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【あの頃のロマンポルノ】第12回 伝説のSM女優 谷ナオミ インタビュー
2021年6月11日2021年に、日活ロマンポルノは生誕50年の節目の年をむかえました。それを記念して、「キネマ旬報」に過去掲載された記事の中から、ロマンポルノの魅力を様々な角度から掘り下げていく特別企画「あの頃のロマンポルノ」。キネマ旬報WEBとロマンポルノ公式サイトにて同時連載していきます。 今回は、1979年発行『キネマ旬報』8月下旬号に掲載されました、女優・谷ナオミのインタビューを転載いたします。 1919年に創刊され100年以上の歴史を持つ「キネマ旬報」の過去の記事を読める貴重なこの機会をお見逃しなく! ニッポン個性派時代 女優・谷ナオミ 「もちろん引退は、結婚ということもありますけど、私30歳ですし、お肌の曲り角ばかりじゃなくて、体の曲り角でもあるんですよ。特に私の場合、SMということでハードですから、体を維持してゆくのが非常に大変なんです。機械でもフル回転してると、どこかしら悪くなるのと同じで『縛りの後遺症』とでもいいますか、それが出てきたんてす。」 6月26日、引退記念作品『団鬼六 縄と肌』』の追いこみたけなわの、調布のにっかつ撮影所に谷ナオミさんを訪ねた。今回は特に強行なスケジュールで、朝5時に家を出て、帰ったのが翌朝6時半という日もあったとか。インタビューも宣伝部の部屋で10分、スタシオのセットで15分といった慌しさ。けれど、しっとり和服の谷さんは、支離滅裂な僕の質問にも、快く応えてくれた。とにかく貫禄があった。謙虚さがあった。気高さがあった。 「まずは体を直したいと。素ッ裸ですからね、私のSMは全くのトリックなしなんです。去年、撮影中にダウンしちゃったんです。急にオナカが6ヵ月くらいに腫れあがっちゃって。腹膜からラッパ管、内臓が炎症おこしてるっていうんです。ドクター・ストップがかかりまして。主人(歌手・大連鉄郎氏)も大反対しましたけど、無理して撮影やっちゃったんです。とにかく体のいろんなところに、大きなシコリができてるんですよね。」 デビューして12年、出演作品は200本を超えているという。 「私、芝居が.好きでしたし、初め松竹のお話があったんです。でも博多ナマリがひどいんで学校に入りなさいと言われたんですよね。けれど学校に行ったにしても、岩下志麻さんや吉永小百合さんのようになれるという保証がないわけですよ。生活もかかってますし、好きな芝居がてきる、主役をやれるというのは、その当時ピンクしかなくて。裸になんなくちゃいけないけども、小さくてもいいから一番になりたいと思って、今日まで頑張ってきたんです。」 初めは人妻とか女学生の役が主だったが、小森白監督の刑罰史シリーズに出演した時、縛りや吊しに耐えられる女優が谷さん以外になく、そんなことから、このテの映画に起用されることが多くなる。 「そんな時分に団鬼六さんが、本を書く上においてイメージに出てくるのは谷ナオミである、と言われて。『縄が似合う女性』ってのは、色んな条件があるらしいですね。たとえば長い黒髪で、和服が似合って色白で、縛れば縄がドクッと食い込むようなものであるとか。こう、やさしいだけじゃなく、ちょっときつい顔の。それにピッタリらしいんです。それでまあ、何となくSMを続けてきたんですけど。やはり役者ですから、色んな役柄をやれなくちゃいけないと思うんだけれど、自分にしかできないものを一つ持っててもいいんじゃないかと。それがたまたま、私の場合SMだったということですね。」 SM=谷ナオミ、SMの女王とまでに言われている。引退による谷ナオミの伝説は、《ナオミズム》という一言葉を谷崎潤一郎から奪いとるやもしれぬと、僕は思っているのだが。しかし、女王と崇めるにしては、谷さんの、文字通り撲たれ吊され縛られの毎日は、すさまじい肉体労働の何ものでもない。僕の見た谷さんの手は、とても女優さんのとは思われなかった。 「縛りというのは、精神的に非常な苦痛なんです。実際マゾのの女性が演じたら、SMはできないんです。痛いッて顔しなきゃいけないのに、ヨガっちゃうわけですよ。(笑)。ローソクたらしたり、ムチてで叩いたりってのは、アトになったりしても一瞬の痛みだから我慢できるんです。でも縄ってのは、じわじわじわじわくるでしょ。全身縛られて、一ヵ所ちょっときつくなると、全部が締ってくるんです。