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  • 今年2021年に、日活ロマンポルノは生誕50年の節目の年をむかえます。それを記念して、ロマンポルノの魅力を様々な角度から掘り下げる定期連載記事を、キネマ旬報WEBとロマンポルノ公式サイトにて同時配信いたします。「キネマ旬報」に過去掲載された、よりすぐりの記事を「キネマ旬報WEB」にて連載していく特別企画「あの頃のロマンポルノ」。 今回は、ロマンポルノ作品として 1975年第49回「キネマ旬報ベスト・テン」の日本映画第10位に選ばれた『実録 阿部定』をピックアップ。1975年3月下旬号より、田山力哉氏による映画評を転載いたします。 1919年に創刊され100年以上の歴史を持つ「キネマ旬報」の過去の記事を読める貴重なこの機会をお見逃しなく! ++++  私が学生のころ、当時ベスト・セラーになった「はだか随筆」という本を出した佐藤弘という先生が、我々に経済地理というのを教えていた。およそ経済学とは縁のない色事の話ばかりするので人気があったが、その先生がたまたまその頃に起きたバラバラ事件にかんして次のように言ったことがある。 「こういう事件が起きると、直ぐに道徳的な見地から非難ばかりする者が多いが、少くとも諸君はもっと客観的に物事を見つめるようにしなければいけない。深夜に女が部屋に閉じこもり、男の屍体をギーコギーコ、バラバラにしている姿など、私は隣室から覗き見してみたい。きっと鬼気人を襲うようなゾクゾクする魅惑をおぼえるにちがいない」。 ホレきった男を殺し、赤黒い血にまみれながら男の局所を切り取っているこの映画の宮下順子=阿部定の姿など、今は亡き佐藤先生に見せたら狂喜されたにちがいない。それほどここには、女の男にたいする愛が、執念というほど極限に達した果ての、一種の妖気のようなものがただよっているからである。  それにしても、セックス描写を抜きにして、ほんとうに女の肉体と心のヒダを描きつくすことなど不可能だということがよく分る。男に甘えるかと思えば、子供のように甘やかし、スネてみせるかと思えば、肉体の歓蕗に我を忘れる……女は男との愛に、他の世界から隔絶された純粋境をもとめる。この映画が雨戸を閉め切った旅館の一室のなかの情事だけをずっと追っているのも、この男との交歓以外に生命はないといった女の気持を象徴している。  女中が雨戸を開けると、下には憲兵たちが歩いている。女は、おう、いやだ、と言って戸をピシャリと閉め、また男の身体に迫っていく。部屋は混乱し、徳利が散乱し、何日も何日も二人の情事がつづく。外界で何が起きようと、女にとってこの官能の悦楽以外は存在しないのである。宮下順子は自らの肉体のヒダを、すべてこの定に化身させ、微妙で細やかでひたむきな女の官能を余すところなく表現している。  一方、男のほうは時として醒めている。仕事のことを、ふと思い出す。家のことが、なにやら気にかかる。それを敏感に察した女のこころが揺れ動く。すでに映画の冒頭から、それを予感した女が、半ばふざけて短刀で男を脅したりする。女はホレた男にたいして、徹底した独占欲を抱く。これは定に限らない。奥さんに彼の身体を触れさせてたまるかという一念が、定をして男を殺させ、その局部を切り取るまでに至らせるのだが、こういう異常なほどの行為も、本質的には我々の周囲にいるすべての女と全く変りはない。ほんとに男にホレた女であってみれば……それだけに阿部定は怖ろしい、と同時に女の愛らしさを身いっぱい持っている。  廿悲しい女の声の主題歌が効果的で、哀々切々とした宮下の表情・声も印象的だ。田中登という監督に、これまで比較的縁の薄かった私だが、これだけ女を表現できる人とは思わなかった。色々の思いの去来する映画であった。 文・田山力哉 「キネマ旬報」1975年3月下旬号より転載 『実録 阿部定』【DVD】 監督: 田中登 脚本:いど あきお 価格:2,800円+消費税 発売:日活株式会社 販売元:株式会社ハピネット・メディアマーケティング 日活ロマンポルノ 日活ロマンポルノとは、1971~88年に日活により製作・配給された成人映画で17年間の間に約1,100本もの作品が公開された。一定のルールさえ守れば比較的自由に映画を作ることができたため、クリエイターたちは限られた製作費の中で新しい映画作りを模索。あらゆる知恵と技術で「性」に立ち向い、「女性」を美しく描くことを極めていった。そして、成人映画という枠組みを超え、キネマ旬報ベスト・テンをはじめとする映画賞に選出される作品も多く生み出されていった。 オフィシャルHPはこちらから  
