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沢田研二主演「土を喰らう十二ヵ月」予告編完成、サン・セバスティアン国際映画祭出品
2022年9月8日水上勉のエッセイを原案に、沢田研二と松たか子の共演で、里山暮らしの作家の姿を四季折々の食とともに描く中江裕司監督作「土を喰らう十二ヵ月」が、11月11日(金)より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほかで全国公開。予告編が到着した。 山荘にやってきた恋人の真知子(松たか子)を、「寒かっただろ?」とツトム(沢田研二)が笑顔で迎えるシーンから始まる予告編。子芋の“土の香り”に気づく真知子、禅寺の和尚の教え、亡くなった妻の存在、「所詮人は、一人で生まれて、一人で死んでいく」というツトムの考え方などが示され、映画の世界観が立ち上がっていく。 それと同時に、子芋の網焼き、炊き立てのみょうがご飯、わらびのおひたし、胡麻豆腐、ふろふき大根、若竹煮など、ツトムが作る数々の料理が目を引く。これらは料理研究家の土井善晴が手掛けている。 本作はサン・セバスティアン国際映画祭「キュリナリー・ シネマ部門」への出品が決定。プレミア上映後にディナーを楽しめるのが同部門の特色で、そこでの料理をスペインのレストラングループ〈NOMO〉で活躍する萩野谷尚之が担当する。 また、9/13(火)〜9/19(祝・月)に松屋銀座8Fイベントスクエアで開催される〈銀座・手仕事直売所〉に、「土を喰らう十二ヵ月」の世界観を楽しめるショップが開店。映画で使われている器や関連本などが購入でき、〈ツトムの台所〉で撮影できるSNSスポットも登場する。 ©2022『土を喰らう十二ヵ月』製作委員会 配給:日活 ▶︎ 沢田研二主演「土を喰らう十二ヵ月」、“美味しい” 特報&メインビジュアル -
ピーター・バラカン監修の〈Peter Barakan's Music Film Festival 2022〉のラインナップより、日本初公開の3作「バビロン」「ブリティッシュ・ロック誕生の地下室」「アメリカン・エピック エピソード1〜4」が、単独で全国順次公開されることが決まった。 まずは1980年に製作されたものの、その衝撃的な内容から長らく世界中で上映されなかった幻のレゲエ・ムービー「バビロン」が10/7(金)より公開(ヒューマントラストシネマ渋谷、アップリンク吉祥寺ほか)。 そしてザ・フーや結成前のローリング・ストーンズのメンバーらが集まっていた伝説のブルーズ・クラブに迫るドキュメンタリー「ブリティッシュ・ロック誕生の地下室」が11/11(金)より公開(ヒューマントラストシネマ渋谷ほか)。 さらにアメリカのポピュラーミュージック黎明期のアーティストに肉薄し、カントリー、ブルースといったジャンルが確立する過程を描いた全4部、5時間を超える長編ドキュメンタリー「アメリカン・エピック エピソード1〜4」が11/18(金)より公開(YEBISU GARDEN CINEMAほか)。 多様な音楽映画をスクリーンで堪能したい。 「バビロン」 1980年/イギリス/94分 原題:Babylon 監督:フランコ・ロッソ 脚本:マーティン・ステルマン、フランコ・ロッソ 撮影:クリス・メンゲス 音楽:デニス・ボーベル、アスワド 出演:ブリンズリー・フォード、カール・ハウマン、トレヴァー・レアード、ブライアン・ボーヴェル、ヴィクター・ロメロ・エバンス、アーチー・プール、T.ボーン・ウィルソン © 1980 National Film Trustee Company Ltd サウス・ロンドンで昼は整備士として働き、夜はレゲエのDJとして仲間たちと活動する青年ブルー。しかし白人たちに度重なる嫌がらせを受け、ついに怒りを爆発させる……。人種差別に押し潰されそうになりながらも、音楽にすべてをぶつける若者たちを強烈に描いた幻の傑作。主演のブルーに元アスワドのブリンズリー・フォード。 「ブリティッシュ・ロック誕生の地下室」 2021年/イギリス/88分 原題:British Rock Born in A Basement 監督:ジョルジオ・グルニエ 出演:ジンジャー・ベイカー、ジャック・ブルース、エリック・バードン、ジョン・メイオール、ピート・タウンゼンド ©SIXTY TWO Films Ltd. ザ・フーや結成前のローリング・ストーンズのメンバーなど、のちのロックスターたちが集まっていた伝説のクラブ〈イーリング・クラブ〉に迫るドキュメンタリー。