記事
「へから始まるもの」の検索結果
(50件)
-
ジャン=ジャック・ベネックス追悼。「ディーバ デジタルリマスター版」公開決定
2022年8月12日今年1月13日に他界したジャン=ジャック・ベネックス監督の代表作であり、1980年代初頭の “新しいスタイルの映画” を象徴する名作「ディーバ」が、9月16日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、アップリンク吉祥寺ほかで全国順次公開。 リュック・ベッソンやレオス・カラックスと共に、1980年代フランスで興った“シネマ・デュ・ルック”(【スタイルの映画】=主に疎外された若者を主人公とする、きらびやかで趣向を凝らした視覚スタイルを特徴とした新しいタイプの⻘春映画)の監督として括られたジャン=ジャック・ベネックスの長編デビュー作「ディーバ」。 モノマニアックな若者、犯罪、オペラのアリア、禅、強烈な色彩感覚、ポップアート調の室内装飾……。ハイカルチャーとサブカルチャー、⻄洋文化と東洋文化、スリラーとロマンスとアクションなど、一見相容れない要素を織り交ぜつつ構築された規格外の娯楽映画として世界中で話題となり、セザール賞4部門(監督・音楽・撮影・音響)を受賞、アメリカでも興行的成功を収めた。日本では1983年の初公開以降、カルト・クラシックとして今日まで人気を博している。 このたび〈Peter Barakan‘s Music Film Festival 2022〉(9月2日から開催)での上映を経て、劇場公開されることが決定。デジタルリマスターで甦った美しい映像をスクリーンで堪能したい。 「ディーバ デジタルリマスター版」 出演:フレデリック・アンドレイ、ロラン・ベルタン、リシャール・ボーランジェ、ジェラール・ダルモン、シャンタル・ドアーズ、ジャック・ファブリ、パトリック・フレーシャム、チェイ・アン・リュー、ウィルヘルメニア・フェルナンデス 製作:アイリーン・シルベルマン 監督:ジャン=ジャック・ベネックス 原作:ドラコルタ 脚本:ジャン=ジャック・ベネックス、ジャン・ヴァン・アム 撮影:フィリップ・ルースロ 装飾:ヒルトン・マッコニコ 音楽:ウラディーミル・コスマ 1981年/フランス/カラー/ビスタサイズ/モノラル/117分 ©1981 STUDIOCANAL 配給:マーメイドフィルム、コピアポア・フィルム 宣伝:VALERIA 公式HP:https://divafilm2022.jp -
キーラ・ナイトレイ主演。地球最後のクリスマスイブを描く「サイレント・ナイト」
2022年8月12日キーラ・ナイトレイが主演し、「ジョジョ・ラビット」の名子役ローマン・グリフィン・デイヴィスをはじめ、マシュー・グード、アナベル・ウォーリス、リリー=ローズ・デップらが共演。“地球最後のクリスマスイブ” を迎えた家族を描く「サイレント・ナイト」が、11月18日(金)よりグランドシネマサンシャイン池袋ほかで全国公開される。ティザービジュアルと特報映像が到着した。 もしも家族や友人たちと過ごすクリスマスが “人類滅亡の日” だったら──クリスマス映画と終末ディザスター映画という対極的ジャンルを融合させ、サプライズを呼び起こす「サイレント・ナイト」。 「キック・アス」や「キングスマン」シリーズを放ったマシュー・ヴォーンが製作を務め、主人公ネルの息子役ローマン・グリフィン・デイヴィスの母親であるカミラ・グリフィン監督が自身のオリジナル脚本を映像化した(ローマンの双子の弟ハーディとギルビーも出演している)。ブラックユーモア満載のホームドラマと極限のサスペンスが渾然一体となったセンセーショナルな物語に注目だ。 Story 田舎の屋敷でクリスマスのディナー・パーティーを開催するイギリス人夫婦のネル(キーラ・ナイトレイ)とサイモン(マシュー・グード)、彼らの息子たちであるアート(ローマン・グリフィン・デイヴィス)、双子のハーディ&トーマスの5人家族のもとに、学生時代の親友たちとその伴侶が次々と集まってくる。子供を含む全12人は久々の再会を楽しんでいたが、今年はいつものクリスマスと違っていた。あらゆる生物を死に至らしめる謎の猛毒ガスが地球全土を巡り、明日にもイギリスに到達するのだ。果たして彼らは“最後の聖夜”をどう過ごすのか──。 「サイレント・ナイト」 2021年/イギリス/英語/カラー/シネマスコープ/5.1ch/90分/原題:SILENT NIGHT 配給:イオンエンターテイメント、プレシディオ © 2020 SN Movie Holdings Ltd 公式サイト:silent-night.jp -
