「ダンプ渡り鳥」のストーリー

14トン・トレーラーを駆使するダンプ野郎の隆は、妻子ある男に捨てられた女子大生の頼子と知り合った。隆は同じ運転手のフーケンの車と衝突、彼の可愛がる鯨を死なせてしまい、頼子の手切金を元手に競輪で大穴を当てた金を支払った。頼子はそのままフラリと旅に出る。ダンプ仲間のウエスタンは、二年前に事故で人をひき殺し、北海道にいる女房の雪子を残して蒸発していた。そんなウエスタンを16トン・ダンプを操る猟虎の政が追っていた。暫くして、ウエスタンは380万円の預金と雪子への想いを綴った日記を残して、事故で死んでしまった。隆とフーケンはウエスタンの遺骨を抱いて北海道の雪子のもとに向った。雪子は小料理屋を切りもりしながら細々と暮していた。その夜、店に猟虎の政が現れ、隆と対峠する。政こそ、雪子の前の亭主で、赤ん坊を連れて飲み歩き、凍死させてしまったのだ。以来、雪子は政を憎んでいた。貧しい境遇に育った雪子に、同じような過去を持つ隆は同情、やがて、それは愛に変っていった。ついに、隆と政の間に、凄まじい殴り合いがはじまり、両者ゆずらず、そして、二人の男の間に友情が生まれた。「お前になら、雪子をやるよ……」と呟く政。その町に来ていた旅まわりの芸人、西川染太郎一座に、頼子が参加していた。ある日、頼子とたまたま雪子を乗せた一座のトラックが雪道でスリップ、断崖すれすれ絶体絶命となった。報せを聞いた政と隆は視界ゼロの猛吹雪の中を除雪車で飛び出した。そして、必死の救助作業でトラックを救出するのだった。

今日は映画何の日?

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