「おしゃれ地獄」のストーリー

パリで御難をくらった英国の小さなレヴュウ劇団の一座は、一文なしでホテルに泊ったが、金のないのがバレて部屋を追出された。座長のバックは金策に出かけ、テキサスの石油成金ジム・パーカーの娘パットと知合になり、彼女も金に困っているのだと誤解して、一座に入ることを勧めた。パットは伯母のイザベルとパリに来たが、金持の退屈な生活に嫌気がさしていたので、身分を隠してバックの一座に加えた。そして彼女の芝居のおかげで一座の者は部屋へ入ることが出来たが、ホテルの女将に発見され、警官に追われたので屋根沿いに博覧会の建物に逃げこんだ。パットを探しに来ていた父親のジムも、彼らにまきこまれて一緒に逃げたが、バックは彼と娘を困らせるやくざ者だと思っていた。一同が逃げこんだ建物は、博覧会の女性美ショウの会場だった。そこでバックはロシア代表を欺いてその代りに一座を出演せしめて成功したが、素性がばれて又もそこが追出された。しかもジムはショウに使った貴重な頚飾を会場から持出したので大騷ぎになった。彼はその複製を造らせて、近く大使館一等書記官エリオットと結婚するパットへの贈物にする気だったのである。ジムの素性を知らぬバックは、彼を宝石泥棒と思込み、パットに迷惑のかからぬようにことを処理しようと苦心するが、ついに一同が警察へ拘引されてすべての事情が判明した。無一文ではあるが、真正直に世を渡ろうとしたバックは、それまでにパットの心を捉えていたので、彼女はエリオットとの婚約を解消してバックと結婚することになった。

今日は映画何の日?

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