絆をほどいて結んで。名匠ダニエーレ・ルケッティの家族劇「靴ひものロンド」
- アルバ・ロルヴァケル , 靴ひものロンド , ダニエーレ・ルケッティ , ルイジ・ロ・カーショ , ラウラ・モランテ , シルヴィオ・オルランド
- 2022年05月26日
全米で称えられたイタリア発の家族小説を、名匠ダニエーレ・ルケッティ監督(「ワン・モア・ライフ!」「ローマ法王になる日まで」)が映画化。第77回ヴェネチア国際映画祭オープニング作品に選ばれ、2021年ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞3部門にノミネートされた「靴ひものロンド」が、9月9日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほかで全国順次公開される。ポスタービジュアルが到着した。
1980年代初頭のナポリ。4人家族の平穏な暮らしは、夫の浮気で終わりを告げた。夫婦の絆を解こうとする夫と、繋ぎ止めようとする妻。父母の激しい口論や突然現れた魅力的な愛人、徐々に壊れていく母の姿を静かに見つめながら、ローマとナポリを行き来する子供たち。
いびつな数年を経て、ばらばらだった家族はささやかなきっかけで再び一緒に暮らし始める。そして月日は流れ、夫婦は夏のバカンスへ。戻ってみると、家はひどく荒らされ、飼い猫は失踪しているのだった──。
夫婦の中年期を演じるのは、アルバ・ロルヴァケル(「幸福なラザロ」「おとなの事情」)とルイジ・ロ・カーショ(「夜よ、こんにちは」「いつだってやめられる」シリーズ)。老年期を演じるのは、ラウラ・モランテ(「息子の部屋」「盗まれたカラヴァッジョ」)とシルヴィオ・オルランド(「息子の部屋」「ボローニャの夕暮れ」)。
解けた絆は、靴ひものように結び直せるか? 秘密や嘘を巡らせた、愚かで愛おしい家族の物語に期待したい。
「靴ひものロンド」
監督・脚本・編集:ダニエーレ・ルケッティ
原作:ドメニコ・スタルノーネ「靴ひも」(関口英子訳、新潮クレスト・ブックス)
脚本:ドメニコ・スタルノーネ、フランチェスコ・ピッコロ
出演:アルバ・ロルヴァケル、ルイジ・ロ・カーショ、ラウラ・モランテ、シルヴィオ・オルランド
2020年/イタリア/イタリア語/100分/カラー/シネマスコープ/原題:Lacci 英題:The Ties/字幕:関口英子/配給:樂舎/後援:イタリア大使館/特別協力:イタリア文化会館
©Photo Glanini Fiorito/Design Benjamin Seznec/TROIKA
公式サイト:kutsuhimonorondo.jp