「ジャンヌ・モローの思春期」のストーリー

戦争の影が忍び寄る1939年7月、マリー(レティシア・ショヴォー)はいつもの夏と同じように父ジャン(ジャック・ヴェベール)とオランダ人の母エヴァ(エディット・クレヴェール)に連れられて、祖母(シモーヌ・シニョレ)が待つフランス中部の小さな村へ夏休みを過ごしに出かけた。厳しいが心やさしい祖母、美しい風景は変わらなかったが、大人に近づきつつあるマリーは、私生児を生んだ村の女のことや、パリから来たという若くハンサムな医者アレクサンドル(フランシス・ユステール)が気になって仕方がない。村に着いて数日後、マリーは生理を体験、恐怖のためにその夜は祖母にしっかり抱いてもらって眠りについた。台頭しつつあるファシズムの恐怖をいつも身近に感じているユダヤ人のアレクサンドルとマリーの母親エヴァはいつしかただならぬ仲となってしまう。ある時、マリーは森の中でしっかりと抱き合う二人の姿を見てショックを受けるが、そのためにギクシャクした両親の愛を元に戻さなければと、魔女のオーギュスタに頼んで仲直り媚薬を調合してもらい、村の祭の夜、ひそかにワインに混ぜて父と母にに飲ませた。数日後、村のダンス・パーティにアレクサンドルが姿を見せ、無理矢理エヴァと踊ったが、ジャンはアレクサンドルに激しいパンチを喰らわせた。翌日、ラジオはドイツの宣戦布告を報じた。バカンスも終って、マリーはゆっくりと大人への道を歩み始めていた。

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