TBSテレビ特派員にして、今やYouTubeでも注目される“戦場記者”須賀川拓の視点から、世界で起きている危機に迫るドキュメンタリー「戦場記者」が、12月16日(金)より角川シネマ有楽町ほかで全国順次公開。予告編とポスタービジュアルが到着した。
TBSテレビに在籍し、JNN中東支局長としてロンドンを拠点に世界を飛び回る特派員・須賀川拓。「戦争に白黒はない」と常に反対側からの視線も忘れず、制約あるテレビ報道ではカバーしきれない戦地の模様をYouTubeやSNSも駆使して発信するスタイルは、若い視聴者も取り込み、ジャーナリズムの新たな形を提示している。
映画「戦場記者」は、須賀川が監督かつレポーターとして、抜群の行動力と分析力でガザ、ウクライナ、アフガニスタンといった戦地のリアルに肉薄。
ガザでは4人の子と妻を空爆で失った男性の静かな慟哭を聞き、イスラエルではロケット弾と迎撃ミサイルが飛び交う光景を伝えた上で、それぞれの当局者に攻撃の正当性を問い質す。
アフガニスタンでは、タリバン支配下での女性の人権抑圧の実態を伝えるほか、貧困とドラッグ蔓延が作り出した“橋の下の地獄”に足を踏み入れる。
ウクライナでは、クラスター爆弾が降り注ぐ街や、ロシア軍の占拠で放射能汚染のリスクが激増したチョルノービリ原発を取材。ロシアのプーチン大統領が「ネオナチからの解放」と主張する“軍事作戦”が、紛れもない侵略・破壊行為であることを示す。
映画は同時に、テレビや動画では見られない平時の須賀川の様子、権威ある〈ボーン・上田記念国際記者賞〉を受賞したスター記者としての葛藤、戦地に足を運び続ける思いも明かしている。
予告編は、偶然出くわしたタリバン最高幹部・ムッタキ外相への直撃インタビュー、迎撃ミサイルシステム〈アイアンドーム〉の詳細な報告など、各地で戦況を追う須賀川の姿をキャッチ。「(一般住民が)戦争の狂気の受け皿になってしまっている」「秩序もクソもない」という彼の言葉が観る者に突き刺さる。
「戦場記者」
監督:須賀川拓
撮影:寺島尚彦、宮田雄斗、渡辺琢也、市川正峻 協力ディレクター:小松原茂幸
編集:牧之瀬勇人、泉妻康周 MA:深澤慎也 選曲・サウンドデザイン:御園雅也
企画・エグゼクティブプロデューサー:大久保竜 チーフプロデューサー:松原由昌 プロデューサー:津村有紀
TBS DOCS事務局:富岡裕一 協力プロデューサー:石山成人、塩沢葉子
製作:TBSテレビ 配給:KADOKAWA 宣伝:KICCORIT
2022年/日本/102分/5.1ch/16:9
©TBSテレビ
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