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生きづらい社会を抜けて新たな人生へ。ベストセラー小説を映画化「ケナは韓国が嫌いで」
2024年12月20日『82年生まれ、キム・ジヨン』と同じ出版社から刊行されたベストセラー小説を原作に、「ひと夏のファンタジア」の俊英チャン・ゴンジェ監督が、生きづらい韓国社会を飛び出して新たな人生を始める28歳の女性を描いた「ケナは韓国が嫌いで」が、3月7日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、シネ・リーブル池袋ほか全国で公開される。ポスタービジュアルと予告編が到着した。 ソウル郊外の団地で両親と妹と共に暮らす28歳のケナ。大学を卒業後、金融会社に就職し、片道2時間をかけて通勤している。学生時代からの恋人であり「自分が就職したら支える」と言うジミョンに対しては、苛立ちを隠せない。だがケナの母は、家庭が裕福なジミョンとの結婚を待ち望んでいた。また、居住地の再開発による立ち退きが迫る中で、新居の購入費をケナに頼ろうとしていた。 ソウルの寒すぎる冬、地獄のような通勤、恋人との不透明な未来、仲は良いけれど息が詰まる家族。ここでは幸せになれないと悟ったケナは、ニュージーランドへの移住を決意する──。 ケナ役は「グエムル-漢江の怪物-」のコ・アソン、ニュージーランドで友人となる留学生のジェイン役は『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』のチュ・ジョンヒョク。第28回釜山国際映画祭のオープニングを飾り、第45回青龍映画賞で主演女優賞&新人男優賞にノミネートされた注目作だ。 https://www.youtube.com/watch?v=hNO2_pLxaYc 〈キャスト&監督 コメント〉 「自分が生まれた国であっても、嫌いになることだってある」 韓国の人だけでなく、誰もが共感できることを願ってケナを演じました。 穏やかな人生を手放して、見知らぬ土地で自分の道を切り開く人物を観ていただけたらと思います。 ──コ・アソン ニュージーランドでのワーキングホリデーを通じて自身のアイデンティティと向き合うジェインの姿は、実際にニュージーランドに留学していた過去の自分と重なり、私自身の経験をキャラクターに反映させました。あの頃見た風景、出会った人々、そして当時抱いていた感情を再び思い出しました。ケナの物語では、家族との関係や外国で暮らすことの孤独感といったテーマも描かれますが、そこに深く共感する自分もいました。この映画は、私個人にとっても、過去の大切な思い出と再会させてくれた特別な作品です。 ──チュ・ジョンヒョク この映画は、私が2015年11月に原作小説を読んですぐに映画化しようと決めた物語です。韓国で暮らすということはどういう意味を持つでしょうか。20代後半の未婚女性である“ケナ”は、自分を取り巻く環境を変え、韓国とは距離を置きつつ韓国での生き方を考えます。ケナの周りの人たちは彼女を理解できません。ですが、ケナは敢えて冒険の旅に出ます。そして、移動して、自ら動くことによって新しい人々と出会います。この映画は、その過程で出会う人々、彼らと過ごした時間を経て、少しずつ変化していくケナに焦点を当てています。最後にケナはどんな決断を下すことになるのでしょうか。観客の皆さんも、ケナと一緒に旅に出ていただければと思います。 ──チャン・ゴンジェ監督 「ケナは韓国が嫌いで」 監督・脚本:チャン・ゴンジェ 出演:コ・アソン、チュ・ジョンヒョク、キム・ウギョム、イ・サンヒ、オ・ミンエ、パク・スンヒョン 2024年/韓国/韓国語・英語/107分/カラー 原題:한국이 싫어서 日本語字幕:本田恵子 配給:アニモプロデュース © 2024 NK CONTENTS AND MOCUSHURA INC. ALL RIGHTS RESERVED. 公式サイト:https://animoproduce.co.jp/bihk/ -
女子高校生の奇妙で甘美なアメリカの旅「スイート・イースト 不思議の国のリリアン」
