「あぶない家族」のストーリー

密造酒作りで家計を支えるママ・フローダー(ネリー・フレイダ)を家長に持つフローダー一家は、有毒廃棄物の汚染でスラムを追われ、市のはからいで実験的に半年間高級住宅地に移り住むが、彼らはかつてのスラム暮らしを押し通し、住民たちの反感をかい、やがて高級住宅地の独善的な価値と衝突する。なかでも陸軍戦車隊の指令感ヴィムは、その厳格さゆえに一家に怒りをあらわにするが、彼の妻ヨランダ(アポロニア・ヴァン・ラヴェンスティン)は、ある日偶然出会った一家の長男ジョニー(ヒューブ・スタペル)の野生的な魅力に魅かれ、何度か情事を重ねた末に夫を捨て、フローダー家で彼と同棲を始める。ここに至って他の住民たちは一家の排斥運動に乗り出すが、結婚を決意したジョニーとヨランダは彼らを披露パーティーに招待、やがて住民たちがこの一味違った饗宴を楽しみ始めた頃、怒りのおさまらないヴィムは戦車に乗り込み、一家に砲弾を浴びせかける……。