「スターゲイト」のストーリー
28年、エジプト・サハラ砂漠の古代遺跡で巨大な謎の環が発見された……。94年のアメリカ。学会から異端視されている若き考古学者ダニエル・ジャクソン(ジェームズ・スペイダー)に、66年前の発掘で謎の環を発見したラングフォード博士の娘である老婦人キャサリン(ヴィヴェカ・リンドフォース)が、研究の資金を提供しようと申し出る。米軍の秘密基地に連れて来られ、石版に刻まれた古代文字の解読を依頼されたダニエルは、キャサリンたち研究チームが長年解読できなかった文字をわずか2週間で解き明かす。プロジェクトを統括するジャック・オニール大佐(カート・ラッセル)は、あの巨大な環を彼に見せ、それが異世界を繋ぐ門=スターゲイトであり、米国政府は起動させる方法を探していたことを明かす。プロジェクトは進み、ダニエルはオニール大佐の一行と共にスターゲイトの向こうに旅立つ。神秘的な光の環を通り抜けると、そこは砂漠に覆われた未知の惑星だった。やがて一行は惑星の住人たちと出会う。そこは古代エジプトとよく似た文明であった。ダニエルが持っていた古代エジプトのペンダントを見た人々は、一行を歓迎する。言語は通じなかったが、この星ではラー(ジェイ・デイヴィッドソン)と呼ばれる独裁者が君臨していることが分かった。シュリ(ミリ・アヴィタル)という娘と恋に落ちたダニエルは次第に言語が分かるようになり、遺跡から驚くべく事実を知る。それによると、ラーは古代の地球を訪れた宇宙人で、人類に力を与えてエジプト文明を作り、奴隷のように人々を使役していたが人類の反乱に遭い、スターゲイトを使ってこの惑星に逃がれた。この星の人々は、連れ去られたエジプト人の末裔だった。息子が銃の暴発で事故死し、虚無的になっていたオニール大佐だったが、人々と交流するうちにラーに立ち向かう決意をする。ラーは大佐の携行していた爆弾をこの星の鉱物と一緒にスターゲイトで送り返すことで、地球の破壊をもくろんでいた。やがて人々は反乱を起こし、大佐の部下と共に立ち上がる。形勢不利と見たラーは巨大なピラミッド型宇宙船で逃げ出すが、ダニエルとオニールの活躍で宇宙船もろと爆破される。オニールたちはスターゲイトで地球に帰還することになったが、ダニエルはシュリと共にここにとどまる道を選んだ。