これで全身血マメができるというのは、普通の人じゃ耐えられないと思うんです。私の後継者は恐らく出ないでしょう。肉体的にも無理だし、私と同じような目にはあわせたくないという気持ちがありますね」 「逆さ吊りってのは、男でも我慢できないですよ。柔らかい肉に縄が食い込むのは、見た目よりさほど痛くないんです。でも手首とか関節部分は、全くクッションがなく、ジカにくるんです。それを、西城秀樹さんの歌じゃないけど、Yの字に足広げて吊るわけですよ。重心が真ん中にくるでしょ、両足がもたないですね。だから縄を解かれる時は、もう体中バラバラという感じなんです。」 「谷ナオミ劇団」を率いて地方を巡演すると、客の差し入れにはオロナイン軟膏とかバンドエードが多いという。遠くから駆けつける熱心なファンもいる。主演女優賞にノミネートされていた第2回日本アカデミー賞の時にも、谷さんは晴れがましい席は好きじゃないと、予定通りその日は、地方の舞台に立って観客の拍手に応えていたのである。 「私、ポルノをやるようになってからは、日焼けしちゃいけないから一度も海に行ったことがないんですよ。それに肌の手入れしてなくちゃいけないし。普通の女優さんなら、出るところだけ手入れしてればすむけれど、私たちの場合、全部さらけ出すわけですからね。」 肉体がもうSMに耐えられないのであれば、よくあるパターンとして、演技派とか、性格俳優に転向するという道を、どうして選ばれなかったのか。それに対して、自分は無器用だから役者と主婦業とを両立させることができないと、谷さんは答えた。僕は、その裏には役者として、そうした方向転換を潔しとしない一つの誇りのありようも、うかがえる気がした。プロの矜持である。 「日本人に寅さんがなぜ受けるのかというのは、やはり喜劇の泣き、笑い。それに私等は、お色気が出てきます。これは絶対必要なものじゃないか。それを一つ突きつめたSM。やはりSMというのは、縛ったり、吊したり、というのが描きやすいから、どうしてもやっちゃうんですけど。もっと内面的な、焦らしたり辱めたり、その過程を大事に撮ってほしいと思うんです。だからSMというものを特別どうとかは、考えてないんです。」 馬と同じに脇目もふらず、「一つのことに全力疾走できて、本当に悔いはないという。劇団の引退興行は、今年いっぱい続くが、映画はこれが最後だ。女優の引退記念映画というと、藤純子や白川和子を思い出させるけれど、谷さんの引退は、むしろスポーツ選手、たとえは長嶋茂雄のそれに似ている。「昭和42年、栄光のピンク映画界に身を投じて以来……」とパロディにするのは失礼かと思うが、一つの同時代を共感するものとして、やはり谷ナオミは永遠に不滅なのである。 本当に切っても切れない関係にあった縄から解き放たれて、谷さんは一人の平凡な主婦になる。引退したら、腰まである長い髪をバッサリ切って、思いきり海で泳ぐんです、と楽しそうに話す笑顔が、とても印象的だった。 文・尾形敏朗 1979年『キネマ旬報』8月下旬号より掲載 谷ナオミ 昭和23年10月20日、博多に生まれる。本名、北里直巳(明美改め)。既婚。尊敬する俳優:渥美清、市原悦子。好きな言葉:根性。 ■谷ナオミさん主演作品の関連記事 みうらじゅんのグレイト余生映画ショー in 日活ロマンポルノ アーカイブ 第1回「谷 丘 池」 第8回「軟乳」 第12回「The Best」 『花と蛇』【Blu-ray】 監督: 小沼勝 脚本:田中陽造 価格:4,620円(消費税込み) 発売:日活株式会社 販売元:株式会社ハピネット・メディアマーケティング 『団鬼六 縄と肌』【DVD】 監督: 西村昭五郎 脚本:松本功 価格:3,080円(消費税込み) 発売:日活株式会社 販売元:株式会社ハピネット・メディアマーケティング 【日活ロマンポルノ】 日活ロマンポルノとは、1971~88年に日活により製作・配給された成人映画で17年間の間に約1,100本もの作品が公開された。一定のルールさえ守れば比較的自由に映画を作ることができたため、クリエイターたちは限られた製作費の中で新しい映画作りを模索。あらゆる知恵と技術で「性」に立ち向い、「女性」を美しく描くことを極めていった。そして、成人映画という枠組みを超え、キネマ旬報ベスト・テンをはじめとする映画賞に選出される作品も多く生み出されていった。 日活ロマンポルノ公式ページはこちらから -
日本の水俣病問題をジョニー・デップが製作&主演した問題作!ついに公開決定!