ブリティッシュ・ブルーズの聖地としても名高いクラブにまつわるエピソードが、アーティストや関係者の証言によって綴られる。 「アメリカン・エピック エピソード1〜4」 2017年/アメリカ/エピソード1(57分)、エピソード2(60分)、エピソード3(88分)、エピソード4(116分) 原題 : Episode 1: The Big Bang、Episode 2: Blood and Soil、Episode 3: Out of the Many, the One、Episode 4: The American Epic Sessions 監督:バーナード・マクマホン 出演:タージ・マハール、ジャック・ホワイト、ウィリー・ネルスン ©2017 Lo-Max Records Ltd. 1920年代にレコードが大衆化し、レコード会社はアメリカ各地に“新しい音楽”を探しに行く。その過程でカントリー、ブルース、ハワイアン、ラテンといったジャンルが確立していくさまを丹念に見つめたドキュメンタリー。最終章ではベックやエルトン・ジョンといった現代のアーティストによる圧巻のセッションが繰り広げられる。
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松岡茉優と古川琴音も出演。理想と現実の狭間でもがく⻘春群像劇「スクロール」
2022年9月7日YOASOBIのヒット曲『ハルジオン』の原作者としても知られる橋爪駿輝の小説を、北村匠海と中川大志のW主演で映画化した鈍色の⻘春群像劇「スクロール」が、2023年に全国公開。第2弾キャストで松岡茉優と古川琴音が発表され、両者のコメントが到着した。 学生時代に友人同士だった〈僕〉(北村匠海)とユウスケ(中川大志)のもとに、同じく友人の森が自殺したという報せが届く。就職はしたものの上司にすべてを否定され、「この社会で夢など見てはいけない」とSNSに思いをアップすることで何とか自分を保っていた〈僕〉と、毎日が楽しければそれでいいと刹那的に生きてきたユウスケ。森の死をきっかけに“生きること・愛すること”を見つめ直す2人に、〈僕〉の書き込みに共鳴して特別な自分になりたいと願う〈私〉と、ユウスケとの結婚がからっぽな心を満たしてくれると信じる菜穂の時間が交錯していく。青春の出口に立った4人が見つけた、きらめく明日への入口とは──? このたび菜穂を松岡茉優、〈私〉を古川琴音が演じることが明かされた。両者のコメントは以下。 松岡茉優 菜穂を演じさせて頂きました。松岡茉優です。 短い期間の撮影でしたが、 北村匠海さん、中川大志さんをはじめ 現場のスタッフ、キャストの集中力は今でも思い出すほどに 鮮明に記憶に残ります。 ほとんどのシーンがワンカットで進んでいく撮影は 1秒も気を抜けず、緊張感の中でどこか興奮していました。 あの瑞々しい時間がどのように映されているのか、楽しみです。 古川琴音 改めて、自分と周りにいる人たちのことを考えるきっかけになりました。 自分のように近しい人でも見えている世界は違くて、反対に相容れないような人でも同じ世界に生きている。 この作品中、人との関わりにおいて、いつもよりも繊細になっていたように思います。 そんな気持ちを、清水監督やスタッフの皆さん、キャストの皆さんと、時にシェアしながら作っていけたのがとても楽しかったです。 是非多くの方に観て頂きたいと思います。 ©橋爪駿輝/講談社 ©映画「スクロール」製作委員会 配給:ショウゲート ▶︎ 北村匠海 × 中川大志 W主演。鈍色の⻘春を駆け抜ける群像劇「スクロール」 -
時はバブル前夜、若者たちから「暗い、ダサい、つまらない」と敬遠されがちだった当時の日本映画界に彗星のように現れ、多くの観客を映画館に呼び寄せるスマッシュヒットとなった「私をスキーに連れてって」(1987年)。その2年後、同じ馬場康夫監督×一色伸幸脚本×原田知世主演により製作された“ホイチョイ・ムービー”第2弾が、本作「彼女が水着にきがえたら」である。 「私をスキーに連れてって」から一転、夏の海で出会った男女の恋模様 馬場が代表をつとめる創作集団“ホイチョイ・プロダクション”は、80年代初頭から『見栄講座』『気まぐれコンセプト』などの著作やテレビバラエティーの企画・制作などを通じて、最新のトレンドや広告業界の流行り廃りを誇張して取り上げ人気を集めてきた。