2024年12月20日ニューヨークのインディペンデント映画シーンで活躍してきた撮影監督ショーン・プライス・ウィリアムズが、初の長編監督を務め、高校生リリアンの奇妙で甘美なアメリカ東海岸の旅を描いた「スイート・イースト 不思議の国のリリアン」が、3月14日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国で公開される。ポスタービジュアルと特報映像が到着した。 サウスカロライナ州の高校3年生のリリアンは、彼氏のトロイ、親友のテッサ、何かとトロイにちょっかいを出すアナベルら同級生と、修学旅行でワシントンDCを訪れている。仲間たちがはしゃぐ一方で、リリアンはどこか物憂げだ。 夜、密かにカラオケバーに繰り出したリリアンたちは、陰謀論に憑かれた若い男による銃乱射事件に遭遇。その場にいたパンク・ファッションのケイレブに導かれてトイレに逃げ込むと、大きな鏡の裏に“秘密の扉”があった。それは地下通路に繋がっていて……。 https://www.youtube.com/watch?v=v0m0cWoeMFM リリアンを演じるのは「17歳の瞳に映る世界」のタリア・ライダー。旅で出会う面々には、「レッド・ロケット」のサイモン・レックス、「プリシラ」のジェイコブ・エロルディ、ニック・ケイヴの息子であるアール・ケイヴ、『エミリー、パリへ行く』のジェレミー・O・ハリスなどが扮する。 マーティン・スコセッシが「ショーン・プライス・ウィリアムズのような巨匠から学ぶことは多い」と称え、第76回カンヌ国際映画祭の監督週間に出品された本作。クールでアイロニカルな世界に引き込まれる。 ショーン・プライス・ウィリアムズ監督コメント 本作はすでに私たちが目にしている多くのことを予見していると思います。脚本は最初のトランプ政権時代に書かれました。ただ、彼の名前は意図的に一切出していません。瞬時に「時代遅れ」になってしまうからです。しかし、アメリカの歴史は動きが速く、激しく揺れ動きます。確かに、私を苛立たせることがいくつか起きています。それでも、アメリカ人の情熱を信じています。私たちは依然として最も協調的でない市民の集まりであり、その燃え立つ個人主義こそが、私たちを先見的な存在にしていると思います。 「スイート・イースト 不思議の国のリリアン」 監督・撮影:ショーン・プライス・ウィリアムズ 脚本:ニック・ピンカートン 出演:タリア・ライダー、サイモン・レックス、ジェイコブ・エロルディ、アール・ケイヴ、ジェレミー・O・ハリス、アヨ・エデビリ、リッシュ・シャー 2023年/アメリカ映画/英語/104分/16:9ビスタ/5.1ch/R15+ 原題:The Sweet East 提供:ニューセレクト 配給:アルバトロス・フィルム © 2023 THE SWEET EAST PRODUCTIONS, LLC. ALL RIGHTS RESERVED. 公式サイト:sweet-east.jp -
映倫 次世代への映画推薦委員会推薦作品 —「型破りな教室」
2024年12月20日実話をもとに子どもたちに宿る可能性を見つめる物語 大人たちは生きるのに精一杯で子どもたちの教育について考える暇もないようなメキシコの街にあるホセ・ウルビナ・ロペス小学校。「型破りな教室」は、2011年にこの学校で起きた奇跡のような出来事について書かれた雑誌の記事をきっかけに作られた。 映画は、ドキュメンタリーを思わせる飾り気のないスケッチから始まる。家事をこなし弟妹に声をかけながら登校する少女、海辺の掘っ建て小屋で目を覚ます少年、ゴミの山で手鏡を見つける少女。彼と彼女たちが向かった学校は規則ばかりで楽しみなどなにひとつない場所。教師たちは全国共通の試験であるENLACEの成績にしか興味がなく、成績の悪い6年生の半分は卒業も危ういと思われている。しかし、新学期の朝、教室に行ってみると奇妙な教師が机をひっくり返し「これは救命ボートだ!」と叫んでいる。はたして、彼はなにをしようとしているのか? 目の前に広がる最悪な状況は変えられないと誰もがあきらめてしまっている場所で、子どもたち自身の内にある可能性だけを信じて行動を起こした教師フアレス。「質問を投げかけ、わからないことは自分で調べる」というシンプルな方法によって、子どもたちはさっきまで知らなかったことを「知る」ようになり、それぞれの瞳が徐々に輝きだす。