2021年6月9日熊本県水俣市のチッソ水俣工場による工業排水を原因とし、現在まで補償や救済をめぐる問題が続く日本における“四大公害病”のひとつ水俣病。その存 在を世界に知らしめたのが、写真家ユージン・スミス氏とアイリーン・美緒 子・スミス氏が 1975 年に発表した写真「MINAMATA」だ。ジョニ ー・デップ自身が長年の憧れだったと語るユージン氏。彼の遺作ともなったこの写真集を基に、ジョニー自身の製作/主演で待望の映画化が実現した。共演はビル・ナイ、日本から真田広之、國村隼、美波、加瀬亮、浅野忠信、岩瀬晶子など実力派キャストが集結。坂本龍一が音楽を手掛けた。 「長年、彼に憧れを抱いていた」 ジョニー扮する W・ユージン・スミスが暗室の中でカメラをかまえた姿。ユージンをよく 知る関係者やファンの中でも、あまりにもそっくりだと称賛を浴びた。© Larry Horricks 1971 年、ユージンが水俣取材をしていた際にアシスタントを 務めた、写真家の石川武志氏より石川氏が撮影したユージン本人の写真©︎Ishikawa Takeshi ジョニーはユージンについて「長年、彼に憧れを抱いていた」と語る。「私はマグナム・フォトの会員だった写真家メアリー・エレン・マークと親しくて、彼女は W・ユー ジン・スミスと知り合いだったので、彼の写真のファンだった私はメアリーに彼のことを聞いた。彼女によると、彼は気難しいが繊細なボヘミアンであり、すべてを見てきた百戦錬磨の戦争フォトジャーナリストだったという。 彼にまつわる面白い話も聞いた。彼はユーモアのセンスがある人で、“Wは何の略ですか?”と聞かれると、“ワンダフル”と答えていたそうだ」とジョニーは笑う。 まるで現代のボヘミアンのようでいて、ユーモアに満ち溢れたジョニーがユージンを演じることになったのは、必然だったのかもしれない。自ら製作・主演を務めたジョニーにとって、役者人生をかけた衝撃の感動作! 本編予告映像はこちらからご覧いただけます ウィリアム・ユージン・スミス(1918-1978) /写真家 ©︎Ishikawa Takeshi 1918 年 12 月 30 日、アメリカ・カンザス州ウィチタ生まれ。世界的写真家集団「マグナム・フォト」の正会員。太平洋戦争にお いて、サイパン、沖縄、硫黄島で戦場カメラマンとして活躍。戦後は一般の人々の生活を捉えていき、「ライフ」誌で発表した 「楽園へのあゆみ」、「カントリー・ドクター」、「スペインの村」、「助産師モード」などのフォト・エッセイは世界的評価を得る。 52 歳の時に当時の妻アイリーンと水俣市に移住。3 年間水俣市に暮らしながら水俣病の問題を取材し、1975 年、アイリーンとの連名による写真集「MINMATA」がアメリカで出版され、世界中で大反響を呼んだ。翌年、ロバート・キャパ賞を受賞。1977年末、 死去。享年 59 歳。写真集「MINAMATA」がスミスの遺作となった。 映画『MINAMATA(原題)』 製作:ジョニー・デップ 監督:アンドリュー・レヴィタス 脚本:デヴィッド・ケスラー 原案:写真集「MINAMATA」W.ユージン・スミス、アイリーン M.スミス(著) 出演:ジョニー・デップ、真田広之、國村隼、美波、加瀬亮、浅野忠信、岩瀬晶子 and ビル・ナイ 音楽:坂本龍一 © 2020 MINAMATA FILM, LLC 提供:ニューセレクト株式会社、カルチュア・パブリッシャーズ、ロングライド 配給:ロングライド、アルバトロス・フィルム 2020 年/アメリカ/英語・日本語/115 分/1.85 ビスタ/カラー/5.1ch/原題:MINAMATA/日本語字幕:髙内朝子 公式サイト:longride.jp/minamata/ -