もともと学生時代からの遊び仲間の延長であり、自主映画制作も経験していた彼らにとって、「私をスキーに連れてって」はまさに長年の夢を実現させた企画だったのだ。 「スキー」の成功により第2作のチャンスを得た彼らは、真冬のゲレンデを舞台にした前作を180度反転させ、今度は真夏の海を舞台に、スキューバダイビングを中心とするマリンレジャーを題材に選んだ。『恋人はサンタクロース』など松任谷由実のヒットソングが全編を彩った「スキー」に対し、この「彼女が水着にきがえたら」では、桑田佳祐が本作のために書き下ろした主題歌『さよならベイビー』をはじめ、『思い過ごしも恋のうち』『みんなのうた』などサザンオールスターズのヒット曲が次々と流れる。 マリンレジャーのさまざまなシーンで活躍する最新アイテムがふんだんに登場するのも、「スキー」と同様のアプローチ。中でも印象的に使われているのは個人で操縦する小型の水中スクーターで、プロペラの回転を推進力に海中を自在に動き回るダイバーたちの姿を捉えた一連の水中撮影によるシークエンスは、BGMの『ミス・ブランニュー・デイ』とも相まって、実に爽快な映像に仕上がっている。 ブレイク前夜、若き日の織田裕二が原田知世の相手役 原田知世の本作での役柄は、アパレルメーカーに勤めるOLの田中真理子。ダイビング初心者の彼女は同僚の恭世(伊藤かずえ)に誘われ相模湾を航行するクルーザーパーティーに参加するが、ダイビングの途中で同行者たちとはぐれてしまい、危うく遭難しかける。真理子は近くを通りかかった別のヨットに救助され、そこで出会ったのが織田裕二演じる青年・吉岡文男だった。 偶然出会った男女が不器用なアプローチを繰り返しながらやがて惹かれ合っていく姿を描く“ボーイ・ミーツ・ガール”の主題は、これも「スキー」と同じ構造。前作で相手役をつとめた三上博史はヒットをきっかけに人気スターへの道を歩んだが、本作出演時点での織田裕二も俳優デビューからわずか2年、ドラマ『東京ラブストーリー』で一躍人気者となるのは「水着」公開の1年半後で、まさにブレイク前夜だった。ナイーブで、素直に自分の気持ちを表現できない不器用な若者像は、この時期の織田のタイプキャスト的なキャラクターではあるものの、どことなくやんちゃな佇まいとまだ粗削りな芝居は、今見直すととても新鮮だ。 主人公男女の造形、出会いから結ばれるまでの物語、さらに冬と夏、山と海、スキーとスキューバダイビングを反転させたシチュエーション、最新のトレンドやアイテムの紹介と、徹底して「スキー」の再現を試みた「彼女が水着にきがえたら」は、興行的には実は「スキー」以上の成績を収めているのだが、その数字とは裏腹に、「スキー」ほどのインパクトは獲得できなかった。その要因のひとつに、「水着」の物語が若い男女ふたりの出会いの直後から微妙にシフトチェンジしていく点が挙げられる。 真理子は吉岡に救助される前、海底に沈んだ飛行機の残骸を発見していたのだが、その話を聞いてヨットの所有者である大塚(谷啓)は色めき立つ。実は彼女が見つけた機体は、朝鮮戦争の時代に巨額の財宝を積んだまま相模湾に墜落したと言われている軍用機の特徴と一致しており、大塚は長年その財宝を探し続けていたのだ。吉岡もその捜索をずっと手伝っていて、さらに真理子たちが参加したクルーザーパーティーの主催者・山口(伊武雅刀)もまた財宝を探している大塚たちのライバルだった。ここから映画は、財宝をめぐる吉岡・大塚と山口たちとの競争、さらに密かに財宝の横取りを狙う謎の中国人一味も絡んだ大争奪戦へと発展していく。 ホイチョイ・プロダクションが本当に作りたかった映画を目指した 実を言うとこの「彼女が水着にきがえたら」は、かつて馬場監督らホイチョイのメンバーがアマチュア時代に撮った「イパネマの娘」という自主映画をベースにしていて、馬場によれば「相模湾にお宝が沈んでいてそれを探すというプロット」はまったく同じものだという。メインの宝探しがまずあり、それに「スキー」で成功した方法論を当てはめて肉付けしていくという順番で、物語が作られたのだろう。結果、馬場ら製作陣が「スキー」と同様にいたずらにトレンドを追い求めることよりも、財宝探しに熱中する中年オヤジたちの遅れてきた青春に主眼を置いているかに見える映画ができ上がった。