撮影現場では常に3台のカメラを回し、子どもたちの自然な表情をとらえることに成功している。生徒たちの変化が大人に影響していくところも興味深い。特に原則主義者のように見えていた校長がフアレスのかけがえのない助力者になっていくのを見ていると、いくつになっても人は変われるかもしれないと励まされる。情熱的な教師フアレスを「コーダ あいのうた」(21)のエウヘニオ・デルベスが演じている。 文=佐藤結 制作=キネマ旬報社(「キネマ旬報」2024年12月号より転載) https://www.youtube.com/watch?v=H6BicE5iUvk 「型破りな教室」 【あらすじ】 アメリカとの国境に近いメキシコの街マタモロス。貧しく治安も悪い地区にある小学校で6年生を教えることになった教師フアレスは、勉強にまったく関心を持たない生徒たちを引きつけるため、指導要領を無視した大胆な授業を始める。最初は怪訝な顔をしていた生徒たちだが、自分自身で答えを見つけていくことの楽しさに少しずつ気付いていく。 【STAFF & CAST】 監督:クリストファー・ザラ 出演:エウヘニオ・デルベス、ダニエル・ハダッド、ジェニファー・トレホ、ミア・フェルナンダ・ソリス ほか 配給:アット エンタテインメント 2023年/メキシコ/125分/Gマーク 12月20日より全国にて順次公開 ©Pantelion 2.0, LLC 公式HPはこちら -
映画監督への27年越しの思いに込めた「ありきたりな言葉じゃなくて」渡邉崇監督インタビュー
2024年12月19日12月20日(金)から全国公開となる「ありきたりな言葉じゃなくて」は、実話をヒントに、ある事件に巻き込まれた新人脚本家の挫折と再起を描いた痛烈な青春ドラマだ。本作で長篇劇映画初監督を飾るのが、テレビ朝日映像で数々の報道番組やドキュメンタリー映画「LE CHOCOLAT DE H」(19)を手掛けてきた渡邉崇。高校生の頃から27年かけて実現したという映画監督への思いを聞いた。 渡邉崇(わたなべ・たかし) 2003年、テレビ朝日映像に入社。『ワイド!スクランブル』のディレクターを12年間務めたのち、『人生の楽園』などのドキュメンタリー番組やwebムービーの演出を手掛ける。また、ドラマ『レンタルなんもしない人』(20年/テレビ東京)の制作プロデューサーとしても活躍。19年には世界的ショコラティエ・辻口博啓を追ったドキュメンタリー映画「LE CHOCOLAT DE H」で監督デビューを果たす。同作はサン・セバスティアン国際映画祭やシアトル国際映画祭など、これまでに世界5カ国、10の映画祭で正式上映され、高く評価された。 映画監督デビューまでの道のり ──高校生の頃から映画監督を目指し、27年かけて実現したそうですが、その経緯を教えてください。 渡邉 僕の高校のOBが岩井俊二監督で、3年生の時、ちょうど「スワロウテイル」(96)が公開され、講演に来てくださったことがあるんです。そのお話が面白く、映画を撮ってみたいと思うようになりました。そこで当時、映画が盛んだった早稲田大学に進学し、映画サークルで8ミリ映画の制作を始め、東京学生映画祭でグランプリをいただいたこともあります。ただ、そのまま映画の現場に入る決心もつかず、卒業後は塾講師などをしながら自主映画の制作を続けていました。そのうちそれも行き詰まり、2003年にテレビ朝日映像に入社しました。 ──映画監督への思いはその後も持ち続けていたのでしょうか。 渡邉 そうですね。実は東京学生映画祭で僕の前年にグランプリを受賞したのが耶雲哉治監督で、翌年が小泉徳宏監督だったんです。耶雲監督はのちに映画館の上映前に流れる「NO MORE 映画泥棒」の映像や「映画刀剣乱舞」(19)などを手掛け、小泉監督は25歳のとき「タイヨウのうた」(06)で商業映画デビューし、「ちはやふる」(16~17、三部作)などを監督しています。その間にいる自分だけが何もできていない悔しさがあり、「映画をやりたい」という思いはずっと持っていました。そこで、29歳のときに(映画専攻がある)東京藝術大学の大学院を受験してみたり、その後もシナリオ学校に通ったりと、地道に活動を続けていました。 ──今回は所属するテレビ朝日映像の社内で映画プロジェクトが立ち上がったことをきっかけに、初監督が実現したそうですね。 渡邉 弊社社長の発案で映画プロジェクトがスタートし、当初、僕はそのプロジェクトリーダーを任されていました。応募のあった45本の企画の中から、僕もかかわった選考を経て映画化が決定したのが、栗田智也(原案・脚本)さんと弊社の陣代(適/企画)が共同で提出した企画です。ただ、当初は企画者が監督することを想定していたのですが、栗田さんは本業が放送作家、陣代はプロデューサーということで、監督する人間がいなかったんです。そこで、深くコミットして一緒に脚本を作り上げた僕がやるべきでは……という社内の空気もあり、監督を引き受けることになりました。 ──渡邉さんは栗田さんと共同で脚本も執筆されていますね。 渡邉 栗田さんの体験がベースだったこともあり、最初は僕と栗田さんで実話をトレースするような脚本を書き上げました。それを、スクリプトドクターの三宅隆太(脚本協力としてクレジット)さんにチェックしてもらったところ、「ファクト(事実)はあるが、パッション(情熱)がない」と指摘されて。そこから1年以上を費やし、僕と栗田さんの書いた脚本に、三宅さんからアドバイスいただくというやり取りを20回くらい繰り返し、なんとか決定稿に辿り着きました。普段、映画を主戦場にしていない僕らだからこそできるものを、という方向で書き進めた結果、「美人局(つつもたせ)的な事件に巻き込まれた」という事実以外はほぼフィクションとなり、「番組制作あるある」を含め、自分たちを投影したような主人公の物語になったんです。 ドキュメンタリー以上の真実をフィクションで ──主人公の新人脚本家・藤田拓也を演じるのは、NHKの朝ドラ『らんまん』(23)で注目を集めた前原滉さんです。前原さんの起用の経緯を教えてください。 渡邉 以前、僕がプロデューサーを務めたテレビドラマ『レンタルなんもしない人』(20)に、前原くんがゲスト出演してくれたことがあるんです。そのとき、眼鏡をかけた彼の、何かを内に秘めたような佇まいに惹かれて。今回、脚本を書くときも彼の写真を机に貼り、当て書きのような感じで拓也には前原くんのイメージを重ねていきました。さらに実感を持って演じてもらえるように、クランクインの半年くらい前から前原くんとディスカッションを重ね、脚本を書き上げたんです。 ──拓也とかかわる女性・りえ役の小西桜子さんの、謎めいた存在感も見事です。 渡邉 小西さんとは今回が初対面ですが、以前から素敵なお芝居をされる方だと思っていたので、僕の希望で出演をお願いしました。りえは表に出ないバックストーリーが多く、小西さんならそういう表には出ない部分にも真摯に向き合ってくれるだろうという期待もあって。実際、僕が気づかない部分を彼女に指摘していただき、りえに反映した部分も多くあります。 ──お芝居の「間」などにリアリティがあり、初監督とは思えない見応えのある映画に仕上がっています。撮影の際に心掛けたことは? 渡邉 前原くんや小西さんとは何度もディスカッションを重ね、2人から出てきた言葉をそのままセリフとして採用したものもあります。そんなふうに、事前に話し合いを重ねていたので、撮影では特にお芝居を大切にしました。二人のほかにも、内田慈さんや奥野瑛太さんなど、信頼する役者の方々に出演いただいた結果、皆さんのお芝居が魅力的だったこともあり、カットを割ることなく、長回しで撮るシーンが増えていったんです。 ──劇中では「脳みそねじ切れるくらい考える」というせりふが何度も繰り返されます。印象的なフレーズですが、そこに込めた思いをお聞かせください。 渡邉 これは僕が普段から使っているもので、必死に番組を作っていると、体力的な疲労とは異なる「脳の疲れ」を感じることがあり、そんなとき「脳みそねじ切れそう」という言葉が出てくるんです。それが、拓也が脚本に取り組むときの姿勢を表す表現としてピッタリだと思って。 ──そういう「生みの苦しみ」を描きたいという思いもあったのでしょうか。 渡邉 そうだと思います。僕がこれまでやってきたニュースなどの制作では、他人の基準を軸にものを作りますが、物語を作るには自分の中の軸が必要です。