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芦田愛菜&宮本信子の「メタモルフォーゼの縁側」、原作者の撮影現場レポート漫画が到着
2022年4月30日17歳の女子高生と75歳の老婦人がボーイズ・ラブを介して絆を育む姿を、芦田愛菜と宮本信子の共演で描く「メタモルフォーゼの縁側」が、6月17日(金)より全国公開。原作漫画家・鶴谷香央理の撮影現場レポート漫画が到着した。 佐山うららは、周囲に馴染めずひとりBL漫画を読むのを毎日の楽しみにしている17歳の女子高生。市野井雪は、夫に先立たれ孤独に暮らす75歳の老婦人。雪がキレイな表紙に惹かれて買った漫画がBLだったのをきっかけに出会ったふたりは、一緒に漫画を読み、笑い、泣き、激論を交わし──。58歳差の友情と挑戦を描く「メタモルフォーゼの縁側」。 レポート漫画は、うららがアルバイトする書店で雪が初めてBL漫画を手に取るシーンの撮影現場を訪れた鶴谷香央理が、その様子を原作同様の優しいタッチで描き下ろしたもの。このたび公開されたのは1ページ目で、芦田愛菜と宮本信子も登場する続きは今後、映画の公式Twitterに投稿される。 さらには映画の物語さながら、自主制作漫画誌展示即売会“コミティア140”(5月5日に東京ビッグサイトで開催)への本作出展が決定。主人公たちが熱狂するオリジナルBL漫画「君のことだけ見ていたい」(作画:じゃのめ)のパネル展が行われ、コミティア限定特典として同作キャラクターの咲良と佑真のオリジナルポストカードセット付き前売り券が販売される。 配給:日活 ©2022「メタモルフォーゼの縁側」製作委員会 ▶︎ 芦田愛菜&高橋恭平(なにわ男子)の場面写真解禁、「メタモルフォーゼの縁側」 -
第74回カンヌ国際映画祭女優賞受賞、第94回アカデミー賞での国際長編映画賞・脚本賞ノミネートをはじめ、世界中で19受賞・101ノミネート。ノルウェーの奇才ヨアキム・トリアー監督(「母の残像」「テルマ」)の最新作「わたしは最悪。」が、7月1日(金)よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほかで全国順次公開される。本予告映像とポスターが到着した。 理想の未来とシビアな現実との間で揺れ動きながら、自分の気持ちに向き合い行動する主人公ユリヤとその周りの人々を、時にロマンティックに時に痛烈に、独創的タッチで描いた「わたしは最悪。」。メディアからは「痛烈」「破壊的」「センセーショナル」「スリリング」といった熱いレビューが寄せられ、リチャード・カーティスやポール・トーマス・アンダーソンら名匠は「完全なる傑作」「The Best Movie」と興奮するなど話題を呼んでいる。 ヨアキム・トリアー作品のカンヌ国際映画祭正式出品はこれが3度目。映画初主演のレナーテ・レインスヴェは、子どもの無邪気さと愚かさ、大人のずるさと賢明さが混在するユリヤの揺れを、グラデーション豊かに表現する。年上の恋人アクセル役は「パーソナル・ショッパー」「ベルイマン島にて」のアンデルシュ・ダニエルセン・リー、ユリヤの新たな恋の相手となるアイヴィン役は主にコメディ作品で人気のヘルベルト・ノルドルム。 到着した予告は、ユリヤが新たな出会いに胸を高鳴らせる様子からスタート。そして現在の恋人の元で幸せと思いながら、小さな違和感に気づかないふりをしてきた自身に「これは望んでいた自分?」と問いかけ、新たな恋へ走り出す姿が、遊び心あふれる映像とハリー・ニルソンのキャッチーな楽曲「I Said Goodbye to Me」にのせて描かれる。 ポスターは、キャッチコピー〈人生は選択──時々、運命。〉を表すように、吹っ切れたユリヤがオスロの街を駆ける姿を切り取ったもの。原題である「The Worst Person In The World」の文字中には、各シーンがコラージュされている。 “最悪”な本音が、“最高”の共感を呼ぶ。新時代を生きる人々へ贈る話題作だ。 ★これは新しい!恋愛ドラマに青春モノを掛け合わせて、こんなにも甘美で魅惑的なものができるとは。何よりレナーテ・レインスヴェが素晴らしい。新たなスターの誕生だ。― THE GUARDIAN ★コメディとペーソスの間を巧みに行き来しながら描くヨアキム・トリアーのスリリングで奔放な一作。― SCREEN ★鋭く痛烈!まさに傑作。― DEADLINE ★大爆笑と悲痛が同居するヨアキム・トリアー監督のベスト作品!― THE PLAYLIST ★ユニークで感動的。面白くて、切なくて、最後にはほろ苦い。― IONCINEMA ★レナーテは今年最高の映画の最高の女優 ― CINEVUE ★痛快でセンセーショナル。それでいて甘酸っぱい。― Thrillist ★The Worst person in the world is The Best movie in the world. ― ポール・トーマス・アンダーソン監督 ★ここ10年ではNO.1。完全なる傑作 ― リチャード・カーティス監督(「アバウト・タイム」「ラブ・アクチュアリー」) ★面白くて魅力的で、洞察力がハンパない ― エドガー・ライト監督 ★あまりの素晴らしさにずたぼろ。気持ち悪いくらい泣いてしまった。映画で泣いたのは初めて。― ダコタ・ジョンソン © 2021 OSLO PICTURES - MK PRODUCTIONS - FILM I VÄST - SNOWGLOBE - B-Reel – ARTE FRANCE CINEMA ▶︎ カンヌ受賞、アカデミー賞も射程に! ヨアキム・トリアー新作「わたしは最悪。」