そのため原田知世と織田裕二のふたりが、ややもすると傍観者的なポジションに追いやられてしまったような印象もあったのだが、今回改めて本作を見直してみると、妨害工作に遭って大怪我を負った大塚に代わり財宝を探すのはあくまで吉岡であり、彼をサポートする真理子との二人行、さらに中国人一味に追われた彼らが繰り広げるボート&水上バイクチェイスのクライマックスに至るまで、若いふたりが物語の主体であることには間違いなかった。 「彼女が水着にきがえたら」は、馬場監督らホイチョイ・プロダクションが本当に作りたかった映画に正直に向かおうとして生まれた作品であり、そこに本作の長所も短所も凝縮されていると言っていい。このあと、再び2年後の1991年に製作されたホイチョイ・ムービー第3弾の「波の数だけ抱きしめて」は、1982年夏の湘南という近過去を舞台にミニFM局開設に打ち込む若者たちの姿を描き、かつて若者だった男女の“青春の終わり”を主題に据えている。主演は原田知世に代わり中山美穂、相手役には「水着」に続き織田裕二をキャスティング。80年代初頭の洋楽ヒット曲+松任谷由実のナンバーが画面を彩ることで「スキー」への回帰も匂わせつつ、馬場監督自身が青春期を過ごした当時のノスタルジックな空気感が全編に漂う“痛み”の物語は、「スキー」の成功要因と「水着」に込めた作り手たちの思いを、どうにかひとつにまとめようと試行錯誤した結果のようにも思われる。 「スキー」のファーストインパクトに比べるとあまり語られる機会が少ない「彼女が水着にきがえたら」だが、日本映画界の変革期を象徴する新しい力に満ちた“ホイチョイ三部作”は、今も一見の価値がある作品群だ。 文=進藤良彦/制作=キネマ旬報社 ホイチョイ・ムービー3部作 「彼女が水着にきがえたら」(ホイチョイ・ムービー第2弾) ●9月7日初Blu-rayリリース(DVDリリース中) Blu-rayの詳細情報はこちら ●Blu-ray:¥4,180(税込)DVD:¥3,300(税込) ●日本/カラー/本編103分 ●監督:馬場康夫 脚本:一色伸幸 ●出演:原田知世、織田裕二、伊藤かずえ、竹内 力、田中美佐子、谷 啓、伊武雅刀 ●発売元::フジテレビジョン・小学館・ポニーキャニオン 販売元:ポニーキャニオン ©1989 フジテレビ・小学館 「私をスキーに連れてって」(ホイチョイ・ムービー第1弾) ●Blu-ray&DVDリリース中 Blu-rayの詳細情報はこちら ●Blu-ray:¥4,180(税込)DVD:¥3,300(税込) ●日本/カラー/本編98分 ●監督:馬場康夫 脚本:一色伸幸 ●出演:原田知世、三上博史、原田貴和子、沖田浩之、高橋ひとみ、布施博、鳥越マリ、飛田ゆき乃、竹中直人、田中邦衛 ●発売元::フジテレビジョン・小学館・ポニーキャニオン 販売元:ポニーキャニオン ©1987 フジテレビ・小学館 「波の数だけ抱きしめて」(ホイチョイ・ムービー第3弾) ●Blu-ray&DVDリリース中 Blu-rayの詳細情報はこちら ●Blu-ray:¥5,170(税込)DVD:¥4,180(税込) ●日本/カラー/本編104分 ●監督:馬場康夫 脚本:一色伸幸 ●出演:中山美穂、織田裕二、松下由樹、別所哲也、阪田マサノブ、勝村政信 ●発売元::フジテレビジョン・小学館・ポニーキャニオン 販売元:ポニーキャニオン ©1991フジテレビ/小学館
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オジロマコトの『週刊ビッグコミックスピリッツ』連載コミックを、森七菜(「天気の子」『舞妓さんちのまかないさん』)と奥平大兼(「MOTHER マザー」「マイスモールランド」)のW主演で、池田千尋(「東南角部屋二階の女」『大豆田とわ子と三人の元夫』)のメガホンにより映画化した青春ストーリー「君は放課後インソムニア」が2023年に全国公開される。 能登を舞台に、不眠症に悩む高校生の中見丸太(なかみ・がんた)が、文化祭の準備を抜け出して入った天文台で、同じく不眠症の曲伊咲(まがり・いさき)と出会うことから始まる思春期物語「君は放課後インソムニア」。TVアニメ版も2023年に放映予定で、併せて盛り上がりが期待される。 キャスト・スタッフのコメントは以下。 森七菜/曲伊咲役 中見や伊咲をはじめとする魅力的なキャラクターが過ごす時間は自分にとって憧れや理想のようなもので学生時代からずっとファンでした。もしこの作品を実写化するなら絶対参加したい。という気持ちが当時からありました。