「南瓜おやじ」のストーリー

ニュー・イングランドの片田舎グリーンメドウスという町のカーニヴァルでユータスス・マクガーグル教授と称する男が怪しげな薬を売り、娘ポピイは歌を唄っていた。ポピイはカーニヴァルで市長の息子ビリイと恋におちた。しかしビリイにはフランセスという許婚がいてポピイは大勢の前で彼女から芸人の子と罵られた。親切なセーラ・タッカーがポピイに同情し、ポピイを自分の家へ連れ帰って慰めた。この町にはカサリン・パトナムという女の名義になっている莫大な財産があった。カサリンは子供のときから行方不明でいよいよ行方が判らなければ、財産は縁続きのドブユイヂイ伯爵夫人に渡されることになっていた。マクガーグルは弁護士ホヰッフンからこの事情を聞き、偽結婚証書を作ってポピイをカサリンに仕立て、財産を横領しようと企んだ。計画は成功し、市長から事情が発表されようとしたとき、ホヰッフンが乗り込んで結婚証書が偽りであることを暴露した。ホヰッフンはマクガーグルから分け前を貰えなかったのが不服だったのである。マクガーグルは警官に追われて隠れ、ポピイはセーラに引き取られた。セーラはポピイのロケットにカサリンの母親の写真が入っていることに気づき、ポピイがカサリン・パトナムであることを発見した。マクガーグルはポピイの3歳のときサーカスで拾ったのだった。マクガーグルは警官に捕らえられ、ポピイから彼女がカサリンであることが立証されたと聞かされた。しかし彼はそれを信ぜず、市長が彼を許す口実とのみ思って、ポピイとビリーの幸福を祈りながら、寂しそうに立ち去っていったのであった。