多くのスーパーモデルやセレブを虜にしたメイクアップ・アーティスト、ケヴィン・オークインの実像に迫る「メイクアップ・アーティスト:ケヴィン・オークイン・ストーリー」が、10月7日(金)より渋谷ホワイトシネクイントで先行公開、10月14日(金)よりアップリンク吉祥寺ほかで順次公開される。特報および有名モデル・俳優・デザイナーらのコメントが解禁された。 ケイト・モス(モデル) 魔法がかかるのは舞台じゃなくてケヴィンと鏡に向かう時。小さな楽屋に、とても親密な時間が流れるの。 このドキュメンタリーは、あの驚くべきケヴィンへの完璧なオマージュよ。私の知らなかったケヴィンの側面を知ることができたわ。彼のすべてが描かれていて、今まで以上に好きになったわ。 ナオミ・キャンベル(モデル) 髪や顔に触れた人に自信がないと分かる、ダメだなって。ケヴィン以外はお断りだった。彼の前にある椅子にしか座らない。それで通した。 いわば当時のフォトショップよ。ケヴィンの独壇場だった。ベースメークは彼にしかできない。口癖は「のっぺり顔はダメ。」他の人がベースをのっぺり塗るとすごく嫌がった。一流ならそんな塗り方はしない。 ポーリーナ・ポリスコワ(モデル) 1983年だったと思うけど…カタログの撮影があった。その現場に背が高いやせた男の子が用具を持って現われた。「ポーリーナ、大ファンです!」「あなたは最高!」。 『GLAMOUR』や『COSMOPOLITAN』等私の仕事を全部知っていた。仕事が終わると彼は「ぜひテスト撮影を」と言い、私は快諾した。衣装の穴あきTシャツを更にボロボロにして、目元にはバーガンディーのシャドウに、たてがみのような髪で、パンクに撮った。 イザベラ・ロッセリーニ(俳優&モデル) 彼のメイクは単純に美しいだけじゃない。生きることへの欲望。好奇心と愛なの。 悲しいけど、こんなに注目されてるなんて、短い生涯を超える存在だったと思う。 トッド・オールドハム(デザイナー) 彼ほど色彩センスがすごい人はいない。画家を含めてもね。手品師だよ。油絵で必ず下塗りをするように、下地を塗る。そういう知恵をケヴィンは備えてた。わざわざ学ばなくてもね。 トーリ・エイモス(シンガーソングライター) 女性たちは彼を呼び出した。“とにかく今すぐここへ来て” “すごく大切な仕事なの”。そんな時、彼は期待に応えた。もたれあいよ。美しくしてもらう側の依存と、美しくする側の依存。 ブルック・シールズ(俳優&モデル) まるで画家のように、彼はメイクをしていたわ。彼と過ごした人は誰でも、自分がすごい人のように感じてしまう力が彼にはあったのよ。彼が作り上げるんじゃない。彼はその人が持っている魅力を引き出すのよ。 アイザック・ミズラヒ(デザイナー) ケヴィンは当時、最も革新的なアーティストだったね。彼は事実上、現在僕らが知っているメイクアップというものを発案した。彼と一緒に仕事をするのが好きだったけど、それ以上に重要なことは、僕は彼を愛していたことだ。 クリスティ・ターリントン・バーンズ(モデル、映画監督) ケヴィンはアーティストであり、彼のことを知るすべての人を刺激して、大義のために自分たちの有利な立場を使う気にさせた活動家だったわ。 彼はファッションに生き、創造とマジックの世界にいた。その一方でジェドと“家”を築いていたの。そういう部分も大事にしてた。 ©2017 Mr. Valentine LLC 配給・宣伝:アップリンク ▶︎ スーパーモデルやセレブを虜にしたメイクの天才、ケヴィン・オークインに迫る
-
ティルダ・スウィントンを主演に迎え、ジャン・コクトーの戯曲『人間の声』をペドロ・アルモドバル監督が翻案して映画化した短編「ヒューマン・ボイス」が、11月3日(木・祝)よりヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamura ル・シネマ、新宿シネマカリテほかで公開される(同じアルモドバル監督作「パラレル・マザーズ」と同日公開)。ポスタービジュアル、予告編、場面写真が到着した。 アルモドバル初の全編英語劇となる本作は、恋人に別れを告げられた女性による電話での会話劇が描かれる。女性について監督は「スーツケースを取りに来るというだけの電話をするのに何日もかけるような男を、狂気に至るまで愛してはいるが、媚びるほど依存しきってはいない」と解釈する。 主演のティルダ・スウィントンについて監督は「抽象的で演じるには困難があるこの役には、真実味と感情を持たせる優秀な女優が必要だった。彼女は才能の幅広さを証明した。彼女の知性と意欲、そしてとてつもない才能と、私に対する絶対的な信頼が大きな役割を果たした。全ての映画監督がこういう気持ちになれることを願う」と称賛。 女性がベランダの花にガソリンを撒くシーンから始まる予告編は、不穏な物語を予感させる。