驚愕のハイテンションうさぎ・カトンテール誕生!
2021年6月8日イギリスで最も美しいと称えられる湖水地方を 舞台に、世界で一番愛されるウサギを主人公に した、ビアトリクス・ポター原作の絵本「ピーターラビット」。シリーズ累計発行部数全世界 2 億 5000 万部を超え、2018 年に初めてハリウッドで実写映画化されると全世界興行収入が約 386 億円を超える大ヒット! あれから3年、ピーターが今度は“モフワル”に なって帰ってきた! 『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』(6/25より日本公開)より、ピーターの三つ子の妹の一人・カトンテールが、生まれて初めて食べた砂糖のあまりの美味しさに衝撃を受け、喜びのあまり我を忘れるほどのノリノリ&ハイテンションになる驚愕のシーン映像が解禁された! https://youtu.be/OTpssRRD0UM ビアの絵本に興味をもった大手出版社からの誘いを受け、出版社のある都会へと向かうピーターとその仲間たち。しかしその道中、乗車した列車に備え付けてあった“砂糖たっぷりのジェリービーンズ”を生まれて初めて食べた ピーターの三つ子の妹の一人・カトンテールは、 その“砂糖”の美味しさに驚愕、思わず列車の外にまで飛び出してしまうほどのノリノリ&ハイテンション状態に!!もともと3姉妹の中では一番陽気で、ずっと動いてる事が大好き、しかも何かあればすぐに先走って戦おうとする性格のカトンテール。今回のハイテンション・カトンテ ールの姿をみた兄ピーター&いとこのベンジャミンの年上ウサギ二人が特に驚くこともなく「砂糖の味を知っちまった・・」「今までよく隠せた」という、まるで最初から全てを見通していたかのように冷静な会話を交わす 姿にも思わずツッコミを入れたくなる、愛すべきキャラクター・カトンテールの個性が炸裂するシーン! ■ストーリー 前作から3年−−ついに、ビアとマグレガーが結婚することに!ここ湖水地方で、ピーターはビアとマグレガーと“家族”として仲良く暮らすはずが、父親気取りのマグレガーに叱られ続け、イライラの毎日。元々マグレガーとは犬猿の仲で、ピーターの父親をパイにして食べた因縁の一族のひとりという遺恨もある。 「あんなヤツ、父親じゃない!こんな生活ウンザリだ!」 我慢の限界を超えたピーターは、湖水地方を飛び出し大都会へ家出してしまう−−。 そこで出会ったのは、ピーターの父親の親友だったと語るバーナバス。都会でタフに生き抜くバーナバスに父親のような頼もしさを感じるピーター。しかし、人間に恨みを抱くバーナバスは、人家の冷蔵庫から野菜や果物を盗み、都会の動物たちを組織して、人間への復讐の機会をうかがっていた。 ある日、バーナバスはイギリス中から市場に集まった最高級ドライフルーツの強奪作戦を計画。認めてもらいたいピーターは、湖水地方の妹や動物の仲間たちをメンバーに加えて作戦に参加する。 作戦が成功したかに見えたその時、人間に捕まってしまう妹や仲間たち−−。 最大の危機にピーターの前に現れたのは…まさかのマグレガー!? 