「魚のスープ」のストーリー

イザベラ(キアラ・カゼッリ)の一家は複雑な家庭だった。兄レッロ(ロバート・パターソン)とジュリオ(アンドレア・プロダン)は、映画プロデューサーの父アルベルト(フィリップ・ノワレ)の連れ子で、姉のアンナは、元女優の母カテリーナ(マーシャ・メリル)の連れ子だった。トスカーナ地方の地中海に臨む美しい別荘で、家族は毎年夏を過ごしていた。脚本家のエドアルド(メメ・ペルリーニ)夫妻も交え、一緒に魚のスープを味わうのが習わしだった。やがてアンナが婚約し、アルベルトの新作が大コケとなり、結婚式の前日に、すべての家財道具と別荘が差し押さえられるが、アルベルトは映画の小道具類を別荘に運び、何とかパーティーの体裁を整えた。イザベラは映画の仕事にかかわるようになり、いつしかアルベルトは年老いた。映画はテレビに押されて不振となり、今はレッロが映画界で活躍していたが、交通事故で急死してしまう。老いたアルベルトは、別荘を手放す決意をした。父の心を理解したイザベラは、20年間の大切な思い出を心に焼きつけようとするかのように、海を眺め続けるのだった。

今日は映画何の日?

注目記事