もちろん、どちらも大切なものですが、同じ「映像制作」でもこんなに違うのかと、その難しさを痛感しました。ただ、僕はそこを目指してきて、今回実現できたので、これからも諦めずにやっていくつもりです。 ──ドキュメンタリー映画の経験に加えて今回、劇映画を経験し、ご自身の中で可能性が広がったという実感はありますか。 渡邉 そうですね。様々な事情でドキュメンタリーでは描けないことでも、フィクションなら描ける場合があります。だから、この先も映画を撮り続けていく上では、自分がもがいてきた「27年」という時間を無駄にすることなく、ドキュメンタリー以上の真実をフィクションで表現することに挑戦していきたいです。 ──最後に、今後の構想があれば教えてください。 渡邉 次に撮ってみたいテーマは「お金」です。電子決済が普及した今、お金の価値が変わってきた気がするんです。例えば、街頭募金などを見ていると、邪魔な小銭をポイ、という感じで、お金をゴミのように扱っていると思うときがあって。これまで、詐欺や人の善意を欺く行為を何度も取材してきましたが、その中で感じたことを「お金」を通じて表現できるのではと。それを劇映画として撮ってみたいですね。そんなふうに、自分の撮りたいものを、時間をかけて準備しながら、これまでやってきた番組制作との両輪で映画を撮り続けていけたらと思っています。 取材・構成=井上健一 制作=キネマ旬報社 「ありきたりな言葉じゃなくて」 監督:渡邉崇 出演:前原滉、小西桜子、内田慈、奥野瑛太、那須佐代子、小川菜摘、山下容莉枝、酒向芳 ほか 2024年/日本/1時間45分 配給ラビットハウス ©2024 テレビ朝日映像 ◎12月20日より全国にて公開 Story 32歳の藤田拓也(前原滉)は中華料理店を営む両親と暮らしている。テレビの構成作家をしながらドラマ脚本家を目指していた拓也は、売れっ子脚本家・伊東京子(内田慈)の後押しを受けデビューが決定した。 すっかり舞い上がってキャバクラを訪れた拓也は、そこで出会った“りえ”(小西桜子)という名の女性と意気投合する。ある晩、りえと遊んで泥酔した拓也が、翌朝目を覚ますと、そこはホテルのベッドの上。記憶がない拓也は、りえの姿が見当たらないことに焦って何度も連絡を取ろうとするが、繋がらない。数日後、ようやくりえからメッセージが届き、待ち合わせ場所へと向かう。するとそこには、りえの”彼氏”だという男・猪山衛(奥野瑛太)が待っていた。 -
長澤まさみ主演×矢口史靖監督。ゾクゾクのドールミステリー「ドールハウス」
2024年12月19日この家の人形、なんか変──。長澤まさみ主演×「ウォーターボーイズ」「スウィングガールズ」の矢口史靖監督による“ドールミステリー”「ドールハウス」が、2025年初夏に全国公開。ティザービジュアルが到着した。 〈コメント〉 長澤まさみ 脚本を読んだときにドキドキより、ちょっとわくわくしている自分が居て、もしかしたら…面白い作品が出来そうな気がするって思っちゃいました。 人形という身近な存在がその世界に現実味を与えて、自分がハマっていくような感覚が新鮮でした。この人たちは一体どこまで行っちゃうんだろうという妙な感覚の高まりが終わらず最後まで続いて行く、本当に怖い映画です。 矢口監督とは「WOOD JOB!〜神去なあなあ日常〜」以来のお仕事です。またご一緒したかったので、とても嬉しかったです。 公開を楽しみにしてください。 矢口史靖監督 ずっとコメディー映画を作ってきたので意外に思うかもしれませんが、僕は子供の頃から怖いものが大好きでした。 やっと掴んだこのチャンス! 映画館を絶叫型ライドアトラクションにするべく、手加減なしで作りました。 きっと劇場を出た後、「ああ、怖かった。映画でよかった〜」と自分が無事でいることを幸せに感じてもらえるでしょう。 長澤まさみさんとは「WOOD JOB!〜神去なあなあ日常〜」以来のタッグです。 彼女が繰り出すムンク顔は本当に恐ろしい。 取り憑かれないようにご注意下さい。 「ドールハウス」 原案・脚本・監督:矢口史靖 出演:長澤まさみ 配給:東宝 ©2025 TOHO CO.,LTD. 公式サイト:https://dollhouse-movie.toho.co.jp/