友近の“五社英雄愛”がさく裂!マツコの分まで熱烈トークで魅力を語る

 

明日8月30日が命日で没後30年となる鬼才・五社英雄監督。「没後30年 五社英雄 情念の軌跡」と題したプロジェクトが進行中で、8月27日には池袋の新文芸坐で五社監督作品の『鬼龍院花子の生涯』と『吉原炎上』が上映された。

上映終了後、熱烈な五社監督ファンとして有名な友近がスペシャルトークに登場。『吉原炎上』さながらの赤い襦袢を身にまとい、『吉原炎上』テーマ曲をバックに花魁道中のごとく優雅な佇まいで、1分近くかけステージのセンターへ歩を進め、会場の注目を集めた。

『吉原炎上』さながらの赤い襦袢を身にまとい1分近くかけステージセンターへ

このスペシャルトークではマツコデラックスも出演予定で、事前に友近とマツコでメールのやりとりもして楽しみにしていたそうだが、残念ながらマツコはコロナ陽性のため欠席。代わりにマツコの分まで五社英雄愛を熱弁した。

あらゆることで五社イズムを取り入れている

『吉原炎上』©東映 <新文芸坐にて上映中>

五社監督ファンになったきっかけはテレビで見て、そこからどんどんのめり込んでいったという。お気に入りの作品は「映像がきれいな『吉原炎上』、ストーリーならば『鬼龍院花子の生涯』、他に『薄化粧』や『櫂』など、五社作品はいずれも大好き」と回答。続けて、「自分の単独ライブでは、いつも『吉原炎上』のサントラを使用したり、水谷千重子の「五月雨道中」は『吉原炎上』のイメージでとオーダーして出来上がった楽曲だったり。あらゆることで五社イズムを取り入れている。」と五社監督の影響を強く受けていることを語った。

スクリーンに“このシーンがスゴい!”映像が流れるとさらにトークが加速。

『鬼龍院花子の生涯』©東映 <新文芸坐にて上映中>

『鬼龍院花子の生涯』から、つる(佳那晃子)と少女時代の松恵(仙道敦子)が、どちらが嘘をついたかで叩き合うシーンをみて
「二人の叩き合いを見つめている仲代達矢さんの表情が好き。子供なのに仙道敦子さんが殴られるのを見て、ひどい!と気持ちがグッと入ってしまう」

『鬼龍院花子の生涯』から、母の歌(岩下志麻)が病疫で亡くなる前に、松恵(夏目雅子)に許しを乞うシーンをみて
「こちらはマツコさんが選んだシーンで、見ると勇気をもらうシーン」
とコメント。

また、五社監督ファンと言い続けたことで、五社作品出演者の方々と仕事で共演することができたこと。さらには、『花宵道中』という遊郭を舞台にした映画でオファーが届き、「かつて五社作品に登場した女将役の女優さん達をイメージしながら、演技した。劇中では「股開かざるもの 食うべからず」という五社イズム溢れる名セリフをいただき、自分の宝としている。ただし、4歳の姪が真似するのは困った。」というエピソードも。

「没後30年 五社英雄 情念の軌跡」プロジェクト

命日の8月30日には先行して5作品が初パッケージ化

「没後30年 五社英雄 情念の軌跡」プロジェクトでは、9/6まで続く新文芸坐での2本立特集上映のほか、これまでパッケージ化されていなかった五社作品「牙狼之介」「御用金」「人斬り」「女殺油地獄」など9作品が初ブルーレイ・DVD化される。また、東映チャンネル・日本映画専門チャンネルなどCS・BSでも特集放送が予定されている。五社監督作品で描かれるアクションやエロティシズムは今観ても強烈なインパクトがあり、当時と異なる世代の人が見るとより新鮮な感覚があるはず。ぜひこの機会に五社監督作品に触れてみて欲しい。

「没後30年 五社英雄 情念の軌跡」プロジェクト  公式HPはこちら


【パッケージ情報】
8月30日(火)発売

「御用金」(69年)
Blu-ray:5,170円(税込) DVD:4,180円(税込)/発売元:フジテレビジョン 販売元:ポニーキャニオン

「人斬り」(69年)
Blu-ray:5,170円(税込) DVD:4,180円(税込)/発売元:フジテレビジョン 販売元:ポニーキャニオン

「女殺油地獄」(92年)
Blu-ray:5,170円(税込) DVD:4,180円(税込)/発売元:フジテレビジョン・松竹撮影所 販売元:ポニーキャニオン

「牙狼之介」(66年)
DVD:4,180円(税込)/発売元:東映ビデオ 販売元:東映

「牙狼之介 地獄斬り」(67年)
DVD:4,180円(税込)/発売元:東映ビデオ 販売元:東映

12月21日(水)発売
「獣の剣」(65年)発売・販売元:松竹
「五匹の紳士」(66年)発売・販売元:松竹
「十手舞」(86年)発売・販売元:松竹
「出所祝い」(71年)発売・販売元:東宝

【CS・BS特集放送情報】
「東映チャンネル×日本映画専門チャンネル共同企画 没後30年 五社英雄 情念の軌跡」
東映チャンネル
8月「極道の妻たち」(86年)「肉体の門」(88年)「牙狼之介」(66年)「牙狼之介 地獄斬り」(67年)
9月「北の螢」(84年)「丹下左膳 飛燕居合斬り」(66年)「暴力街」(74年)
日本映画専門チャンネル
8月「鬼龍院花子の生涯」(82年)「陽暉楼」(83年)
9月「櫂」(85年)「吉原炎上」(87年)

時代劇専門チャンネル
8月「三匹の侍」(64年)

WOWOW「没後30年 五社英雄の時代劇」
9月「獣の剣」(65年)「五匹の紳士」(66年)「御用金」(69年)「人斬り」(69年)ほか2本

衛星劇場「没後30年 五社英雄 情念の軌跡」
10月「 226」(89年)「陽炎」(91年)「雲霧仁左衛門」(78年)「闇の狩人」(79年)ほか1本
11月「 薄化粧」(85年)「十手舞」(86年)「女殺油地獄」(92年)ほか2本

【上映情報】
「“没後30年 五社英雄 情念の軌跡” in 新文芸坐」
9/6(火)まで五社英雄監督の名作を2本立連続上映中
※上映時間など詳細は新文芸坐HPにてご確認ください。
8/30(火)「極道の妻たち」(86年)「陽暉楼」(83年)
8/31(水)「丹下左膳 飛燕居合斬り」(66年)「三匹の侍」(64年)
9/1(木)  「226」(89年)「女殺油地獄」(92年)
9/2(金)  「吉原炎上」(87年)「鬼龍院花子の生涯」(82年)
9/3(土)  「丹下左膳 飛燕居合斬り」(66年)「三匹の侍」(64年)
9/4(日) 「極道の妻たち」(86年)「陽暉楼」(83年)
9/5(月)  「人斬り」(69年)「御用金」(69年)
9/6(火)  「226」(89年)「女殺油地獄」(92年)

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