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いま話題の劇場公開作と合わせて鑑賞しよう――「カモン カモン」編
2022年4月28日[caption id="attachment_11533" align="alignnone" width="1024"] (C)2021 Be Funny When You Can LLC. All Rights Reserved.[/caption] 演技を超えた子役たちが、映画を名作に押し上げる 突然、9歳の甥っ子を預かることになった中年男ジョニー。互いに距離感を計りながらも、少しずつ、ゆっくりと打ち解けあっていく――。「ジョーカー」(19)の強烈な演技でアカデミー賞主演男優賞を獲得したホアキン・フェニックスが、前作とは一転して子供に振り回される役柄を好演した映画「カモン カモン」(21)が公開となり、評判を呼んでいる。その中でホアキン演じるジョニーと堂々わたりあっているのが、甥ジェシー役の新鋭ウディ・ノーマンだ。 繊細で早熟なジェシーは、時に自分よりずっと年上のジョニーより落ち着いた佇まいを見せ、それでいて無邪気さや子供特有の空気の読まなさも発揮。“子役”というよりも“若い俳優”と呼びたい存在感を放っている。 ◇男の子たちが光る映画2選 子供ならではの感情表現や、あるいは子供らしからぬ大人びた子供キャラ、子供が主人公だからこそ成立しうる物語など、子役に焦点を当てて名作となった映画は多い。 その古典的な例が“喜劇王”チャップリンの初期の代表作「キッド」(21)だろう。チャップリン演じる放浪者と、血のつながらない息子キッドの親子愛を、笑いと涙を散りばめて描いた作品だ。ふたりが抜群の連携プレーでガラス窓の修理業(ほぼ詐欺商売)をする場面を始め、丁々発止のやりとりがなんとも楽しい。引き離されるシーンで見せる子役ジャッキー・クーガンの悲痛な表情は、無声映画にも拘わらず泣き声まで聞こえてきそうだ。 大人の演者と子役が名コンビを組む映画といえば、「シックス・センス」(99)も好例だ。このほど引退表明をしたブルース・ウィリスと、当時11歳のハーレイ・ジョエル・オスメントが共演。霊を視ることのできる少年と、小児精神科医の心の交流を綴ったスピリチュアル・スリラー。霊に怯える少年コールの不安定な心理をオスメントは絶妙に表現し、それを受けとめるウィリスの抑制のきいた演技もみごと。〈子供と大人〉〈患者と医師〉という対照的な立場の者同士が、相手を尊重することで対等な関係性を築いていく過程が丁寧に綴られている。 ◇女の子たちが光る映画2選 子供を大人と同じく“ひとりの人間”として扱うことで、親子関係や人間関係はより豊かになる――。そういうことに気づかせてくれるのが「I am Sam アイ・アム・サム」(01)や「gifted/ギフテッド」(17)だろう。 知的障がいを持つ父親(ショーン・ペン)と、その愛娘(ダコタ・ファニング)の日常をビートルズのカヴァー曲を背景に描いた「I am Sam アイ・アム・サム」。ファニング演じる少女ルーシーは、父のサムが“普通”とはちょっと違うことを、7歳にして充分理解している。そして、自分たちを引き裂こうとする社会に対し敢然と異議申し立てをする。児童福祉局の職員から「パパを物足りないと思っていない?」と問われたルーシーが、「愛こそはすべてよ」と答える場面は本作のハイライト。ファニングの毅然とした表情が、実に印象的だ。 「gifted/ギフテッド」は、数学の天才である7歳の少女メアリー(マッケンナ・グレイス)を巡り、親代わりとなって彼女を育てている叔父フランク(クリス・エヴァンス)と、孫娘に特別な教育を施そうとする祖母が対立する話だ。 同年代の友だちと引き離して英才教育を受けさせることは、本当にこの子のしあわせになるのだろうか…とフランクは悩みぬく。そんな叔父の姿に、メアリーもまた葛藤する。叔父さんは私を手放そうとしているのだろうか? 私はいらない子なのだろうか…と。親子ではなく叔父と姪という、家族とも他人ともつかない者同士だからこそ、ふたりの間にはある一定の配慮があり、それが彼らの絆をいっそう美しいものにしている。 [caption id="attachment_11539" align="alignnone" width="1024"] (C) 2018 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC.[/caption] ◇子供なればこその表現力と、その力強さ 一方、大人を翻弄する子供を描いて大ヒットシリーズとなった「ホーム・アローン」(90・92・97)も子役映画の金字塔だ。クリスマスの家族旅行で家にひとり置いてきぼりにされた8歳の少年ケビン(マコーレー・カルキン)が、泥棒コンビと対決するコメディ映画だ。 