視覚を共有した親子に、危険な愛が芽生える。串田壮史監督「マイマザーズアイズ」

 

「写真の女」(2020)の串田壮史監督が、カメラ内蔵コンタクトレンズを装着した母と半身不随の娘が視界を共有し、体と心の境界を見失いながら愛に目覚めていくさまを描いた「マイマザーズアイズ」が、11月24日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかで全国順次公開。本ポスタービジュアルと予告編が到着した。

 

 

チェロ教師の仁美は、たった1人の家族である娘のエリに頼まれ、コンサートで二重奏をする。すると帰りの車内でエリに、仁美の音色から子どもを産んで後悔しているという念が聞こえたと言われて動揺。そのまま事故を起こして仁美は視力を失い、エリは半身不随に。
その後、仁美は生体実験中のカメラ内蔵コンタクトレンズを装着し、視力を回復させる。一方で病室のベッドを出られないエリは、安楽死を望み出す。仁美はエリにVRゴーグルを装着し、自分の主観映像を転送して生きる悦びを届けようとするが……。

 

 

串田壮史監督が、実用化の迫るスマートコンタクトレンズに着想を得て紡いだオリジナル脚本を映画化。アメリカのホラー映画祭、スクリームフェストでの上映も決まった。肉体と精神、現実と妄想、過去と未来などさまざまな境界を破り、狂気に突き進む母と娘の運命に注目したい。

なお、映画の世界公開を実現するためのクラウドファンディングも実施中。

 

〈コメント〉

見たこともない命と魂の描写。それは人類の未来に似て非なるもの。まるで多次元宇宙の片隅での物語。串田監督にしか描けない生命の賛歌を体感しました。
──津田寛治(俳優)

母の目、母の口を通して外界に触れる娘の姿に、得体の知れない、しかし現実的な、恐怖を感じた。
──豊田エリー(女優)

『リング』『着信アリ』『回路』の流れを受け継ぐ、現代版テクノスリラー!
──The Hollywood News

母親の後悔と自己犠牲が結びつき、娘と奇妙な絆が芽生えるストーリーは、従来の母親像を書き換える危険なホームドラマだ。
──BFI ブリティッシュ フィルム インスティテュート

ストレートなドラマがいつの間にか瞑想的ホラーに変化し、恐怖とも痛快とも、陽気とも野心的とも言えるシーンが畳みかけてくる。Jホラー第3波の幕開けを感じさせる作品。
──The Geek Show

 

「マイマザーズアイズ」

出演:小野あかね、設楽もね、泉琢磨、内田周作、間瀬英正、鯉沼トキ、星耕介、久獅、大滝樹、山下ケイジ、中西優太郎、田口智昌
脚本・監督:串田壮史
プロデューサー:西村伸、佐藤洋輔 助監督:大野裕之 撮影:大石優 照明:佐伯琢磨 美術:奥谷駿友 衣装:櫻井まさえ 特殊メイク:西村喜廣 ヘアメイク:山田典良 編集:山本ガウディ徳 キャスティング:中野辰哉 音楽:西方正輝、伏見仁志 整音:由井昌宏
製作・配給:ピラミッドフィルム 配給協力:ギグリーボックス
2023/日本/94分/R-18/カラー/ビスタ/5.1ch
©2023 PYRAMID FILM INC.
公式HP:https://mme-movie.com

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