「公園からの手紙」のストーリー

1913年。キューバの小さな町マタンサス。空を飛びたいという夢を持った青年ファン(ミゲル・パネーケ)は、野原で飛行を試みるレネ・シモン(アドルフォ・ジャウラード)の気球に飛びついた。そんな彼を熱っぽく見つめるのはマリア(イボンネ・ロペス)。お互い気づかずに魅かれあった二人の恋の橋渡しをつとめるのは、偶然二人からラブレターの代筆を頼まれた代筆屋ペドロ(ビクトル・ラプラーセ)。彼は二人のためにあらん限りの愛の言葉を書き連ねるが、それはいつしかペトロ自身のマリアへの愛情の表現に変わっていった。手紙を通した奇妙な三角関係が続く中、ファンはレネ・シモンについて飛行術を学ぶために町を出ることにするが、ペドロは今や自分自身のために代筆を続ける。そしてある日町に戻ったファンからマリアは、実は彼が旅をしていたのではないことを聞き、ペドロのしていたことに気付いた。秘密がバレたことを知ったペドロが町を去ろうとした時、そこへマリアが訪ねて来る。彼女はペドロを愛していることに気付き、二人の恋は成就するのだった。