『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』 監督:ウィル・グラック(『ピーターラビット』『ANNIE/アニー』) 声の出演:ジェームズ・コーデン(『オーシャンズ8』CBSトーク番組「レイト×2ショー with ジェームズ・コーデン」司会)/マーゴット・ロビー(『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』)/エリザベス・デビッキ(『TENET テネット』) 出演:ドーナル・グリーソン(『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』『アバウト・タイム ~愛おしい時間について~』)/ ローズ・バーン(『ANNIE/アニー』) 日本語吹替版:千葉雄大(ピーター)/哀川翔(バーナバス)/浅沼晋太郎(マグレガー)/安元洋貴(ナイジェル)/鈴木達央(まちねずみジョニー)/森久保祥太郎(こねこのトム)/木村昴(大道芸リス)/千葉繁(JWルースター2世) 6月25日(金)全国ロードショー -
SNSであれこれ投稿を見ているうち、人生の1時間を無駄にしている
2021年6月7日「隣の芝生は常に自分のところよりも青いのか」 という永遠の質問を投げかける 2021年最高の人生讃歌!映画『47歳 人生のステータス』 。ベン・スティラーが 注目の若手イケメン俳優 オースティン・エイブラムス(息子・トロイ役)とともに語る本作の魅力とは!? ベン・スティラーからのメッセージ この映画の雰囲気は、偽りがなくて、面白く、そしてスマート。僕らはただ “どうしたら幸せになれるのか”を知りたいだけなんだけど、周りには幸せや成功がどういうものだという考えが溢れている。インターネット・テレビ・広告や一般的な文化を通してでさえ、僕らは他人の理想的な生活に常に晒されていて、自分たちと比較するんだ。「君もよくやってると思うけど、でもあそこにいるあの男見てみろよ!」みたいなね。 (この映画で)僕らはブラッドの息子との繋がりや、自己の不安との繋がりの中を覗いている。トロイの方が、はっきりした自己意識を持った人物。彼はまだ世間から影響を受けていないんだよね。ブラッドは失敗や成功、拒絶を経験している。これらの点ではトロイよりも優れている。 監督はそれを取り入れ、批評せずに、繊細な方法で考察しているんだ。 マイク・ホワイトがこの作品を監督したがっていたから、とても楽しみにしていたよ。彼は脚本に多くの時間を割き、どう聞こえ、感じ、見えるべきかという細部にまで行き届く感覚を持っている。(現場では)自分の意見を持つ俳優たちを信頼し、執拗になったり厄介にならずに、欲しいものを手に入れる。それに、彼は面白くてダークでシニカルなユーモアのセンスを持っているんだ。 本作は、今年のアカデミー賞助演女優賞を受賞した『ミナリ』や2017年のアカデミー賞で作品賞・脚色賞・助演男優賞を受賞した『ムーンライト』など、社会問題に独自の目線で切り込む作品を数多く手がけるブラッド・ピット率いるプロダクション・プランBエンターテインメントの製作で、監督・脚本は映画『スクール・オブ・ロック』や人気TVドラマシリーズ『エンライテンド』などの脚本&プロデュースを担当するマイク・ホワイト、彼と長年の友人でありながら今作が初タッグとなった名優ベン・スティラー(『ナイト ミュージアム』『LIFE!/ライフ』)の主演で贈る、50代を目前にミッドライフ・クライシス(中年の危機)に陥り、その中で人生後半戦を歩み始める中年男性の悲哀と再生を暖かくユーモラス描いたハートフル・ドラマ。6月11日(金)よりMIRAIL、Amazon Prime Video、U-NEXTにてオンライン上映がスタート。