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栄養学の教師ノヴァクが生徒たちに授ける《食べない》健康法。その先に待つのは幸福か、破滅か──。第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された、異才ジェシカ・ハウスナー監督の“イニシエーション・スリラー”「クラブゼロ」が、12月6日(金)より新宿武蔵野館ほか全国で公開。教師ノヴァクを演じたミア・ワシコウスカが作品を語った。 「現実の不条理をよく理解している監督」と、ハウスナー監督に信頼を寄せるミア・ワシコウスカ。「初めて脚本を読んだとき、力強さを感じるとともに胸が苦しくなりました。物事を変えたいと思っている若者に心を動かされたのです」と明かす。 同時に「ノヴァクは自身が生徒たちにどのような影響を与えるか自覚していて、その力を楽しんでいる」との印象を受けたが、監督には「ノヴァクは自らの教えを純粋に信じている」と告げられたという。そうした状況について「私が動揺したのは、そこに多少の真実があるということ。彼女の教えの中には合理的で正しく思えるものもある。それが極端になってある種の教義となり、不条理な信念を押し付けるようになります。とても危険なことです」と考察していく。 さらに「彼女は子どもたちに親から離れるよう促します。10代の子どもの多くは違う視点を持ち、自分で考えたがるもの。彼女はそうやって彼らに力を与えることで、自分の信念を押し付けている。ノヴァクは彼らに足りないものを与えて、彼らの脆さや恐怖につけ込んでいるのです」と、自身が演じたキャラクターを分析する。 ハウスナー監督が「10代の子どもたちが何を必要とし、指導者や親のような立場の人に何を求めるのか」の答えを追った本作を、「説得力があると思いました」と称えるミア。思考を揺さぶる異色の物語を見届けたい。 https://www.youtube.com/watch?v=Rq2Q99a4kLo Story 名門校に赴任した栄養学の教師ノヴァクは、「少食は健康的であり、社会の束縛から自分を解放できる」との考えに基づく“食べない”健康法を指南。生徒たちはのめり込み、やがて謎めいた〈クラブゼロ〉に参加することに。最後に選択する究極の健康法、そしてノヴァクの目的とは──? © COOP99, CLUB ZERO LTD., ESSENTIAL FILMS, PARISIENNE DE PRODUCTION, PALOMA PRODUCTIONS, BRITISH BROADCASTING CORPORATION, ARTE FRANCE CINÉMA 2023 配給:クロックワークス ▶︎ ミア・ワシコウスカ主演×ジェシカ・ハウスナー監督。《食べない》健康法の行き着く先は?「クラブゼロ」
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第81回ヴェネチア国際映画祭銀獅⼦賞を受賞し、第97 回アカデミー賞最有⼒候補に躍り出た「THE BRUTALIST」(原題)が、邦題「ブルータリスト」に決定し、2025年2⽉21⽇(⾦)に⽇本公開が決定した。 監督・脚本を弱冠36 歳の気鋭ブラディ・コーベットが務め、主⼈公のラースロー・トートを演じるのは、「戦場のピアニスト」(02)で第74 回アカデミー賞主演男優賞を受賞したエイドリアン・ブロディ。妻エルジェーベトを、「博⼠と彼⼥のセオリー」(14)で第87 回アカデミー賞主演⼥優賞にノミネートされたフェリシティ・ジョーンズ。アメリカへ渡ったラースローの運命に⼤きな影響を与える⼤富豪ハリソンを「メメント」(00)などのガイ・ピアース。そのほか、ジョー・アルウィンや、ラフィー・キャシディなど、ハリウッドを牽引してきたベテラン実⼒派から注⽬の若⼿まで幅広い役者陣が顔をそろえている。 https://youtu.be/ZooHE6pMFEw 解禁された特報は、ラースロー・トートのこれから始まる数奇で壮⼤な⼈⽣の⼀端を捉えたもの。ホロコーストを⽣き延び、新天地アメリカに到着したラースロー・トートの眼前に映った、⾃由の象徴<⾃由の⼥神>、新しい出会い、妻との愛、そして建築にかけた情熱。