お話をいただいた時は驚きと、撮影が待ち遠しくてたまりませんでしたが、石川県七尾市での1ヶ月は想像を遥かに超える魅力的な毎日でした。とにかく景色が美しく、キャストのみなさんは漫画から飛び出てきたようで、私には眩しすぎました。あの子達が歩いた道を、みんなで辿ってきました。とにかく原作を大切に抱いて進んだ1ヶ月でした。16歳のちっぽけな輝きが大きなオーラを纏う、そんな瞬間を感じていただけると思います。 奥平大兼/中見丸太役 まず一番最初にこのお話を聞いて台本を読んだとき、僕が演じる中見丸太だけでなく、登場人物全員に惹かれるものがありました。物語の雰囲気も色があって、とてもお芝居するのが楽しそうだなと思っていました。 そしてクランクインして石川県の七尾市にお邪魔させていただいて、地域の皆さんがとても優しく、温かくて、すぐに七尾市が好きになりました。自分の学生生活では体験出来なかった事を撮影を通して体験でき、他のキャストの皆さんもほんとにそのキャラクターが存在してるかのようにピッタリで、お芝居するのも楽しかったです。 2023年にはアニメも放送されるということで、“君ソム”の世界を漫画、アニメ、そして実写映画とそれぞれの良さを楽しんでいただけたら嬉しいです。 池田千尋監督 この夏、七尾市という海沿いの街で、伊咲と丸太と共に生きました。 森七菜さんと奥平大兼くんは、私の想像など軽々と超えて大きく膨らみ、伊咲と丸太として生きた時間をカメラに焼き付けてくれました。 原作に感じた、今この瞬間にしかない奇跡のようなものが、二人が体現することで本当になっていく。そんな日々から生まれた映画です。 世界へ繋がる扉を開こうと、もがき駆け抜けた伊咲と丸太の物語が、多くの人へとさらに繋がり開いていくことを願います。 オジロマコト(原作) 実写映画化に際して、伊咲役の森七菜さんは、写真集を拝見して「伊咲がいる!」と思ったほどイメージぴったりで。勝手ながら、実写化するなら伊咲は森さんしかいない、とずっと思っていたので夢がかなった気持ちです。奥平大兼さんは、以前から出演作を拝見していました。それが本当に素晴らしくて、今回丸太役をやって下さると聞いてとても嬉しかったです。漫画と同じく舞台は石川県、撮影は七尾市で行われました。漫画で描き切れない美しい能登の風景と、森さん奥平さんという瑞々しいお二人をスクリーンで観るのがとても楽しみです。 寺田悠輔(プロデューサー) 3年程前、会社の同僚に薦められて原作の第1集を読みました。 最後、伊咲と丸太が眠りに落ちていくシーンの静かな美しさに魅了されたのをはっきりと覚えています。 そんなきっかけで出会った「君ソム」ですが、この度ご縁があって実写映画をお預かりすることになりました。 そして僕に原作を教えてくれた同僚は今、「君ソム」アニメのプロデューサーを担当しています。 今回、実写映画は原作の舞台となっている石川県の七尾市で撮影させて頂きましたが、 街の空気感、キャストの息遣い、スタッフの目線が混じり合った素敵な映像が撮れたと思っています。 来年、この作品の世界が広がり、より多くの方に知って頂けるよう、今回の映像化と精一杯向き合わせて頂きます。 Story 石川県七尾市の九曜高校。不眠症に悩む中見丸太はある日、校内で使われていない天文台を見つけ、自分の居場所にしようと決める。だがそこには同じクラスの曲伊咲という先客がいた。「昼休みとかここに来てこっそり寝てるの。わたしだけの、秘密の場所」。なんと伊咲も、丸太と同じく不眠症に悩んでいた。ろくに話したことがなかったものの不眠症という秘密で繋がったふたりは、休み時間や放課後になると天文台で一緒に昼寝し、さらに眠れない夜には連れ立って街を散歩するように。「こんな景色が見られるなら、眠れないのも悪くはないね」。 ところがふたりの行動がばれ、天文台への立ち入り禁止の危機が迫る。寂しげな伊咲を前に、丸太は決意する。 「俺が天文部の部員になればここにいられますか」 伊咲との居場所を守るために──。 「君は放課後インソムニア」 原作:オジロマコト「君は放課後インソムニア」(小学館「週刊ビッグコミックスピリッツ」連載中) 監督:池田千尋 出演:森七菜、奥平大兼 企画・制作:ユナイテッドプロダクションズ 配給:ポニーキャニオン 公式サイト:kimisomu-movie.com 公式twitter:@kimisomu_movie ©オジロマコト・小学館/映画「君ソム」製作委員会