  •  2021年に、日活ロマンポルノは生誕50年の節目の年をむかえます。それを記念して、ロマンポルノの魅力を様々な角度から掘り下げる定期連載記事を、本キネマ旬報WEBとロマンポルノ公式サイトにて同時配信いたします。  衛生劇場の協力の下、みうらじゅんがロマンポルノ作品を毎回テーマごとに紹介する番組「グレイト余生映画ショーin日活ロマンポルノ」の過去の貴重なアーカイブから、公式書き起こしをお届けしたします。(隔週更新予定) 2012年2月放送、第5回目のテーマは「アイドル」 どうも、みうらじゅんと申します。第5回目となりました「グレイト余生映画ショー in日活ロマンポルノ」。今回のテーマは「アイドル」ということでお送りさせていただきます。 前回、前々回と、上野にあるオークラ映画館の客席から解説させていただきましたが、ここは劇場入ってすぐのところ入場券を売っている所からお送りします。ロマンポルノの上映当時は劇場前の小窓で券を買ったものですが。なかなか勇気がいったもんです。と、いうか僕、その頃、高校生だったもので(笑)。「大学生一枚!」って嘘をついてね。きっと、おばちゃんも気づいてたんだろうけど、おおらかな時代でございました(笑)。 今回はアイドルがテーマです。元アイドルが日活ロマンポルノで…という二度美味しい特集でございます。 今回のテーマは男たちの永遠の恋人「アイドル」。社会現象まで巻き起こした真夜中のシンデレラが大集合。可憐なFACE弾けるBODY。夢にまで見たあの子のユートピアが今ここに! ■今月の厳選アイドル 『後から前から』 まずは、お一人目。畑中葉子さんです。「後から前から、どうぞ」って歌われてたシングルレコード(「後ろから前から」(1980年発表))、今でも持っています(笑)。 この映画を二倍楽しむためには、清純なアイドルをされてた頃を思い出してもらうのが一番でしょう。ですんで、私のレコードアルバムの棚から持ってきました。「カナダからの手紙」(1978年発表のレコード)。この曲で歌手デビューされたんですよね。1978年ですから、もうスケベな大人になっていました(笑)。それから『愛の白昼夢』(1980年)にて、日活ロマンポルノにデビューされたという経路です。このギャップが、何とも男心を奮い立たせるでしょ。だから、皆さんは『後ろから前から』を観る前にもう一度、「カナダからの手紙」を聴き直して見て下さいね。 ■今月の厳選アイドル 『女教師 生徒の眼の前で』 次の元アイドルは三東ルシアさん。『女教師 生徒の眼の前で』。グッとくるタイトルでございますね。 三東ルシアさんといえば、キャンディやホーローバスのCMで有名でしたね。レコードもたくさん出しておられ、デビュー曲の「危険な春」(1975年発表)はまだ持っています。カワイさの中に色気があった。週間プレイボーイのオナペット人気投票で1位にもなられていますよ。それが日活ロマンポルノに繋がったんでしょう。僕も大変、お世話になりました。みなさんはチャック開けて待っていて下さい。グッとくる作品でございます。 ■今月の厳選アイドル 『魔性の香り』 次は、天地真理さん。もうアイドル中のアイドルの方でした。70年代の初頭には天地真理さん、小柳ルミ子さん、南沙織さんと三人娘が大活躍。テレビで見ない日はなかったと思います。でも、真理ちゃん。その後、ヌード写真集をお出しになってね。僕も買いました(笑)。そして、日活ロマンポルノの『魔性の、香り』に繋がるわけです。何せ、白雪姫って呼ばれたんですよ。大事件だったことは間違いありません。 ■今月の厳選アイドル 『ルナの告白 私に群がった男たち』 次は、高村ルナさん。いやぁ、大好きでした。 この作品は1976年の作品。元アイドルの作品はだいたい80年代に撮られてますから、日活ロマンポルノ作品としては走りじゃないですかね。高村ルナさん、どういう方か、ちょっと私が絵にしてきました。 ゴールデン・ハーフという四人組のグループで活躍されていました。元々は五人組で、デビュー曲の「黄色いサクランボ」という歌を出した頃は石山エリーさんって方もおられたことを覚えています。確か、この方のお父さんはタイ人でした。「おんなの弱点教えます」(1970年発表)というレコードから、エリーさんが脱退されて4人になったんじゃないかな。マリア・エリザベスさんはアメリカ人のお父さんを持つ方。エヴァさんはスペイン人のお父さんでした。ドリフターズの「8時だョ!全員集合」でいい味のキャラを打ち出されていました。小林ユミさんはイタリア人の父親でしょ…こんな情報いります?