「サンドラ・ブロックの恋する泥棒」のストーリー

ロズ(サンドラ・ブロック)は恋人のフランク(デニス・レアリー)と組んである屋敷から1枚の画を盗み出した。2人は警察の追撃をかわしながら、ニューイングランドの小島にある高級リゾート地へ。フランクとロズの盗んだ画は、実は400万ドルの値がついたマティスの名画だった。伝説の怪盗フィル・ザ・シルの逮捕に執念を燃やすFBI捜査官オマーリ(ヤフェット・コットー)は、これをフィルの犯行と思い込み、2人を追う。さて、留守中のサマーハウスをちゃっかり借用し、フランクは上機嫌。だが、ロズの方は気が乗らない。彼にきちんとした仕事に就いてもらい、幸せな結婚をしたいと願っている。付き合い始めて7年にもなるのに、フランクは将来のことを真剣に話そうとしても茶化すだけ。おもいきりおしゃれしてパーティーに出掛けても下品な会話しかできない彼のせいで、ロマンティックな夜はぶち壊しで、彼女のイライラは募るばかり。そんなロズに優しく声をかけてきたのは、隣のサマーハウスに滞在している青年実業家エヴァン(ステファン・ディラーヌ)だった。知的でスマートな彼に、ロズは次第にひかれていく。フランクは仲間のビーノ(ウェイン・ロブソン)に連絡、バイヤーに盗んだ名画を渡す手筈をつけた。ビーノは絵がマティスと知って仲間とやって来て、オマーリは彼らをつける。フランクは偶然エヴァンが名画コレクターと知って不審がる。約束の日。買い手の指定したボロ倉庫でフランクとロズはビーノと鉢合わせ。突然そこに催涙弾が……名画は現れたガスマスクの男が持ち去った。オマーリに御用となったフランクはエヴァンこそ真犯人だと主張。オマーリとエヴァン邸へ向かい、みごと彼が隠した名画を発見した。エヴァンこそ怪盗フィルだったのだ。釈放されたフランクはロズに今度こそ新生活を約束した。