「コルチャック先生」のストーリー

ユダヤ人の小児科医、ヤヌーシュ・コルチャック(ヴォイツェフ・プショニャック)は、また孤児院の院長として子供たちを守り育てることに喜びを見出していた。しかし1940年、ナチスの侵攻により、ユダヤ人はポーランド人社会から切り離されゲットーに送られることになった。コルチャックの孤児院も例外ではなかったが、誇り高きコルチャックはユダヤを示す腕章をつけることを頑なに拒み、投獄さえ経験する。そんな過酷な日々にあっても彼は飢えた子供たちに食料を与えるために奔走し、そのためには手段も選べず、密輸業者からの献金も受け入れねばならなかった。ユダヤ人の強制収容所送りが始まった。コルチャックは友人の手助けで国外に脱出することもできたが、彼に子供たちを見棄てることなどできようはずがなかった。ダビデの星の旗を高く掲げながらトレブリンカ収容所行きの列車に乗り込んだコルチャックは、恐怖に打ち震える200人の子供たちを抱きかかえながら、共に死の道へ赴くことを選んだのだった。

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