(笑)そして今回の高村ルナさんはお父さんがドイツ人だそうですね。グループが解散してからルナさんは日活ロマンポルノの『修道女ルナの告白』という作品に主演されます。その次作が『ルナの告白 私に群がった男たち』となったわけです。だから、1976年はもう大騒ぎの年でございました(笑)。オープニングは須藤甚一郎(元・芸能レポーター)が出てきたりしてね。ルナさんが芸能性生活を赤裸々に暴露するという、ドキュメント映画の仕上がりになっています。何せ、副タイトルが“私に群がった男たち”ですから。何せルナさんがイケてますから、今見てもグッとくる一本だと思います。 それではアイドルの4作品を改めて紹介します。 『後から前から』 『女教師 生徒の眼の前で』 『魔性の香り』 『ルナの告白 私に群がった男たち』 ※各作品はFANZAをはじめする動画配信サービスにて配信中です さて、次回第6回は日活ロマンポルノの「とんでもタイトル」作品を特集したいと思います。それではみなさんもグレイト余生を!   衛星劇場「グレイト余生映画ショーin日活ロマンポルノ」 出演・構成 みうらじゅんプロデューサー 今井亮一 ディレクター 本多克幸 製作協力 みうらじゅん事務所・日活 日活ロマンポルノの作品を各衛星・ケーブル放送等にて放送中。 ■2021年1月 放送予定 【衛星劇場】(スカパー!219ch以外でご視聴の方) ・『快楽温泉郷 女体風呂』(HD初放送) ・『江戸川乱歩猟奇館 屋根裏の散歩者』 ・『東京エロス千夜一夜』 ・『女教師のめざめ』 【衛星劇場】(スカパー!219chでご視聴の方) ・『快楽温泉郷 女体風呂』(R-15版) ・『ベッド・パートナー』(R-15版) ・『愛獣 赤い唇』(R-15版) あわせて、衛星劇場では、サブカルの帝王みうらじゅんが、お勧めのロマンポルノ作品を紹介するオリジナル番組「みうらじゅんのグレ イト余生映画ショー in 日活ロマンポルノ♯92」を放送! ※人気コーナー「みうらじゅんのグレイト余性相談室」では、皆様から性のお悩みや、疑問を大募集! ■2021年2月放送予定。 【衛星劇場】(スカパー!219ch以外でご視聴の方) ・『ソープ最新テクニック 吸舌(旧題:トルコ最新テクニック 吸舌)』 ・『官能教室 愛のテクニック』 ・『官能テクニック 唇・舌・指』(TV初放送) ・『ドキュメントポルノ 温泉旅館(秘)テクニック』(TV初放送) 【衛星劇場】(スカパー!219chでご視聴の方) ・『ソープ最新テクニック 吸舌(旧題:トルコ最新テクニック 吸舌)』(R-15版) ・『快楽温泉郷 女体風呂』(R-15版) ・『ベッド・パートナー』(R-15版 あわせて、衛星劇場では、サブカルの帝王みうらじゅんが、お勧めのロマンポルノ作品を紹介するオリジナル番組「みうらじゅんのグレ イト余生映画ショー in 日活ロマンポルノ♯93」を放送! ※人気コーナー「みうらじゅんのグレイト余性相談室」では、皆様から性のお悩みや、疑問を大募集!   【日活ロマンポルノ】 日活ロマンポルノとは、1971~88年に日活により製作・配給された成人映画で17年間の間に約1,100本もの作品が公開された。一定のルールさえ守れば比較的自由に映画を作ることができたため、クリエイターたちは限られた製作費の中で新しい映画作りを模索。あらゆる知恵と技術で「性」に立ち向い、「女性」を美しく描くことを極めていった。そして、成人映画という枠組みを超え、キネマ旬報ベスト・テンをはじめとする映画賞に選出される作品も多く生み出されていった。 日活ロマンポルノ公式ページはこちらから
  • 舞台版の良さを生かしつつ、追求した映画ならではの表現 城定秀夫[監督]、小野莉奈、中村守里 インタビュー  第63回全国高等学校演劇大会で最優秀賞に輝いた戯曲を、小誌星取評でもおなじみの城定秀夫監督が映画化した「アルプススタンドのはしの方」は、昨年公開されるやいなや幅広い年齢層から反響を呼び、第12回TAMA映画賞特別賞、第42回ヨコハマ映画祭監督賞など複数の映画賞も受賞。そんな、昨年最も愛された青春映画の一つである本作のBD発売を記念し、城定監督、小野莉奈さん、中村守里さんにお話を伺った。 映画として作品を残せるという歓び 城定 この作品、もともと高校演劇版を舞台(浅草演劇版)にする企画を進めていくうちに「映画もやってみようか?」というところから僕が相談を受けまして、お引き受けした頃には既にキャストは決まっていました。 小野 でも私たちは、舞台千秋楽のときに初めて映画化の話を聞かされたんですよ!? 