お見逃しなく‼︎ 映画『47歳 人生のステータス』 監督・脚本:マイク・ホワイト 製作:プランBエンターテインメント 製作総指揮:ブラッド・ピットほか 出演:ベン・スティラー、オースティン・エイブラムス、ジェナ・フィッシャー、マイケル・シーン、ジェマイン・クレメント、ルーク・ウィルソンほか 原題:BRAD’S STATUS 製作国:アメリカ 製作年:2017年 本編尺:102分 配給:STAR CHANNEL MOVIES (c)2017 Amazon Content Services LLC and Kimmel Distribution LLC -
この男が書いた小説は現実になる。天才作家が仕掛ける謎解きエンターテイメント
2021年6月7日第157回直木賞受賞作『月の満ち欠け』など佐藤正午の数ある傑作のなかでも最高到達点との呼び声高い 『鳩の撃退法』。原作では小説表現の臨界点を超えた、まさに先の読めないストーリーが展開されます。映画化が発表されるやいなや、ネット上ではすでに原作を読んだ人や予告品を観た人から 「これ、どうやって映画化するの!?」 「予告編観たけどめちゃくちゃ気になる!」 と話題沸騰中の本作。天才作家・津田伸一役を 藤原竜也が演じるほか 土屋太鳳、風間俊介、西野七瀬、豊川悦司ら豪華キャストが集結し、監督はTVドラマ「赤めだか」で ギャラクシー賞ほかドラマ界の賞を総なめするなど、映画だけではなくTVドラマ・バラエティ・ミュージックビデオとジャンルを問わず、マルチに活躍するタカハタ秀太が務める。 その謎に挑む、主人公はあなた――。 かつては直木賞も受賞した天才作家の津田伸一(藤原竜也)。津田はとあるバーで担当編集者の鳥飼なほみ(土屋太鳳)に、書き途中の新作小説を読ませていた。富山の小さな街で経験した“ある出来事”を元に書かれた津田の新作に心を躍らせる鳥飼だったが、話を聞けば聞くほど、どうにも小説の中だけの話とは思えない。 神隠しにあったとされる家族、津田の元に舞い込んだ大量のニセ札、囲いを出た鳩の行方、津田の命を狙う裏社会のドン、そして多くの人の運命を 狂わせたあの雪の一夜の邂逅...。彼の話は嘘?本当?鳥飼は津田の話を頼りに小説が本当にフィクションなのか【検証】を始めるが、そこには【驚愕の真実】が待ち受けていた―。 そして、津田を中心に繰り広げられる物語の個性的で魅力的な登場人物たちの新たな場面写真も解禁! 天才作家・津田と担当編集者・鳥飼なほみ(土屋太鳳)の名コンビ 誕生を予感させる一枚や、津田が行きつけにしているコーヒーショップの店員・沼本(西野七瀬)、 その店で出会った幸地秀吉(風間俊介)との場面カットも初披露!裏社会を仕切る男・倉田健次郎(豊川悦司)のミステリアスな雰囲気 漂う一枚も解禁となり、【一家失踪事件】、【謎の偽札】、【裏社会の男】と物語のカギを握っている3つの謎と彼らの関係性とは!? 小説と現実、そして過去と現在が交錯しながら進む物語。この物語は小説(ウソ)か現実(ホント)か。 【鳩の撃退法】 出演:藤原竜也 土屋太鳳 / 風間俊介 西野七瀬 佐津川愛美 桜井ユキ 柿澤勇人 駿河太郎 浜野謙太 岩松了 / 村上淳 坂井真紀 濱田岳 ミッキー・カーチス / リリー・フランキー 豊川悦司 原作:佐藤正午「鳩の撃退法」(小学館刊) 監督:タカハタ秀太 脚本:藤井清美 タカハタ秀太 製作幹事:松竹 電通 配給:松竹 制作プロダクション:AOI Pro. 制作協力:松竹撮影所 松竹映像センター 公開:2021年8月27日(金)公開 上映時間:119分 ©2021「鳩の撃退法」製作委員会 ©佐藤正午/小学館