荒々しくも、⼒強く、そして圧倒的に美しいーまさに<ブルータリズム>を映し出したかのような視覚的にもスタイリッシュな映像となっている。 Story 才能にあふれるハンガリー系ユダヤ⼈建築家のラースロー・トートは、第⼆次世界⼤戦下のホロコーストから⽣き延びたものの、妻エルジェーベト、姪ジョーフィアと強制的に引き離されてしまう。家族と新しい⽣活を始めるためにアメリカ・ペンシルベニアへと移住したラースローは、そこで裕福で著名な実業家ハリソンと出会う。建築家ラースロー・トートのハンガリーでの輝かしい実績を知ったハリソンは、ラースローの才能を認め、彼の家族の早期アメリカ移住と引き換えに、あらゆる設備を備えた礼拝堂の設計と建築をラースローへ依頼した。しかし、⺟国とは⽂化もルールも異なるアメリカでの設計作業には多くの障害が⽴ちはだかる。ラースローが希望を抱いたアメリカンドリームとはうらはらに、彼を待ち受けたのは⼤きな困難と代償だったのだ──。 「ブルータリスト」 監督・共同脚本・製作:ブラディ・コーベット/共同脚本:モナ・ファストヴォールド 出演:エイドリアン・ブロディ、フェリシティ・ジョーンズ、ガイ・ピアース、ジョー・アルウィン、ラフィー・キャシディ 2024 年/アメリカ、イギリス、ハンガリー/ビスタサイズ/215 分/カラー/英語、ハンガリー語、イタリア語、ヘブライ語、イディッシュ語/ 5.1ch/日本語字幕翻訳:松浦美奈/原題「THE BRUTALIST」/配給:パルコ ユニバーサル映画 © DOYLESTOWN DESIGNS LIMITED 2024. ALL RIGHTS RESERVES © Universal Pictures
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ラミ・マレック演じる“素人スパイ”が、独自のスキルでテロリストに復讐「アマチュア」
2024年11月26日殺しの能力ゼロの“素人”が、たった一人で復讐に立ち上がる──。「ボヘミアン・ラプソディ」のラミ・マレックが主演したスパイ・スリラー「アマチュア」が、2025年4月11日(金)より全国公開。ティザーポスターと予告編が到着した。 CIA本部でサイバー捜査官としてデスクワークに従事するチャーリー・ヘラー(ラミ・マレック)。順風満帆な日々を送っていたが、ロンドンで起きたテロ事件で妻が殺されてしまう。タフな特殊任務のスキルを持たないながら復讐を決意した彼は、教官のヘンダーソン(ローレンス・フィッシュバーン)に「どれだけ訓練しても無駄だ。お前に人は殺せない」と諭されながらも、独自のやり方でテロリストに立ち向かっていく──。 https://www.youtube.com/watch?v=AKSDo190Tlo 監督は『窓際のスパイ』(2022)のジェームズ・ホーズ。ロンドンの高層ビル間に架けられた透明プールを爆破するなど、スリリングなシーンたっぷりに描き上げる。 ラミ・マレックの熱いコメントも到着。「日本に行ったときは最高に楽しい時間を過ごしましたし、受けた歓迎は格別でした。日本の観客がまた、勝ち目のない人物、つまり誰もが無理だと言っていたにもかかわらず、何か並外れたことをしようと努力する人物を受け入れてくれるのが待ち遠しいです。そして、いつかまたそれを観客と分かち合い、日本の観客の皆さんを驚かすことができるのを楽しみにしています」 「アマチュア」 監督:ジェームズ・ホーズ 製作:ラミ・マレック 出演:ラミ・マレック、ローレンス・フィッシュバーン 配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン ©2024 20th Century Studios. All Rights Reserved. -
70/80年代フランシス・F・コッポラ特集より「ワン・フロム・ザ・ハート」の特別映像公開