中村 もう本当にびっくりでした! どうして話が通ってなかったんでしょうか? 城定 サプライズだったのかな?(笑)もっとも、僕もずっとキャストのみんなは知ってるとばかり思いこんでたんだけど。 小野 でもそれまでずっと一緒にやってきたメンバーと、また別の形で作品を残せるという歓びがありました。舞台をやってるとき、私たちは作品自体は見られないわけなので、映画として作品を残せて、自分たちの演技を見直すこともできるのは良い機会だなとも。 中村 舞台と違って映画は本当の場所での撮影になるので、そこもすごく大事だと思いました。球場だと目の前でやってなくても試合の状況を想像しやすいし、その場に立ってみるといろいろ思い浮かべられるものなんだなと。また私が演じた宮下は、舞台版にはなかった吹奏楽部部員3名との直接の絡みのシーンなどもあったので、実際の方々がいらっしゃることで「あ、みんな私が思っていたよりも怖い!」とか(笑)、イメージがつきやすかったです。 小野 逆に私が演じたあすはは吹奏楽の子たちとの絡みが全くなかったので、舞台と映画とでさほどお芝居的な違いはなかったのですが、ただやはり空間は大きく影響したというか、球場の応援席にはエキストラの方々がいて、空は大きく広がって……などと、あすはたちが体感していることを私たちもじかに味わいながらお芝居することができましたね。 城定 彼女たちは舞台の稽古の頃からずっと役を演じてきていますので、僕はそれを映画の芝居にどう転換するかをメインに指導していきました。ただ、舞台芝居から映像芝居に代えたらどうなるかを一回稽古してみたら、ちょっと見ただけでこれは問題ないなと。 学校みたいな現場 小野 現場での城定監督はカメラワークの指示とかがすごくスムーズで、てきぱき作業が進んでいたイメージがあります。段取りもすごく早くて、その分私たちもお芝居に集中することができました。 中村 撮影前と後とで、監督の印象はかなり変わりましたね。最初は怖いのかな? って思ってたんですけど(笑)、撮影していく中で物事をすごく冷静に見てらっしゃる方なんだと。私たちに何気なく、何も発さないけど気遣ってくださってることを感じることが多くて、すごくありがたかったです。 城定 お芝居は彼女たちに任せる分、立ち位置や動きの変化など映画ならではの表現が上手くできたら良い映画になると思っていました。と同時に舞台の雰囲気も残しつつ、どうやって最終的にみんなを並んで立たせられるかがキモでもありましたね。 小野 私と守里ちゃんと西本まりんちゃんの3人は、舞台版のときから良い意味で脱力できるような、リラックスした状態でいましたね(笑)。キャピキャピもしてないし、だからといって全然話さないという関係でもない。 中村 うんうん(笑)。 小野 学校で一緒にいてもなじめそうな、そのとき思ったことを何でも話しながら、とても居易いコンビネーションで、バランスも良かったなと思ってます。 城定 藤野役は新たに平井亜門君を迎えました。 小野 私たちは現場で初めて会ったんですけど、大らかな人柄ですぐに仲良くなれました。特にあすはは藤野君との会話が多かったのですが、舞台と映画で藤野君を演じる人が違う分、お芝居の体感も違ってくるので、自分も自然と接し方も違ってくるのがやってて面白かったです。 中村 亜門君は舞台を見てなかったので、変に縛られず、亜門君らしい映画版ならではの藤野君になってたなと思いました。 城定 はたから見ていても現場は学校みたいな空間で、その意味では自分が先生で生徒を指導しているという、そんな錯覚はありましたね。「悪口言われてないかな?」とか(笑)。 小野・中村 言ってないですよ!(笑) 奇しくも、甲子園が中止になった2020年に公開されて 城定 完成した作品は正直手応えがありましたが、いつもはなかなか多くの人に見てもらえないことが多い中、今回はたくさんの応援もいただいて、すごく広がりを見せてくれて嬉しかったですね。甲子園が中止になったことで、嫌なことを思い出させてしまうのではないかという複雑な想いもありましたので、なおさら多くの人に見ていただけてありがたかったです。 小野 映画賞をいただけたのも、みんなが一緒になって作ったものが評価されたという感覚でとても嬉しいですし、運命の導きでいろいろな人々が交わりながらこの作品に携わった結果、さまざまな反響もあったのかなとも。それこそコロナ禍と公開が重なったのも、今では何か数奇な運命だったのかなという気もしています……。 城定 もともとそういう想いで作った映画ではなかったけど、やがてコロナがすっかり過去のものとなったときに「高校野球が中止になった年に、この映画は公開されたんだよね」って思い出していただけたらいいかなと。