの共演で映画化。第72回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に出品された「コール・ジェーン ー女性たちの秘密の電話ー」が、3月22日(金)より全国公開される。ポスタービジュアルと予告編が到着した。 1968年のシカゴ。裕福な主婦のジョイ(エリザベス・バンクス)は、妊娠により心臓病を悪化させる。だが中絶しようにも、違法ゆえ病院責任者の男性たちに拒否されてしまう。 そんな中で「妊娠?助けが必要?ジェーンに電話を」という張り紙を見たジョイは、安全な中絶手術を提供するアンダーグラウンド団体〈ジェーン〉に辿り着き、窮地を救われる。そしてジェーンの一員となり、中絶が必要な女性たちのために奮闘する──。 https://www.youtube.com/watch?v=o8YGjalYUYE 監督は「キャロル」(15)の脚本を手掛けたフィリス・ナジー、プロデューサーは「ダラス・バイヤーズクラブ」(13)「バービー」(23)のロビー・ブレナー。 実在した〈ジェーン〉は、人工妊娠中絶が違法だった1960年代後半から70年代初頭にかけ、推定12,000人を救ったといわれる。アメリカ連邦最高裁が中絶を合法とした1973年の歴史的判決〈ロー対ウェイド事件〉から50年、再びアメリカで違法とする動きが活発化する中で、観るべき一本の登場だ。 「コール・ジェーン ー女性たちの秘密の電話ー」 監督・脚本:フィリス・ナジー プロデューサー:ロビー・ブレナー 出演:エリザベス・バンクス、シガニー・ウィーバー 2022年/アメリカ/原題:Call Jane/PG12 配給:プレシディオ ©2022 Vintage Park, Inc. All rights reserved. 公式サイト:https://www.call-jane.jp