「快傑ディック・ターピン」のストーリー

17世紀の英国に神出鬼没のディック・ターピンと称する義賊があった。貧者は彼を救世主と呼び、富者は彼を蛇蝎視していた。或日ターピンは高慢な貴族カールトンを街道に襲い金銀を奪い、彼の婚約者たるアリス姫の一命を救った事から二人は恋に落ちた。カールトンは部下に命じて彼を捕えようとしたが、出没自在の彼は依然として社交界に姿を現した。アリス姫はカールトンと結婚の日はいよいよ来た。式場に突然現れたターピンはアリス姫を救い出し、国外に逃れんとしたが遂にカールトン一味のために捕えられ、絞首台の露と消えんとした時、兄弟分のトム・キングが部下と共に現れ彼を救いいずこともなく姿を消した。ターピンとアリス姫の恋は遂げられ両人はフランス・ノーマンディの片田舎に楽しく余生を送った。