また、早くそういう世の中になってほしいですね。 小野 みなさん「30回見た」とかものすごい数を見られていて、そこまで深く愛してもらえている作品ですから、次はブルーレイで何回もご覧になっていただいて、またいろいろな気持ちを思い出したり、共感してもらえたり、元気を出していただけたら嬉しく思います。 中村 今では私よりも深く作品に詳しい方がたくさんいらっしゃいますので、今度はぜひお家で気軽に、見たいと思ったときに見ていただきたいですね。 城定 ちなみに今回のBDの特典として、3つのスピンオフ・ドラマの脚本を収録したブックレットが封入されてます。今後それを撮る予定があるかどうかはわからないけど(笑)。 小野&中村 撮りたい撮りたい! 城定 僕も撮りたい(笑)。 取材・文=増當竜也/撮影=近藤みどり/制作=キネマ旬報社(キネマ旬報2月上旬号より転載) TOP写真左:城定秀夫(じょうじょう・ひでお)/1975年生まれ、東京都出身。武蔵野美術大学卒業後、フリーの助監督としてキャリアを積む。2003年「味見したい人妻たち」で映画監督デビュー。その後、Vシネマ、ピンク映画、劇場用映画など100を超える作品を監督している。近作に「性の劇薬」「アルプススタンドのはしの方」「花と沼」など。 TOP写真中央:小野莉奈(おの・りな)/2000年生まれ、東京都出身。出演作にTBSドラマ「中学聖日記」、映画「テロルンとルンルン」(18)「リビングの女王」(20)などがある。本作は2019年の浅草九劇で上演された舞台版からの続投。 TOP写真右:中村守里(なかむら・しゅり)/2003年生まれ、東京都出身。2018年に「書くが、まま」で映画初出演を果たし、MOOSIC LAB2018にて史上最年少で最優秀女優賞を受賞。本作は小野と同じく、舞台版からの続投。   「アルプススタンドのはしの方」 ●1月20日ブルーレイ発売 ¥5,800(本体)+税 ●2020年・日本・カラー・本編76分 ●監督/城定秀夫 脚本/奥村徹也 原作/籔博晶・兵庫県立東播磨高等学校演劇部 撮影/村橋佳伸 録音/飴田秀彦 編集/城定秀夫 ●出演/小野莉奈、平井亜門、西本まりん、中村守里、黒木ひかり、平井珠生、山川琉華、目次立樹 ●封入特典/特製16Pブックレット(書き下ろし新作スピンオフ短編収録) ●音声&映像特典/メイキング映像「アルプススタンドのはしの方のうらの方」(約30分)、予告編、スタッフ&キャストによる本編コメンタリー ●発売・販売元/ポニーキャニオン ©2020「アルプススタンドのはしの方」製作委員会
  • 今年2021年に、日活ロマンポルノは生誕50年の節目の年をむかえます。それを記念して、ロマンポルノの魅力を様々な角度から掘り下げる定期連載記事を、キネマ旬報WEBとロマンポルノ公式サイトにて同時配信いたします。「キネマ旬報」に過去掲載された、よりすぐりの記事を「キネマ旬報WEB」にて連載していく特別企画「あの頃のロマンポルノ」。 今回は、ロマンポルノ作品として1973年第47回「キネマ旬報ベスト・テン」の日本映画第6位に選ばれた「四畳半襖の裏張り」をピックアップ。「キネマ旬報」1973年12月下旬号より転載いたします。 今回は、「キネマ旬報」1973年12月下旬号より転載いたします。1919年に創刊され100年以上の歴史を持つ「キネマ旬報」の過去の記事を読める貴重なこの機会をお見逃しなく! エロスの幻想のなかに塗り込められた神代の大正史 恣意的な時間の再編成 佐藤信「喜劇・阿部定」で日付を解体した”昭和十一年史”を描いた。その年は二・二六事件が起き、阿部定事件が世間を騒がせた。イタリアのエチオピア侵略があって、英皇帝エドワード8世シンプソン夫人の“世紀の恋”が記録された。佐藤はそのような年を惟み女と戒厳令、二・二六のピストルと男根を百層させたなかでイメージした。彼の記述した戦前史(あるいは昭和史)は、“事実”に対するしいの奔放さによって、あの時代をみごとに抽出したものとなった。佐藤信にとっては、男根切断の女に、天子サマへのあいより、抱きかかえた男根への愛の方が痛切だったという意味のことを言わせるのが歴史だった。戒厳令と阿部定、その生臭いエロスのイメージが、彼にとってはあの時代であった。「四畳半襖の裏張り」を見ながら、私が「喜劇・安部定」を思い出していたとしても、それほど突飛ではない。「喜劇・安部定」が昭和十一年を軸にした佐藤の昭和史なら、「四畳半襖の裏張り」は、大正七年を描いて独自の歴史を編んだ神代辰巳の大正史と言える。 