「青きドナウ」のストーリー

憧れのウィーン少年合唱団のテストに合格したトニー少年(ヴィンセント・ウィンター)は、汽車の運転手をしている父を説き伏せ、晴れて入団した。もう1人の新入生はヨーデルのうまいフリーデル少年で2人は先輩の優等生ピーター少年(ショーン・スカリー)に、この合唱団のことをいろいろと聞いた。指揮のヘラー先生(ピーター・ウェック)はトニーの声が気に入り、自分のクラスに入れて、これまでピーターの受け持ちだったソプラノのパートをトニーに教えるようになった。ピーターは声変わりし始めていたのである。トニーを嫉妬したピーターは、慈善音楽会で独唱を受け持つことになったトニーを閉じ込めて、舞台に出すまいとした。辛うじてトニーは舞台に間に合ったが、このピーターのいたずらを誰にも告げず許してやった。このときから、2人の友情は結ばれた。合唱団が世界音楽旅行に発つ日が近づき、その前に父兄の前で「ウィーンの森の物語」のオペラを演ずることになった。その直前ピーターの声が出なくなってしまった。声変わりがやってきたのだ。これは彼が合唱団をやめ、世界旅行にも参加できないことを意味する。トニーたちは何とかピーターも一緒に旅に行けるようにしたいと思い、オペラ上演の際、ピーターの声の吹き替えを幕の後ろに隠しておく計画を立てた。これは失敗に終わったが、少年たちの友情に感動した団長やヘラー先生は、ピーターを副指揮者として連れて行くことにした。そして合唱団は、トニーの父親の運転する汽車で出発していった。

今日は映画何の日?

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