「つきせぬ想い」のストーリー

作曲家のキット(ラウ・チンワン)は、恋人で人気絶頂の歌手トレイシー(カリーナ・ラウ)とは裏腹にコマーシャリズムに妥協できず、鬱屈した日々を送っていた。ささいなことで彼女と口論して部屋を出たキットは、古いアパートを借りる。隣の部屋に住むのは広東オペラの一家で、その娘ミン(アニタ・ユン)と知り合ったキットは、明るく積極的な彼女の行動力に引っ張られ、次第に元気を取り戻す。トレイシーがアパートを訪れるが、キットには彼女とよりを戻す気はなくなっていた。ミンの歌を聞いたキットは、彼女のために曲を書き上げることを約束する。幸せな日々を過ごし、順調そうに見えた2人の仲だったが、ミンの母親(フォン・ボーボー)は家族で広東オペラが続けられなくなるとして、娘がプロ歌手になることに反対する。2人はそれを押し切ってレコード会社を訪問するが、相手はミンだけに興味を持ち、キットの曲には難色を示した。ミンの母親から、かつて彼女がガンに罹っていたことを聞かされたキットは、ミンを愛する気持ちに変わりはないとはっきり伝える。母親の誕生パーティーも無事に終わったある日、突如、ミンのガンが再発した。ミンは快活さを失うが、キットの説得で治療に励むことを決意する。今はミンと親友になったトレイシーも見舞いに来て、キットの曲を歌うことになったと報告した。キットはその夜、ミンにプロポーズする。ミンの母親が生活費のために再び歌うことになり、その最初の夜、キットはミンに頼まれて買い物に出掛けた。彼が戻ってきた時、ミンは既に息を引き取っていた。

今日は映画何の日?

注目記事