バレンシアガの真っ赤なドレスを着たティルダが斧を振りかざすポスタービジュアルもインパクトあり。 Story ひとりの女がスーツケースの横で、時が過ぎるのを待っている。スーツケースを取りに来るはずが、結局姿を現さない。傍らには、主人に捨てられたことを理解していない落ち着きのない犬がいる。女は待ち続けた3日間のうち、1度しか外出していない。その外出先で、斧と缶入りガソリンを買ってくる。女は無力感に苛まれ、絶望を味わい、理性を失う。様々な感情を体験したところで、やっと元恋人から電話がかかってくるが……。 「ヒューマン・ボイス」 監督・脚本:ペドロ・アルモドバル 原作:ジャン・コクトー「人間の声」 出演:ティルダ・スウィントン、アグスティン・アルモドバル、ダッシュ(犬) 2020/スペイン/英語/30分/カラー/5.1ch/ドルビーデジタル/アメリカンビスタ 原題:THE HUMAN VOICE 字幕翻訳:松浦美奈 G © El Deseo D.A. 配給・宣伝:キノフィルムズ 提供:木下グループ
-
北村匠海 × 中川大志 W主演。鈍色の⻘春を駆け抜ける群像劇「スクロール」
2022年8月10日YOASOBIのヒット曲『ハルジオン』の原作者としても知られる橋爪駿輝のデビュー小説を、北村匠海と中川大志の主演で映画化。理想と現実のギャップに苛まれながらも、社会と自身に向き合っていく若者たちを描く青春譚「スクロール」が、2023年に全国公開される。キャスト・スタッフのコメントが到着した。 若い世代から“自分たちの物語”と圧倒的共感を得た小説を映画化した本作。「CUBE 一度入ったら、最後」の清水康彦がメガホンを執り、米津玄師やKing Gnu、あいみょんなどのMVを手がけた川上智之が撮影を担当し、“生きること”と“愛すること”をエモーショナルに表現する。 【キャスト・スタッフコメント】 僕 役/北村匠海 スクロール、誰しもが、この社会の一部として生きていて、そして生かされている。 すごく概念や哲学的な事から、抽象的で感覚的な事まで、 このスクロールという一つの作品で作れていると思います。 子供の頃から友人の大志と、この作品を背負える事、とても嬉しく思います。 様々な目線で見て頂けると嬉しいです。 ユウスケ 役/中川大志 北村匠海という俳優は、僕がこの世界に飛び込んだ小学生の頃からずっと、 沢山の刺激を貰ってきた存在です。 近いようで遠く、なかなか交われ無かった彼と、 この歳になって、やっと、共に作品が作れる事に胸が熱くなりました。 繊細で、時には思い切り大胆な清水組の現場はとても居心地が良く、 五感を解放出来た気がします。 生きる道を見つけようともがく彼らが、そこで感じた匂いや、温度が、 スクリーンから届いたら、幸せです。 監督/清水康彦 普段考えないような小さいけど大切なことについて深く考える機会になりました。 映画の中で描くことができた大切なことをたくさんの人と共感したいと思っています。 1回でもいいですが2回は観てもらいたい。 できればこの映画についてみんなで話したりしてもらいたい。 原作者/橋爪駿輝 羨ましく思う未来はだれかのコピーで、そこにはなんのオリジナリティもない。 他人の顔色をうかがって一日をやり過ごし、夜、家に帰ってきて鏡に映る自分は ずるくて、情けなくて、弱くて、怠惰で。何者かになりたくて、けれど寝床につけば一人でしかない。 何者でもない。そんな毎日に追い込まれていた当時、書いた小説を、映画として観ることができて幸せです。 Story 学生時代に友人同士だった〈僕〉とユウスケのもとに、同じく友人の森が自殺したという報せが届く。就職はしたものの上司にすべてを否定され、「この社会で夢など見てはいけない」とSNSに思いをアップすることで何とか自分を保っていた〈僕〉と、毎日が楽しければそれでいいと刹那的に生きてきたユウスケ。森の死をきっかけに“生きること・愛すること”を見つめ直す2人に、〈僕〉の書き込みに共鳴して特別な自分になりたいと願う〈私〉と、ユウスケとの結婚がからっぽな心を満たしてくれると信じる菜穂の時間が交錯していく。青春の出口に立った4人が見つけた、きらめく明日への入口とは──? 「スクロール」 出演:北村匠海、中川大志 監督・脚本・編集:清水康彦 脚本:金沢知樹、木乃江祐希 原作:橋爪駿輝「スクロール」(講談社文庫【2022年12月刊行予定】) 音楽:香田悠真 撮影:川上智之 照明:穂苅慶人 録音・音響効果:桐山裕行 美術:松本千広 制作プロダクション:イースト・ファクトリー 配給:ショウゲート ©橋爪駿輝/講談社 ©映画「スクロール」製作委員会 公式HP:scroll-movie.com 公式Instagram/Twitter:@scroll_movie