エロスで歴史を記述するために、しかし神代は不思議な恣意的方法をとったものである。袖子と信介のあの長い、技巧の限りを尽した情事の起伏のなかに、彼は大正七年という歴史を捕促しようとする。 米騒動が頻発し、鎮圧軍が出動した。一方ソビエトでは「三月革命」に続いて「十月革命」が起きた。シベリヤ出兵のあった年でもある大正七年を芸者と客によるエロスのなかに塗り込めるように彼は記述した。 大正七年、「夏の暑い夜」という設定ではじまる作品の不思議な方法からまず見てみよう。芸者柚子(宮下順子)が人力車で置屋へやってきた。性が安直に手に入る二流どころの花街が舞台だ。客ははじめての信介(江角英明)。富山から大阪に飛び失した米騒動の号外屋が走って、世情不安を背景にしてか、二人の情事はそんなことを話題にしながらはじまる。 情事のはじまりは夏の夜だった。蚊帳がつられた四畳半がしつらえてあって、二人はうねりに到達するために静かに始動する。ところが画面はつぎの展開では、芸者置屋「花の家」の夕刻になるのだ。半玉芸者の花丸が、抱え主の花枝とお座敷仕度のため、水おしろいを塗りたくっている。時間が、東京の花街のある夏の日に遡行していくのである。半玉芸者の花丸が、抱え主の花枝とお座敷仕度のため、水おしろいを塗りたくっている。時間が、東京の花街のある夏の日に遡行していくのである。その時から、作品は時間の順序を失ってしまう。 歴史は夜つくられる 一軒の置屋を主舞台にくりひろげられる、いわば人生色模様の登場人物は、袖子と信介の芸者と客、花枝と花丸の主従、それに芸者夕子と陸軍二等兵の恋人同志の三組。袖手・信介の情事の時間を筋として底通させながら、この三組はパラパラの時間を各自が持っている。例えばこんな具合いにだ。 夕子と二等兵の鶏の交尾に似たせわしげな情事は、夕刻前のいっときなのだが、「花の家」は午前の掃除時間である。鶏卵をマタにはさんで花丸が掃除や歩き方の練習に汗みつ流しているころは、柚子と信介にとっては、ようやく「鼻息荒くなる」時刻となる。 神代のこのような時間の秩序を無視した構成は、時間をバラバラに解体することで、自分の“歴史”の時間に編み直そうとの試みである。大正七年という歴史は、恣意的な時の再編成によって記述される。 袖子の動きが激しくなる時はもう深夜に近いだろうか。二人だけの密室の時計は明け方なのだが、くだんの貧農出身二等兵にとっては、練兵場で徹底的にしぼられ、殴られている白昼の時刻だった。各自パラパラのこのような生活の点描は、柚子の性の高揚の経過と関連し合うようにみえるが、決してそこに収敏していくというものではない。 袖子らの情事のうねりに直接的に合わせたエピソードは、掃間びん助の首吊りシーンだけである。 「気の遠くなりかける」ほど取乱しはじめた袖子の性感の高まりに対応して、別の座敷で封間の首吊りがはじまった。 あの快感は首吊りの慌惚感と似ていると、口をすべらせたばかりに耕間は華族のなれの果てのような旦邦に、では実際に首を吊っていい気持になってみよと強請される。このシーンはごく滑稽に喜劇的に描かれたことで、柚子の快楽をいっそう際立てさせた。 一回目の性交が果てて、柚子と信介が眠りこけている時間に、「三月革命」のスチール写真が挿入された。死んだように眠る間にも歴史は動いている。“歴史は夜つくられる”のである。そういえばもうひとつの仮死状態にあったあわれな報間は「三月革命」のあと、蘇生させられた。エロスの高まりと同じ地平に革命を透視しようとする神代の歴史記述は大胆で奔放だ。 ここで見落してならないのは、「三月革命」の日付けである。革命は大正七年三月のことだった筈だ。しかし袖子の情事は繰返えすが大正七年夏の夜のことだ。日時をバラバラに解体していることはすでに見てきたが、作者は、月単位の長い時間をも編み直して自分の大正史に取込もうとしている。こうして三月の事件が、蚊帳のなかに、た。すっぽりと入り込んできた。 日常性を回復しドラマは終わる 大正七年の出来事を情事の時間に集約した長い夜が終わった。客の信介は「初会」にあられもなく燃えた女のいじましさに魅せられたのか、袖子を落籍して、料亭をもたせた。芸者からおかみへの転進で、時間を無視した大正七年は、現実の時計を取り戻すことになる。性感の揺れ動きのなかにあった幻のような時間記述は、その時から整序された時刻を刻んでいくのである。こうして柚子がおかみになったあとの歴史、つまり「シベリヤ出兵」から花丸のムホンまでは、“現実的事件”として描写される。蚊帳のなかで描いたエロス的歴史は、趣きを変えて、風雲急な時間とけだるい退廃の大正を描いていく。