今最も多忙な“スター・ウォーズ芸人”麒麟・川島が『ルーカス・ウォーズ』を語る!

人気バラエティ番組『アメトーーク!』の「STAR WARS芸人」回に出演したのをはじめ、「スター・ウォーズ」関連のイベントや雑誌企画にもたびたび登場するなど、「スター・ウォーズ」ファンとして広く知られる麒麟の川島明さん。「スター・ウォーズ」誕生秘話や、宇宙を舞台にしたこの壮大な物語を創造したジョージ・ルーカス監督にも興味があるのではと、現在発売中の『ルーカス・ウォーズ』(キネマ旬報社刊)を手に取っていただいた。まずは川島さんが「スター・ウォーズ」ファンになったいきさつから聞いてみた。

 

エピソード1の壮大さとダース・モールのカッコよさに震えた!

──「スター・ウォーズ」第1作が日本で公開されたのは1978年6月24日ですが、初めて「スター・ウォーズ」をご覧になったのは何歳くらいですか?

10歳ぐらいのころですね。1979年生まれですから、1989年くらいかな。地上波で第1作(「エピソード4/新たなる希望」)が放送されているのを観たのが最初です。そのときはかっこいい映画だなぁという印象でした。

──その当時はまだ、ハマるほどではなかったんですね。では、ハマったきっかけは何でしょう?

「エピソード1/ファントム・メナス」の公開日(1999年7月10日)に映画館で観てからですね。それまで家族そろってテレビで「スター・ウォーズ」を観ることはありましたが、最初のシリーズ三部作の特別編が1997年に公開されたときも、特に映画館に行くまでではありませんでした。そして2年後の1999年、新しいシリーズがスタートするのを機に映画館に足を運んでみたら、その物語の壮大さと、顔が赤と黒のキャラクター、ダース・モールのカッコよさに震えてしまった。そこから本格的に「スター・ウォーズ」にハマりました。

──「スター・ウォーズ」に登場するキャラクターはみな魅力がありますが、川島さんのベスト・テンを教えてください。

好きな順から挙げていくと、
① ダース・ベイダー 
② ハン・ソロ
③ ヨーダ
④ オビ=ワン・ケノービ
⑤ ダース・モール
⑥ アナキン・スカイウォーカー
⑦ R2-D2
⑧ C-3PO
⑨ パドメ・アミダラ
⑩ チューバッカ
ですね。

 

朝は情報番組『ラヴィット!』のMCをはじめ、10本の番組のレギュラーを務めるほか、数々のバラエティ番組に出演するなど多忙を極める川島さんだが、ジョージ・ルーカスの生い立ちから、無名時代におけるメジャースタジオとの戦い、「スター・ウォーズ」が誕生するまでの数々の苦悩と挑戦、そしてそれを支えてきた当時の妻や友人たちとのエピソードがつづられた『ルーカス・ウォーズ』は寝室で毎日、少しずつ読み進めたという。

 

すべての人に刺さる、毎日をさらに頑張れる本『ルーカス・ウォーズ』

──『ルーカス・ウォーズ』を読まれた率直なご感想は?

フランス版コミックということもありますが、ルーカスの壮大なドキュメントが、アメコミのようにテンポよく脳に向かって駆け抜けてくる感覚がしました。ルーカスがここまでの苦労人だったことも、この本を読むまで知りませんでした。

──この本を読むと、ルーカスは何度も「スター・ウォーズ」の製作を断念しなければならない絶体絶命のピンチに追い込まれています。同じような経験をされたことはありますか?

コロナ禍のとき、劇場もテレビなどの収録も何もかもなくなってしまう時期がありました。そしてついには外に出ることもできなくなってしまった。それが芸人としての最大のピンチでした。

──そのピンチはどうやって乗り越えたのですか?

毎日本を執筆したり、インスタで笑いを提供したりと、まずは自分を笑わせることを続けていたら、仕事をたくさんいただけるようになりました。

──「スター・ウォーズ」ファンの間で都市伝説的に語られる「スター・ウォーズ」誕生秘話ですが、ご存じだったエピソードはありますか。

僕はハン・ソロが大好きなんですが、演じるハリソン・フォードが第2作「エピソード5/帝国の逆襲」のとき、ソロが死んでしまったほうが面白くなるのではと考え、ルーカスに相談していたというエピソードを聞いたことがあります。当時、一番好きなキャラクターであり、スピン・オフの映画が作られるほどの人気ぶりだっただけに、そのエピソードはとても意外でした。その折衷案として、“カーボン冷凍”というものが生まれたのかと今考えると、その話も納得がいきました。
といっても、この本は第1作が誕生し、大ヒットするまでが描かれていて、最後に第2作「エピソード5/帝国の逆襲」の製作が決定、その条件をスタジオに突き付けているところで終わっています。だから、僕が知っているこのエピソードは描かれていないんですけどね。

──ルーカスや「スター・ウォーズ」に対する想いは、この本を読む前と後で変わりましたか?

さまざまな奇跡によって地球に降りてきたのが「スター・ウォーズ」だったことに、改めて感謝することになりました。と同時に、またシリーズを最初から噛みしめてみたくもなりました。
現在、続篇を執筆中とのことですが、ルーカスの青年期、「スター・ウォーズ」以外の作品を製作する際、予算がない中で映像をどう工夫していったかについても、もっと読み込みたくなりました。

──最後に、この本を個人的にお勧めしたい方がいましたら教えてください。

映画業界、あるいはさまざまな作品を作っている人だけでなく、すべての人に刺さる本だと思います。また若い人だけでなく、日常が落ち着いてきた僕ら世代の方にも読んでほしい。今の自分の姿を、若いころの自分が見ているような感覚にもなるので、毎日をさらに頑張れると思います。

 

制作=キネマ旬報社

 

【書籍名】ルーカス・ウォーズ
【著者名】ロラン・オプマン 作 ルノー・ロッシュ 画 原正人 翻訳 河原一久 監修
【ISBNコード】978-4-87376-491-7
【判型・頁数】A4判/208頁/書籍
【刊行年月】2024年5月

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