2024年11月26日巨匠フランシス・F・コッポラが1970〜80年代に放った作品群にフォーカスした〈70/80年代 フランシス・F・コッポラ 特集上映 ―終わりなき再編集―〉が、11月29日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町、立川シネマシティほか全国で順次開催される。 ラインナップは「ワン・フロム・ザ・ハート」(1982)、「アウトサイダー」(1983/今回上映されるのは2005年発表のコンプリート・ノベル版)、「カンバセーション…盗聴…」(1974)の各4Kレストア版、ならびにコッポラが製作総指揮、ヴィム・ヴェンダースが監督を務めた「ハメット」(1982)で、「ハメット」制作時の模様を収めたヴェンダース監督作「リヴァース・アングル:ニューヨークからの手紙」(1982)も併映される。 このたび、巨額を投じてゾエトロープ・スタジオにセットを仕立てた「ワン・フロム・ザ・ハート」のお披露目会見の映像が到着した。 https://www.youtube.com/watch?v=GSrVxDdfmzw 会見場となったセットで意気揚々と語るコッポラだが、記者からは財政難によるスタジオ経営危機の噂をめぐり質問が飛ぶ。それに不快感を示したのち、コッポラは気を取り直してキャストのハリー・ディーン・スタントン、ナスターシャ・キンスキー、レイニー・カザン、ラウル・ジュリア、テリー・ガー、フレデリック・フォレストを呼び込んでいく──。混乱に見舞われながらも生み出されたコッポラの映画世界を、美しく甦った映像で再発見したい。 [caption id="attachment_44174" align="aligncenter" width="850"] © 1982 Zoetrope Studios[/caption] 提供:JAIHO 配給:グッチーズ・フリースクール ▶︎ フランシス・F・コッポラ特集開催。70/80年代作品を4Kレストア版で -
「タンジェリン」(15)、「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」(17)のショーン・ベイカーが監督を務め、第77回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した「ANORA アノーラ」が2025年2月28日(金)より新宿ピカデリー、TOHOシネマズ シャンテ他にて公開。ポスタービジュアルと予告編が解禁となった。 主役のアノーラ、通称アニーを演じるのは、新星マイキー・マディソン。アノーラに夢中になるお調子者のロシア新興財閥の息子イヴァンにマーク・エイデルシュテイン。 この度解禁するポスターには、満面の笑みを浮かべ抱き合うアニーとイヴァンの姿が大きく描かれている。ネオンカラーのロゴも華やかで一見多幸感たっぷりだが、下部を覆うひび割れと「おとぎ話?ううん、現実。」というコピーが、アニーの不穏な未来を暗示しているかのようだ。 https://www.youtube.com/watch?v=2WtOa7PWqFA 約束されたハッピーエンドなんて存在しない。物語は自分で作るしかない。ちょっとビターで最高に刺激的な21世紀の“アンチ・シンデレラストーリー”の、予想を超える結末にぜひ期待したい。 Story NYでストリップダンサーをしながら暮らす“アニー”ことアノーラは、職場のクラブでロシア人の御曹司、イヴァンと出会う。彼がロシアに帰るまでの7日間、1万5千ドルで“契約彼女”になったアニー。パーティーにショッピング、贅沢三昧の日々を過ごした二人は休暇の締めくくりにラスベガスの教会で衝動的に結婚!幸せ絶頂の二人だったが、息子が娼婦と結婚したと噂を聞いたロシアの両親は猛反対。結婚を阻止すべく、屈強な男たちを息子の邸宅へと送り込む。ほどなくして、イヴァンの両親がロシアから到着。空から舞い降りてきた厳しい現実を前に、アニーの物語の第二章が幕を開ける──。 「ANORA アノーラ」 監督・脚本・編集:ショーン・ベイカー 製作:ショーン・ベイカー、アレックス・ココ、サマンサ・クァン 出演:マイキー・マディソン、マーク・エイデルシュテイン、ユーリー・ボリソフ、カレン・カラグリアン、ヴァチェ・トヴマシアン 配給:ビターズ・エンド ユニバーサル映画 2024年/アメリカ/カラー/シネスコ/5.1ch/139分/英語・ロシア語/R18+ ©2024 Focus Features LLC. All Rights Reserved. ©Universal Pictures