父親のヒゲ剃りローションを顔に塗って絶叫するシーンをはじめ、エアガンやブービートラップで泥棒たちを撃退する場面は、カルキンのかわいらしさと相まって多くの人を虜にした。小さな子が自分よりずっと大きな大人をやっつける――このストーリーは子供の観客にとっては痛快この上なかっただろう。 [caption id="attachment_11540" align="alignnone" width="1024"] (C) 2020 20th Century Studios.[/caption] 子供映画の異色作としては「ダウンタウン物語」(76)というものもある。禁酒法時代のニューヨークを舞台に、ふたのギャング団が抗争を繰り広げるミュージカル映画なのだが、出演者がなんと全員子供なのだ。子供であるからして、酒場で呑んでいる酒はジュース、ぶっ飛ばす車は足こぎカー。そしてマシンガンから発射されるのは、銃弾ならぬ生クリームだ。つけ髭をつけた少年ギャングたちが街の利権と男のプライドを懸けて対立し、それを眺めるダンサーガール(こちらも全員女の子)たちの冷めた視線がなんともおかしい。とりわけ当時14歳のジョディ・フォスター扮する歌姫の存在感は際立っている。子供たちが演じることで大人社会のインチキさや偽善が鮮やかに浮かび上がり、かつどの子の表情も生き生きとしている。 子役はけっして大人の俳優の添えものではない。ときとして大人以上の演技をしたり、演技を超えた空気感を作りだしたり、大人の演者にはできないようなパフォーマンスを繰りだしたりもする。だからこそ私たちは彼らに目を奪われ、心を持っていかれるのだろう。 [caption id="attachment_11541" align="alignnone" width="1024"] (C)2021 Be Funny When You Can LLC. All Rights Reserved.[/caption] 「カモン カモン」 4月22日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー 配給:ハピネットファントム・スタジオ (C)2021 Be Funny When You Can LLC. All Rights Reserved. 【関連作品】 ■キッド (S)KADOKAWA ■シックス・センス (S/R)ポニーキャニオン ■I am Sam アイ・アム・サム (S)ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント/NBC ユニバーサル・エンターテイメント ■gifted/ギフテッド (S/R)ウォルト・ディズニー・ジャパン ■ホーム・アローン (S/R)ウォルト・ディズニー・ジャパン ■ダウンタウン物語 (S)ジェットリンク/ポニーキャニオン (C)2021 Be Funny When You Can LLC. All Rights Reserved. -
ヴェネチア出品。地下トンネルで育った少女の運命は──「きっと地上には満天の星」
2022年4月28日NYの地下鉄のさらに下に広がる暗い迷宮のような空間で、ギリギリの生活を送っている母娘を描き、ヴェネチア国際映画祭やSXSW映画祭で称賛された「きっと地上には満天の星」が8月5日(金)よりシネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかで全国順次公開。星空を夢見る主人公の少女リトルを配した日本版メインビジュアルが解禁された。 ある日、不法居住者を排除しようと地下鉄の廃トンネルへ市の職員たちがやってくる。隠れてやり過ごせないと判断したニッキーは、5歳の娘リトルを連れて地上へ逃げ出すことを決意。初めて外の世界に触れたリトルは、眩いばかりの喧騒の中で、夜空にまだ見ぬ星を探し続ける。NYの街で追い詰められていく母娘に、希望の光は降り注ぐのか──。 「その場所に子供はいない。5歳くらいの大人はいるけどな」 原案書となった地下コミュニティ潜入記『モグラびと ニューヨーク地下生活者たち』(ジェニファー・トス著)の印象的一文の引用から始まる本作は、短編映画「Caroline」がカンヌ国際映画祭で注目を浴び、アンソロジー・テレビドラマシリーズ『モダン・ラブ』の1篇を手掛けたセリーヌ・ヘルド&ローガン・ジョージの長編デビュー作。セリーヌ監督自身がニッキーを演じ、リトル役には新星ザイラ・ファーマーを抜擢。セリーヌ&ローガンは現在、プロデューサーにM.ナイトシャマランを迎え、長編2作目となるミステリー・ホラー“The Vanishings at Caddo Lake”を制作中だ。 NYの街の奥底で暮らす母と娘の、心震える愛の物語に期待したい。 「きっと地上には満天の星」 監督・脚本:セリーヌ・ヘルド&ローガン・ジョージ 出演:ザイラ・ファーマー、セリーヌ・ヘルド、ファットリップ、ジャレッド・アブラハムソン 2020年/アメリカ/英語/ビスタサイズ/カラー/5.1ch/90分/原題:Topside 日本語字幕:福永詩乃 配給:フルモテルモ/オープンセサミ © 2020Topside Productions, LLC.All Rights Reserved.