現実的事件としてのドラマは収束されなければならない、というかのように。 夕子と二等兵は相変らず束の間の逢瀬に急がしい思いをする。公用外出のこの二等兵はシベリヤ出兵要員として明日出発しなければならないのだ。男はせわしく抱かれて全力疾走で帰隊していく。あと一組の花枝・花丸。主人の花枝は客がとれず、いわゆるオチャをひいてふてくされ、欲情の処理に未通女である花丸を寝床に誘い込むというようなこともあって、花丸はつくづくこの女主人がいやになる。そこでしきたりを破って「水揚げしてくれる旦那を探してくれ」と袖子に頼み込む。そんな造反は露知らない花枝は、習慣になっているハエ取りに精出している。 ひと夜の長い情事のなかで解体された日常的な時間は、日常性を回復したところでドラマを終えるのである。 「恋人たちは濡れた」までの神代の作品にはホモ・ルーデンスのイメージの強い人物たちが多かった。「恋人たちは濡れた」の青年は自分の出生や生存にすら積極的な関心を示さない。母も故郷も拒んで、およそ生甲斐を放棄したところで生きていた。そんな人物のけだるさが、作品に無常観として色濃く投影していた。「四畳半襖の裏張り」も例外ではない。袖子の自分の性で人生を転がしていく姿は、性が高揚すればするほど、青年にみた遊びのけだるさに似たものを帯びてくるのである。 ただ「四畳半襖の裏張り」が他の作品と際立って違うのは、他の作品が雑駁に云えば人を描いて状況を浮彫りにしているのに対し、エロスを通して歴史を記述した点にある。歴史は記述者の恣意によってつくられる。とすれば、佐藤信がエロス幻想に血ぬられた昭和史を書いたように、神代もすぐれてユニークな彼の大正史を持ったといえる。 斎藤正治 「キネマ旬報」1973年12月下旬号より転載 『四畳半襖の裏張り』【Blu-ray】 原作:永井荷風 監督・脚本:神代辰巳 価格:4,200円+消費税 発売:日活株式会社 販売元:株式会社ハピネット・メディアマーケティング   日活ロマンポルノ 日活ロマンポルノとは、1971~88年に日活により製作・配給された成人映画で17年間の間に約1,100本もの作品が公開された。一定のルールさえ守れば比較的自由に映画を作ることができたため、クリエイターたちは限られた製作費の中で新しい映画作りを模索。あらゆる知恵と技術で「性」に立ち向い、「女性」を美しく描くことを極めていった。そして、成人映画という枠組みを超え、キネマ旬報ベスト・テンをはじめとする映画賞に選出される作品も多く生み出されていった。 オフィシャルHPはこちらから
  •  今年2021年に、日活ロマンポルノは生誕50年の節目の年をむかえます。それを記念して、ロマンポルノの魅力を様々な角度から掘り下げる定期連載記事を、キネマ旬報WEBとロマンポルノ公式サイトにて同時配信いたします。  衛生劇場の協力の下、みうらじゅんがロマンポルノ作品を毎回テーマごとに紹介する番組「グレイト余生映画ショーin日活ロマンポルノ」の過去の貴重なアーカイブから、公式書き起こしをお届けしたします。(隔週更新予定) 2012年1月放送、第5回のテーマは「夫人」 どうも、みうらじゅんと申します。「グレイト余生映画ショーin日活ロマンポルノ」。第4回目のテーマは「夫人」でございます。昭和の日本にはさまざまなタイプの夫人がおられ、それで僕たちは随分いい夢を見させてもらったということでございます。それが日活ロマンポルノの人妻シリーズということになんですが、夫人がいかにして淫乱になられたか、それを確かめる4本を今回、御用意しました。 今回お送りするテーマは、艶美な性の伝道師「夫人」。酸いも甘いも知り尽くす、究極のエロセレブを大特集!!熟れた肢体が躍動する昼下がりの、禁断の淫情遊戯に迫る!!ラブそれは危険な誘惑。。。   「夫人」と聞いて、すぐに連想するのは『エマニエル夫人』(1974年 フランス作品)ですよね。シルヴィア・クリステル主演のこの映画が世界に夫人ブームを巻き起こしました。当時は、「女性も見られるポルノ映画」といった打ち出し方だったと思うんですけども、シルヴィア・クリステルっていうモデル出身の人が出演って言う事もあってとてもオシャレな映像で、女性のお客さんからも絶賛を得ました。その影響を受けて、日本も続々とオシャレでいやらしい夫人が増えたんですね。 今回、御覧頂く夫人は、 『鎌倉夫人 童貞倶楽部』 『東京エマニエル夫人』 『山の手夫人 性愛の日々』 『軽井沢夫人』 の4方でございます。 夫人ブームを巻き起こした『エマニエル夫人』から、話をさせて頂きたいと思いますが、『エマニエル夫人』と言えば、当然思い出すのは、口元に手をやって、おっぱい出して、足を組んでいらっしゃるあのポスターが有名ですね。僕は小学生の時から仏像が大好きだったもので、中学生になって『エマニエル夫人』のこのポスターを見た時には、すぐにそれが弥勒菩薩の半跏思惟だっていうことは分かりました。 半跏というのは、足を組むことです。思惟というのは、物思いにふける仕草。口元にちょっと手を当てて衆生をいかにして救おうかと考えておられるポーズです。そして、エマニエル夫人の座っている籐家具の椅子。背後の部分がちょうど仏像でいう光背にあたるというわけです。当然、この発見は当時、クラスメイトにしましたが、誰も「そんな話はもういい」と聞いてくれませんでした(笑)。 エマニエル夫人は、きっと旦那様と各国を旅し、日本にも来たのでしょう。京都の広隆寺も訪れたのは言うまでもありません。そこで弥勒菩薩を拝観し、このポーズを思いついたと推測します。 ■今月の厳選夫人作品 今月の四夫人の出身地の分布図を見て頂きましょう。 『鎌倉夫人 童貞倶楽部』。鎌倉はここですね。でも劇中で夫人は鎌倉大仏のポーズは取りませんよ(笑)。宮下順子さんが演じておられます。 そして『東京エマニエル夫人』は、田口久美さん演じられるフランスから東京にやって来られたという設定の夫人。シルヴィア・クリステルの『エマニエル夫人』は機内でのシーンが話題になりましたが、『東京エマニエル夫人』は飛行機ならぬ、箱根のロープウェイ。ロープウェイのドアが開いているという、もう香港並みのアクション・セックスが展開さます。 『山の手夫人 性愛の日々』は、この辺ですかね。志麻いづみさん主演、団鬼六さん原作のSMシリーズにもたくさん出られてるお方です。 『軽井沢夫人』は高田美和さんが主演です。高田さんといえば、思い出すのは『大魔神』(1966年 大映作品)。彼女の涙で大魔神の怒りが収まるんです。小学生の頃に観たんですが、後に『軽井沢夫人』に成られるとは。ちょっと驚きでしたね。本作で、共演されてる土屋嘉男さんも怪獣、怪人映画にたくさん出られた方。『ガス人間第一号』(1960年 東宝作品)は是非、この機会に御覧になって下さい。 他に、「かまきり夫人」(『五月みどりのかまきり夫人の告白』(1975年 東映作品)なんてものもおられましたし、田口久美さん主演で『東京ディープスロート夫人』(1975年 東映作品)というのもありました。当然『ディープスロート』(1972年 アメリカ映画)の東京版ですね。 70年代から80年代頭まで、たくさん男を悩ます夫人がおられたということで今回は、その4本、じっくりご鑑賞下さいませ。 『鎌倉夫人 童貞倶楽部』 『東京エマニエル夫人』 『山の手夫人 性愛の日々』 『軽井沢夫人』 ※各作品はFANZAをはじめする動画配信サービスにて配信中です 次回は、かつて「アイドル」だった方が日活ロマンポルノ!?をお送りする予定です。楽しみに待っていてくださいね。それではみなさんもグレイト余生を! 衛星劇場「グレイト余生映画ショーin日活ロマンポルノ」 ■クレジット 出演・構成 みうらじゅん プロデューサー 今井亮一 ディレクター 本多克幸 製作協力 みうらじゅん事務所・日活 ■2021年1月 放送予定 【衛星劇場】(スカパー!219ch以外でご視聴の方) ・『快楽温泉郷 女体風呂』(HD初放送) ・『江戸川乱歩猟奇館 屋根裏の散歩者』 ・『東京エロス千夜一夜』 ・『女教師のめざめ』  【衛星劇場】(スカパー!219chでご視聴の方) ・『快楽温泉郷 女体風呂』(R-15版) ・『ベッド・パートナー』(R-15版) ・『愛獣 赤い唇』(R-15版)  あわせて、衛星劇場では、サブカルの帝王みうらじゅんが、お勧めのロマンポルノ作品を紹介するオリジナル番組「みうらじゅんのグレ イト余生映画ショー in 日活ロマンポルノ♯92」を放送! ※人気コーナー「みうらじゅんのグレイト余性相談室」では、皆様から性のお悩みや、疑問を大募集!  【日活ロマンポルノ】 日活ロマンポルノとは、1971~88年に日活により製作・配給された成人映画で17年間の間に約1,100本もの作品が公開された。一定のルールさえ守れば比較的自由に映画を作ることができたため、クリエイターたちは限られた製作費の中で新しい映画作りを模索。あらゆる知恵と技術で「性」に立ち向い、「女性」を美しく描くことを極めていった。そして、成人映画という枠組みを超え、キネマ旬報ベスト・テンをはじめとする映画賞に選出される作品も多く生み出されていった。 日活ロマンポルノ公式ページはこちらから